ブラームス ピアノ協奏曲第1番 : シフ/ショルティ

シフショルティブラームス1

前回のW杯でコテンパンに負けてしまったし、代表チームの前評判の低さに戦う前から諦めてしまっていたのだが、蓋を開けてみれば我らが日本代表は見事にコロンビアに勝利。こんなこと頻繁にはないが、やっぱり勝負の世界はやってみないとわからない。昨日の夜はビジターと会食があって、会食終了後、ホテルの部屋に戻ってテレビを付けたらちょうど最初のPKが決まったところだった。嫌な予感が的中して同点に追いつかれたり、最後までハラハラドキドキの展開だったが、勝てば官軍である。素晴らしい。すっかり興奮してしまったのか、昨日はなかなか寝付けなかった(笑)。

今日、出張から戻って、明日もまた出張である。明日は本社でデスクワークだが明後日はちょっとした肉体労働をすることになっている。となると、それなりに着るものも用意しなければならない。ああ、準備が面倒。。

多少の現実逃避的意味合いも込めて、一曲音楽を聴くことにした。選んだのはアンドラーシュ・シフのピアノ、ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニーがバックを務めるブラームスのピアノ協奏曲第1番。

シフのピアノというと手持ちではバッハのゴールドベルク変奏曲くらいしかなく、あんまり注目して聴いたことがなかった。この人がデッカで録音を始めた頃はちょうど僕がクラシックを聴き始めたころと重なるが、当時はバッハとかモーツァルトとかが多く、自分の中ではバロックと室内楽の人という凝り固まったイメージがある。

どんなブラームスを演奏するのかと思って聴いてみたが、開始早々、緊張感漲るショルティ/VPOという豪華なバックに支えられてシフのピアノは盤石の演奏である。バッハを聴いているときと同じように粒の揃ったタッチの明晰なピアノで、これみよがしな派手さはないが、ブラームスのピアノ協奏曲としてはとても良いのではないかと思う。ないものねだりだが、このコンビで2番も録音を残してほしかった。
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マーラー交響曲第10番(カーペンター版) : リットン

リットンマーラー10

のんびり音楽を聴いていたらあっという間に夜である。いつもながら休日の時間の経過は驚くほど速い。

ハーディングの9番に続いてアンドリュー・リットン指揮ダラス交響楽団の演奏で10番を聴いた。以前、ジンマンの演奏で知ったカーペンター版による録音である。2001年にリリースされたこの演奏はカーペンター版最初のメジャー録音として歴史に残っている。

ジンマン盤を聴いた時には、巷間言われているほどカーペンター版とクック版の違いに驚かなかったのだが、リットン/ダラス交響楽団の演奏はオリジナルスコアの完成度の高い第1楽章と第3楽章においてすらあちこちでクック版とは異なる音が聴こえてくる。あたかもカーペンター版の違いをわかりやすく聴かせてくれるような演奏である。すっきりとした透明な録音がさらに輪をかけている感じ。オケのコントロールだけでなく、マスタリングにおいても注意深く、必要な時に必要な楽器にスポットライトを当てているのかもしれない。

なるほど、この演奏はクック版が原曲の編集として限度であると考える人にとっては到底受け入れられないものだろう。4楽章あたりではすでにカーペンターさんの創作意欲が爆発している(笑)。しかし、個人的には、それでこの曲の良さが無くなったとは思わなかった。結局、断片的であっても原曲が傑作なのである。クラシック以外の分野であればこの程度の編曲、問題になったりしないだろう。議論があるとすれば、編曲が良いか悪いか、聴き手の好みに合うか合わないかという点に尽きると思う。終楽章は相変わらずわかりやすく劇的だったが、演奏は実に良いと思った。

マーラー交響曲第9番 : ハーディング

ハーディングマーラー9

ワールドカップが始まって数日経ったが、さすがにこのクラスの試合になるとサッカーファンではない僕ですらうっかり観始めると目が離せなくなる。序盤で屈指の好一番と言われたスペイン対ポルトガルは寝てしまって見過ごした(笑)が、ゴールデンタイムに行われたフランス対オーストラリアとアルゼンチン対アイスランドは思わず最後まで観戦してしまった。

