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伊福部昭 ラウダ・コンチェルタータ : バカヌ/マンデアル

ラウダ・コンチェルタータ

僕にとって伊福部昭と言えばほぼ「ゴジラ」一本勝負なのだが、この人の略歴を読むと驚きの連続である。警察官の息子に生まれて独学でヴァイオリンを学び、北大在学中はアマチュアオーケストラのコンサートマスター、卒業後は公務員をしながら作曲してアレクサンドル・チェレプニン賞第一位、終戦後に芸大の作曲科講師、その後は映画音楽で有名になって、東京音大の教授、学長にもなっている。音楽家に囲まれて育ったわけでもないのに、この人はやっぱり天才なんだろうか。

「ラウダ・コンチェルタータ」というのはマリンバ協奏曲のような管弦楽曲である。僕は今日、聴くまでこの曲の存在も知らなかった。先日買った「アナログ」誌にこの曲のことがさらっと紹介されていたのでROONを漁ってみたところ、このアルバムが収録されていた。雑誌に紹介されていたのはこの曲の初演時のライブ録音なのだが、それはROONにはなかった。でも、問題ない。とにかく初めて聴くのだから。

マリンバは言うまでもなく木琴の一種である。が、雑誌を読んだ時にはなんとなくマンドリンと勘違いしていた。もちろん全然違う(笑)。そしてこの曲においてマリンバは個人的なこの楽器のイメージよりもはるかに戦闘的な音楽を奏でる。1976年の作曲なので紛うことなき現代音楽であるが、民族的(つまり日本的)なメロディのおかげで難解なところは微塵もない。この演奏がこの曲の演奏としてどれくらい良い演奏であるかはわからないが、録音も鮮明でとても楽しめた。何よりルーマニアでこの曲が演奏されアルバムに収録されているのが嬉しいではないか。
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R・シュトラウス「家庭交響曲」 : セル

セル家庭交響曲

昨日と打って変わって朝からすっきりと青空である。ただ、少し風があって気温も少々低め。昨日は睡眠時間が短かったので、早寝してぐっすり眠った。おかげで体調も天気同様スッキリした感じ。

ヨッフムのブルックナーを聴きながら、ふと、セルのブルックナーが聴きたくなってROONでセルのアルバムを探してみると、お目当てのブルックナーが(3番と8番)いずれも96kHz/24Bitのハイレゾファイルで配信していることがわかった。知らなかったが、最近、セルの旧譜の一部がリマスタリングされているようだ。

その中で見つけたのが「家庭交響曲」。R・シュトラウス生誕100周年に当たる64年の録音で2018年にリマスタリングされているらしい。そういえばセル/COの「家庭交響曲」を聴くのもずいぶん久しぶりである。セル/COの演奏は均整の取れた室内楽的な音楽というイメージがあるので、あまり積極的にロマン派の大オーケストラ曲を聴かないのだが、実際メトロポリタン歌劇場に客演していた頃にはワグナーで定評があったくらいなので、こういう複雑で大規模な曲は得意に違いない。この演奏もオーケストラの端々まで自在にコントロールしながら、キビキビとした音楽を聴かせてくれる。フィナーレに向けて熱が増していくところが特に良い。

ブルックナー交響曲第3番 : ヨッフム(77)

ヨッフムブルックナー37

昨日の夕方くらいから急に風が強くなって気温もがくんと下がった。昨日は会食で帰りがけっこう遅かったのだが、今日は朝一番のティーオフでゴルフの予定があったので、5時前に起床してゴルフ場に向かった。到着時点でゴルフ場の気温は2度。ここまで寒いのは久しぶりのこと。寒いとわかっていても3月後半ともなると春物に着替えてしまうのが人情らしく、少々薄着でがたがた震えながらラウンドした。時間とともに気温が上がることを祈ったが、ラウンド中はついに雲が切れず寒いまま。家に帰ってから風呂に入ってようやく身体が温まった。