特に国の人口がわずか35万人という小国であるにも関わらず、アルゼンチンに最後まで怯まなかったアイスランドの強さには驚いた。人口の少なさもさることながら、国土は北海道の1.2倍程度もあるという事実にも驚いた。北海道は札幌以外、過疎化ですっかりさびれてしまった感が強いが、それでも500万人以上の人口を有している。人口密度は北海道の20分の1という国にこれだけのことができるってなんだか勇気づけられる。

アイスランドもそうだが、ブラジルに引き分けたスイスしかり、ペルーを下したデンマークしかり、やっぱりヨーロッパ勢ってサッカー強いんだなと再確認。翻って我らが日本は大苦戦の予想だが、グループ内最弱と言われるチームと戦う相手にだってプレッシャーはあるはず。(前回奇しくもコロンビア戦で同じことを思ったような気もするが、)戦ってみなければわからない。頑張れ、日本!

昨日の夜はもう一つ嬉しいニュースがあった。トヨタがル・マン24時間耐久レースで優勝である。それもワン・ツー・フィニッシュ。91年にマツダが日本のメーカーとして初めてル・マンを勝った時はもっと大きなニュースになったような記憶があるが、F1も大いに盛り上がっていた当時と比べてモータースポーツ全体の人気が低調なんだろうか。いずれにしても日本チーム、日本製レーシングカー、日本人ドライバーによる快挙である。とても嬉しい。

さて、次に紹介したいのが、ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送響によるマーラーの交響曲第9番。アルミンク、ハーディング、ネルソンスというそれぞれ日本との縁が深い若手指揮者の演奏にはひときわ興味が沸く。ハーディングのマーラーと言えば、東日本大震災当日に振った5番がとりわけ有名だ。そのエピソード以来、僕はハーディングが大好きだ。

このところ10番を聴くことが多くて、9番を聴くのはちょっと久しぶりだったが、この演奏はすっと心に入ってきて、最後まで飽きさせることがなかった。ライブ録音だが必要以上のエモーションを感じさせることなく、全体の彫琢が洗練されている。まだ40代前半だというのにハーディングもネルソンス同様、成熟した感じが凄い。終楽章は速めのペースでさらさらと進むが細部まで研ぎ澄まされた音が美しい。総じて録音もとても良好で良い演奏だった。

「ステレオ」6月号

ステレオ

ということで、昨日買った「ステレオ」誌の話。最近、オーディオ関係で買う雑誌は「ステレオサウンド」「アナログ」とこの「ステレオ」がほぼすべてであるが、中で唯一の月刊誌である「ステレオ」については本屋に寄った時にタイミングよく並んでいれば買う程度。たぶん3~4か月に一度くらいの頻度であろうか。

美容室の帰りがけに寄ったところ最後の一冊が残っていたので手に取ってみると、63年、今から55年前の創刊号のカラーコピーが付録だったので迷わず買うことにした。しばらく前のレコ芸と同じである。

家に帰ってさっそくカラーコピーを読んでみたのだが、何より驚いたのは内容が完全に音楽(特にレコード)情報誌であること。あちこちにオーディオメーカーの広告はあるものの、オーディオ関連記事は申し訳程度にあるのみ。「Stereo」というタイトルはオーディオとしてのステレオと信じていたが、もともとはステレオ録音という意味だったのだろうか。

まあ、とにかく、僕が生まれる前のことだが、端から端まで63年当時のことが偲ばれて実に面白い。一方ですっかりオーディオ雑誌に変わり果てた本誌の特集は「FM聴こうぜ」ということなのだが、何を今さらという気がしないでもない。何号にもわたって本気で取り組むつもりなら敬意を払うが、レコード復権の兆しを見て二匹目のどじょう狙いだとしたら。。この先、大丈夫かな、と少々不安になる。

ライヒ「Drumming」 : So Percussion

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昨日、ゴルフのラウンド中に群馬県北部で地震が発生し、ゴルフバッグやカバンの中の携帯電話が一斉に鳴り出した。例の緊急地震速報のアラームである。ちょうどカート走行中だったのですぐに停止し、揺れに備えて身構えたのだが、一向に何も感じなかった。後でニュースを見るとゴルフ場の周辺も震度3~4となっていたので、カートを止めた時にはすでに揺れが収まっていたか、あるいは地盤の関係で揺れなかったのか、どちらにしても幸いであった。なんとなくこのところあちこち揺れ始めているような気がしていたら、今朝は大阪で大きな地震があった。まだ全容を知らないが、亡くなった方もいるようだ。なんとも痛ましい。。

地震もそうだが、先日の新幹線内の凶行以来、新幹線にまつわるトラブルも続いている。先週、福岡出張の間に山陽新幹線が人身事故で運休していたし、昨日は東北新幹線が停電で長時間運休、今朝も地震の影響で止まっている。事故や事件は続くことが多い。不思議である。

さて、先週はほぼ丸ごと国内出張だったし、明日からまた海外ビジターの対応で忙しいので、今日は有給休暇をもらうことにした。こうして落ち着いて音楽が聴けるのは久しぶりである。「Roon」と「Tidal」を使うようになってから、いつでも、ほとんどなんでも好きな曲を聴けるはずなのに、意外と音楽を聴く時間が減った。忙しいのはあまり理由にならない。CDやLPは時間がなくても貪欲に聴いていたのだ。この辺り、ネットワークオーディオに関して、うちのシステムは感性に訴える部分がまだ足りないのかもしれない。CDプレーヤーもレコードプレーヤーも長い時間をかけて選び抜いたものを使っている一方で、ネットワークオーディオの方は普通のPCに普及価格帯のDACで聴いているので、だとしてもおかしくないことなのだが。

とは言え、ちょっと好奇心が沸いたアルバムをすぐに聴ける魅力は抗いがたいのも事実。今日の午前中に聴いたスティーブ・ライヒの「Drumming」もその一枚。昨日、ちょっと前のレコード芸術と同じように創刊号の完コピ版が付録だった「ステレオ」誌を買ったのだが、記事の中でこの曲の好録音盤が紹介されていた。さすがにそのアルバムは見つからなかったのだが、代わりに見つけたのが「So Percussion」というグループが録音した一枚。

36年生まれのスティーブ・ライヒは「最小限に抑えた音型を反復させるミニマル・ミュージックの先駆者として」(Wikipediaより。)知られているらしい。「Drumming」は71年に発表されている。「Tidal」に何枚かアルバムが登録されていたので、割と有名な曲なのだと思う。僕は楽器の中では打楽器が好きである。(オーディオ好きで音楽好きな人は打楽器が好きな人が多いのではなかろうか。)ジャケットも良い感じだったのでこの演奏を選んだ。

4つの楽章で構成されていて一つの楽章が15分から20分くらいあるので全体では75分にもなる。演奏時間で言えばマーラーやブルックナーの交響曲並みの結構な大曲であるが、基本的に上述したようなミニマル・ミュージックなので印象は全然異なる。短いフレーズを繰り返しつつ、複数奏者の演奏を重ね合わせたものがずーっと繰り返される。まったく同じパターンの繰り返しではなくいつの間にか少しずつ変形されていく。強弱も徐々に変わっていく。ずっと聴いているとどこか別の世界に連れていかれそうな不思議な感覚。各々のパートが完全なタイミングでシンクロしてこその音楽だと思うので、演奏は至難の業であろう。これ、実演を見たらすごく感動しそうである。

ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」 : ウィリアムズ/オーマンディ

オーマンディアランフェス

一昨日から一転して昨日、今日と気温の高い日が続いたが、連日会社の中で会議漬けだったのでむしろ寒かった。。半袖のワイシャツでは少々肌寒く、かと言ってジャケットを着ると少々暑い。それにしてもエアコンの涼しさってどうしてこう自然の中の涼しさと違うのだろうか。

さて、「Roon」の無料サービスを始めてからちょうど一週間。あと一週間のうちに契約を継続するかどうか決めなくてはならない。試用期間中だからということを差し引いても、このところの使用頻度で言えば、もう圧倒的に「Roon」で聴いているので続けようと思うのだが、とりあえず一年契約するか生涯契約するかは悩みどころ。生涯契約は3年半分くらいの価格であるが、これが実に悩ましい。逆に言えば、非常に巧みなPricingだと思う。日々進化しているネットワークオーディオの世界なので、3年後にこのサービスが陳腐化して競争力を失っている可能性はゼロではない。とは言え、一年契約して、また延長してなんて繰り返しているのは無駄だし。。