このところまためっきりブルックナーを聴く時間が増えた。一方、マーラーを聴く時間は一時に比べて格段に少なくなった。ある時期はショスタコーヴィチばかり聴いていたが、このところ落ち着いている。なんとなく聴きたいと思ったものを好き勝手に聴いているだけだが、こういう嗜好には何か心理的トリガーのようなものがあると思わなくもない。今のところ自分にもわからないが、それがわかれば音楽を聴くだけでなくほかにも何か対策を取れるかもしれない。とりあえず事実としては最近はブルックナーを聴くことが非常に多い。

で、今日、聴いたのはヨッフム/シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー交響曲第3番。先に書いておくと、この全集の一部の曲については、長い間、どうも録音がしっくりこなくてあまり聴かなかった。筆頭が8番なのだが、3番もあんまり良い印象がなかった。それが今日、聴いてみると今までの記憶が嘘のように良い音で聴けた。と言っても、オーケストラ全体が強奏するところは相変わらずダイナミックレンジに限界を感じるのだが、それにしても音の厚み、弦と管のバランス、高音と低音のバランスといったところは記憶の中よりはるかに良い。

こういう音で聴くと今まで以上にこの演奏の素晴らしさが際立ってくる。まずテンポが素晴らしい。緩急自在だが、それがとても自然で、この音楽にはこれが必然と思える。落ち着いた弦楽器も良いし、盛大に鳴っていても下品にならない金管も良い。これは名盤。

ルトスワフスキ交響曲第3番 : ヴィト

ルトスワフスキ交響曲3番ヴィト

オーディオ部屋には今の配置だと視聴位置の右側と後ろに出窓がある。対抗面の壁と比べて、ガラスってなんとなく音への影響も大きそうである。カーテンを閉めれば多少違うかもしれないが、閉め切ると部屋が暗い。映像を楽しむには暗い方が良いと思うし、コンサート会場も決して明るくはないが、本を読んだりコンピューターを弄ったりしながらのオーディオ生活なので、昼はお日様の明かりが欲しい。完全オーディオ専用ルームでもない限り、何を優先して何を犠牲にするか、その辺りのバランスがなかなか難しい。

長い間、狭い部屋に調音パネルを入れるとますます窮屈になるし、美観を損ねるだけと思っていたのだが、先日、両スピーカーの後ろに導入したパネルは(個人的には)非常に効果的だった。今のスピーカーは密閉型なので後方バスレフほど神経質ではないと思っていたのだが、感じている以上にスピーカーの裏側に回った音が悪さをしていたようだ。AVアンプのような機能を使ってルームイコライジングをしてみるとはっきりと周波数特性が変わる。プロセスの中でAD-DA変換するので、そこが気持ち悪いのだが、結果は何度聞き比べてもイコライジングした方が良い。これもまた何を優先するか、である。

閑話休題。なかなか名前を覚えられない、ルトスワフスキ。20世紀後半を代表するポーランドの作曲家だが、僕は現代音楽が苦手なので今までその曲をあまり聴いたことがない。ROONでなんとなくヴィトのアルバムを物色していたところ、このアルバムを発見。試しにかけてみたら最初の曲が「パガニーニの主題による変奏曲」だったので、そのまま通しで聴いてみることにした。交響曲第3番はシカゴ響の委嘱作品で、ショルティの指揮で83年に初演されたという。36年前と言うと結構前だが、クラシック音楽としてはずいぶん新しい(笑)。そうと知ってショルティ/CSOの演奏を探したのだが見つからなかった。初演はラジオ用に録音されたらしいが、アルバムにはなっていないのだろうか?