そんなことを考えつつ、音楽を聴いた。これまでは一曲ずつ選んでは聴いていたのだが、今日は最初に一時間分くらいの曲を事前に登録して聴いている。はるか昔、好きな曲をカセットテープに録音して聴いていたようなものだが、それに比べるとはるかに手間いらずである。しかも高音質。なんと素晴らしい時代になったものだ。インターフェースが優れモノなので、こういうことをするのも実に簡単だ。

「Roon」が自動で振り分けたジャンルの中に「Easy Listening」があるのだが、なぜかオーマンディがそこにカテゴライズされている。それは失礼だろうと思いつつ、オーマンディをクリックしたアルバムの中に発見したのがロドリーゴの「アランフェス協奏曲」。ギターがジョン・ウィリアムズの65年録音。

ああ、懐かしい。これは自分にとって初めて聴いた「アランフェス協奏曲」である。当時(今も?)、アランフェス協奏曲と言えばイエペスの演奏がゴールデンスタンダードだったと思うのだが、例によって高くて手が出ず、代わりに聴いたのがこの演奏だった。他に聴きたい演奏があったせいか、生意気にもあまり敬意を抱かずに聴いていたのだが、今、こうして聴いてみるとこの演奏、ソロ、指揮、オケの三拍子がビシッと揃っているし、録音も悪くない。イギリス系オーストラリア人のギターにハンガリー人の指揮、アメリカのオーケストラということで確かにあんまりスペインの匂いはしないが、聴かせどころの第二楽章をはじめとして節度を保った立派な演奏である。個人的には久しぶりに聴けてとても満足。

ストラヴィンスキー「春の祭典」 : ストラヴィンスキー

春の祭典ストラヴィンスキー

今日は幸せなことに終日SOHO。というのも本来、今日はとある重要な会議の予備日に設定されていたのだが、昨日までの議論で予備日が不要になったので、ぽっかり一日予定が空いたのである。いろいろやらなくてはいけないことが多いので、出勤しようかなあと一瞬思ったが、朝起きて空を見上げてSOHOにした。だって雨なんだもん。南の島のハメハメハ大王も歌っているように「雨が降ったらお休み」である。

一応、有給休暇ではなくSOHOなので、さっきまでPCを開いてそれなりに仕事をしていたのだが、そろそろ疲れてきたので音楽を聴くことにした。さっそく「Roon」を立ち上げてみるとFeatured Composerとしてストラヴィンスキーが出てきた。お薦めのままにクリックしてみるとアルバム上位に「春の祭典」が並んでいる。Tidalのデータベースに75枚のアルバムが登録されているようだ。(重複もあって必ずしも75種類の演奏ではない。)デフォルトで録音年順に並んでいる中、ステレオ録音初期のものとしてアンセルメ、ドラティ(旧録)、自作自演、アンチェル、カラヤンといった演奏が並んでいる。今日はその中でストラヴィンスキーの自作自演盤を聴いてみることにした。

ストラヴィンスキーの「春の祭典」にはNYPと録音したモノラル盤もあるが、僕は聴いたことがない。コロンビア響とのステレオ録音はかなり前に聴いたことがあるが、その時の印象はイマイチだった。楽譜と突き合わせて聴いているわけではないが、70年代以降の定評ある演奏に比べるとだいぶ楽器の音が足りない感じだった。リズムもなにやらぎくしゃくしている。オーケストラにとってまだ珍しい曲だったろうし、指揮者の技量の問題もあるのだろうと当時は思っていた。

それが今日、久しぶりに同じ演奏を聴いてみると以前よりも好印象である。例えばこれより3年前のアンセルメの録音を聴くと全体に非常に慎重な足取りでいかにも難曲という印象を受けるのだが、その点、ストラヴィンスキーの指揮はかなりスマートでモダンである。さすがに後半、いよいよ楽譜が入り組んでくるとオケに綻びが目立つようになるが、許容できないほどひどくはない。60年に発表された作曲者自身によるこのアルバムはその後の指揮者にとって一つの指標になったことは間違いないだろう。その意味でも非常に貴重な演奏だし、録音当時、すでに80歳近い年齢であったことを考えるとこのステレオ録音が残ったのは幸運なことである。

プロコフィエフ交響曲第5番 : ネーメ・ヤルヴィ

ネーメヤルヴィプロコフィエフ

ついさっきまで男子ゴルフの試合をテレビ観戦していたのだが、最終組の一組前を回っていた市原弘大選手が最終ホールでチップインバーディで首位に並び、韓国人選手と緊迫の首位争いをしていた時松選手が入れればプレーオフのパットを外して決着がついた。このレベルの大会で優勝するには技術はもちろん運も必要なんだなあと思わせるようなチップインバーディだった。時松選手の二打目がバンカーに落ちたのも紙一重の差だった。市原選手はツアー18年目にして、これが初優勝だそうだ。しかもメジャートーナメント。どれだけ嬉しいだろうか!時松選手も小さい体でベースボールグリップという個性的な選手。これからの活躍に期待である。

ゴルフを観終わって「Roon」を立ち上げてみると初期画面上に表示されるアルバム数がいつの間にか900枚近くになっている。「Tidal」の音源を自分のライブラリーに追加する機能があって、好みのジャンルを入力すると「Roon」が適当にみつくろって追加してくれるのである。追加といってももちろんファイルを物理的に保存するのではなくバーチャルライブラリーであるが、保存されたファイルを再生するのとまったく同じ使い方なので、実に簡単快適である。自分でCDをリッピングしたファイル、ハイレゾ音源をダウンロードしたファイル、Tidalと三種類の音源があるのだが、どれを聴いても音のクオリティには十分満足。ブラインドでそれぞれを当てることは自分には絶対無理(笑)。なるほど世の中が脱CDに向かうのもよくわかる。趣味的要素の強いアナログはニッチで生き残るだろうが、それ以外、ハイレゾファイルのダウンロードも淘汰されて長期的にはストリーミングに収斂しそうな気がする。実際、売上構成としてはすでにそうなっているような話も聞くし、使ってみると便利この上ないのでそれも納得である。

900枚近いアルバムをジャンルやアーティストで並び替えられるので、アーティストを眺めながら気に入った人をお気に入りに追加していった。お気に入りに追加するとそのアーティストの関連アーティストも提示される。ちょうどアマゾンを使っているような感じである。ネーメ・ヤルヴィが出てきたのでクリックして彼の指揮するアルバムを眺めていたところ見つけたのがこれ。

スコットランド国立管と80年代に録音したプロコフィエフの交響曲全集。せっかくこういう形で全集にアクセスできたのだから聴いたことのない曲を聴けばいいのかもしれないが、やっぱり最初に聴いたのは5番。時代も違ってか息子パーヴォに比べるとテーマの歌い方ひとつとってもゆったりたっぷりとして、かなりロマンチックな演奏に聴こえた。ホールエコーが深い録音がなおさらそういう印象を強くする。金管がひときわ輝かしく、弦楽器も綺麗だ。オケを大きく鳴らしているが、不思議なくらい音楽が重たくない。こういうところはパーヴォと共通。う~ん、ネーメとパーヴォのどちらか一つを選べと言われたら迷うなあ。

ブルックナー交響曲第7番 : カラヤン/VPO

カラヤンブルックナー7番VPO

今日はゴルフに行く予定だったのだが、一緒にいくはずだった同僚に急な予定変更があってあえなく中止になった。一人ゴルフに行こうかとも思ったのだが、しばらく前から頼まれていた家の用事もあったので今日はそれを片付けることにした。午前中いっぱいかけてあれやこれや雑用をこなし、昼は地元のいきなりステーキに行って、その後、打ちっ放しに行ってきた。昨年のどこかのタイミングで4年ぶりにクラブを変えたのだが、これが今までの中では一番の当たりで、出玉がすいぶん安定した。最近はなるべくがに股に構えて身体が左右へぶれるのを抑えるようにしている。打ちっ放しでもそこを意識して練習している。高齢化と若者離れでビジネスとしてのゴルフは衰退の一途のようである。地元に近いコースもいくつか廃業してしまった。こんなに面白いのになあ。

打ちっ放しから帰宅後、「Roon」をあれこれ弄ってみたのだが、なるほどこのソフトは良く出来ている。ファイルのタグ付け一つとってもインターフェースが直感的だし、正確性も高い。(邦楽の場合はその限りでないかもしれない。)昨日見た時にははっきり気づかなかったのだが、アルバム一覧のサムネイルの中にはダウンロードされたファイルだけでなく、「Roon」が僕の好みに合いそうなものを「Tidal」から選んできたアルバムのものが含まれている。へえと思いながらスクロールしたところ目についたのがこの演奏。

カラヤン/VPOのブルックナーというと僕の中ではあまり好みに合わなかった8番の印象が強くて少し敬遠していた。おそらくこの演奏を聴くのは初めてである。というか、ここ10年ばかり、そもそも7番を聴くことが非常に稀だった。学生時代に聴いて感銘を受けた朝比奈さんのライブ録音(フローリアン)をCDで買い直した時に聴いたのが記憶に残っているくらいでなぜかあまり聴く気が起きなかったのだが、つい最近、ネルソンス/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の演奏をやはりストリーミングで聴いたらすごく良かった。それがなかったらこの演奏も聴かなかったかもしれない。

ところで、この録音、HMVのレビューによればカラヤン最後のレコーディングとのこと。89年4月の録音でカラヤンが亡くなったのはその3か月後である。カラヤンが死んでからもうすぐ30年も経つというのが個人的には俄かに信じがたいのだが、まぎれもない事実である。思えば、自分がクラシックを聴き始めた頃、フルトヴェングラーは死んでからまだ30年経っていなかった。当時、フルトヴェングラーはとてつもなく昔の時代の人と思っていたが。。その頃、年配の評論家が頑迷にモノラル時代の大家の演奏を推奨していた気持ちがなんとなくわかる。

話が逸れたが、この演奏、端的に言うと「素晴らしい」。8番を聴いた時に感じた、角ばってて重くて前に進まない印象がこの演奏にはない。正確に言えばこの演奏も流麗というより楷書体のような四角い部分はあるのだが、丁寧に磨き込むように進んでいく音楽が曲調により合っているのかもしれない。全体、立派で美しいが、その中でもとにかく第二楽章は素晴らしい。録音もまずまずである。名盤。

Roon

これまでずっとノートブックが一台だったので、通常、ブログを作ったりインターネットにアクセスするために机に置いてあるノートブックを音楽を聴く時だけオーディオラックの上に移動していた。PCオーディオに真剣に取り組んでいる人の中には完全にオーディオ仕様のデスクトップパソコンを使っている人も多いが、自分の使い方ではそこまでするのはToo Much。長らく不便だなあと思いながら使っていたのだが、昨年末、ついにもう一台ノートブックを購入した。というか、正確にはふるさと納税の返礼品として頂いた。

今まで使っていたノートブックの中に少ないながらもリッピングファイルやダウンロードファイルが保存されているので、そちらを音楽用としてラックの上に据え置き、新しいノートブックをその他もろもろ用に使っている。これでLANケーブルやUSBケーブルをいちいち繋ぎ直したり、それに伴ってPCの設定を直したりする手間は省けた。

Tidalを使い始めて次に試してみたのが「Roon」。こちらは「Deezer」や「Tidal」と位置づけが違って、ストリーミングやダウンロードファイルの再生を一括して管理するためのインターフェースソフトである。「Roon」は「Tidal」と連携しているので、「Roon」の無料トライアルを申し込んだ。折よく5月から「Tidal Master」のMQAデコードに「Roon」も対応したらしい。丁度良いタイミングである。

さっそく「Roon」をダウンロードする。ファイルが保存されている音楽用PCを「コア」に、普段使いのノートブックを「コントロール」に設定することで、こうやってブログを打ちながら、このPCをリモコン代わりにすることができる。もちろん、iPadやandroidもコントローラーにできる。ダウンロードしたファイルを実行していくつかの初期設定をするだけで「Roon」はなんなく立ち上がった。

ホーム画面にはダウンロードしたファイルのサムネイル、ジャンルごとのおすすめ、「Tidal」等が整然と並んでいる。いかにも使い勝手が良いし、使えば使うほど使い手の傾向を学習してお好みの音楽を薦めてくれるらしい。僕に「Roon」のことを教えてくれたのは最近、機材の引き取りに来たオーディオショップの若い担当者だったが、彼は「Roon」を心底気に入っているようで、興奮しながらその使い勝手の良さを語っていた。

「Roon」の無料試用期間は2週間である。コンテンツは他のハード・ソフトに任せてインターフェース機能一本に絞っているにもかかわらず、利用料は年間100ドル以上と安くはない。一括で購入すると400ドルを超える。先の担当者は使い始めたら止められないと言っていたが、さて、どうだろう。
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