なにせ生まれて初めて聴いたのでヴィト/ポーランド国立放送響の演奏が良いか悪いかはぜんぜんわからない。曲について言うと、現代音楽であるにも関わらず、非常に聴きやすい曲であった。とりとめがなくて得体のしれない感じはあるものの、結構、面白い曲である。そのうち他の演奏も聴いてみよう。

ブルックナー交響曲第8番 : バレンボイム

Brudkner8barenboim.jpg

昨日くらいからググっと気温が高くなって、今日の予想最高気温は22度。ただし、うちの周りは午前中雨の予報である。今日は春分の日。お彼岸の中日。(厳密には少し違うらしいが)昼と夜の時間が等しくなる日でもある。このところあちこちで卒業式が行われているのだろうか。今週に入ってからは毎日のように袴の女性を見かける。開花予想では東京は今日が桜の開花。明日、時間を見つけて花を見に行こう。

ここ何週間かずっと仕事が忙しかったので今日がお休みなのはとても嬉しい。いつもよりたっぷり寝てゆっくり起きた。家の外に出るのは午後にして、朝ごはんの後、さっそく音楽を聴くことにした。久しぶりに聴くブルックナーの8番。若いころ、一時、ブルックナーと言えば8番ばかり聴いてたこともあったが、最近はあまり聴かない。この曲、すごい名曲であることに間違いないが、その割にか、それゆえにか、この演奏で決まり!と思う演奏がない。名曲名盤500を見るとカラヤン/VPO、ヴァント/BPO、フルトヴェングラー/BPOの順。う~ん、三つとも聴いたことがあるが、この曲の場合、どの演奏を聴いてももっとすごい演奏がないだろうかと感じてしまうのだ。

で、バレンボイム/BPOである。CSO、BPO、シュターツカペレ・ベルリンと組んで3度の全集を録音しているブルックナーの大家は日本でことのほか評価が低い(と個人的に思う)ので、上記名曲名盤では当然のように0点の評価であるが、海外のレビューなんか読むと結構高い評価を得ている。が、このアルバムをピックアップした理由はそれ以上にこのジャケットに仰天したから。ストリーミングはたまにサーバー上のデータミスがあるのでパッと見たときはジャケット写真が間違っているのかと思った。どこからどう見ても「惑星」のジャケットにしか見えないが、大きなフォントでブルックナー8番と書いてある。この全集、ジャケットが惑星のデザインなのだ。「ブルックナー=宇宙」ということであろうか。

そんな話はさておき、演奏はと言うと、ライブならではの熱さをそこここに感じさせながら、意外なほど淡々と淀みなく進んでいく。バレンボイムが尊敬するフルトヴェングラー同様、テンポは伸び縮みするが、本家ほどエキセントリックではない。BPOの演奏はライブでも非常に高い水準にあって、これを実際、コンサートで聴いたら凄いだろうなと思う。総じて、名演、熱演。とはいえ、バレンボイム/BPOとも余裕の運転という感じがするので、本当はもっと凄い演奏ができそうな気はする。という、いつもと同じような感想を持った(笑)。

ブルックナー交響曲第1番 : ショルティ

ショルティブルックナー1

昨日は予定どおりゴルフに行った。午後、雨が降るかもしれない天気予報だったが、幸い、ホールアウトまで一滴の雨も降らず。途中、雲が多くなって瞬間的に寒くなったが、全体としては風も弱くて良い天気だった。ゴルフコースには早くも桜がちらほらと咲いていた。暖かいから桜も早いかと思いきや、暖冬の年は桜の開花が遅いらしい。桜の開花には一定期間寒さにさらされる必要があって暖冬は条件が悪いらしい。ちなみにそういう刺激を「休眠打破」というそうだ。あの「眠眠打破」ってもしかしてここから取ったのだろうか?

閑話休題。実は今日、オーディオショップにCDプレーヤーの買取について相談して見積もりをもらった。自慢じゃないが、自分の機材の中で人に自慢できるものがあるとすれば(って自慢か(笑))CDプレーヤーである。2013年末にレコードプレーヤーを買うまではCDが唯一の音楽メディアだったから、これは奮発して買った。ところが最近、本当にめっきりCDを聴かなくなってしまった。ストリーミングかLPというのがほとんど。いくら良いものでも使わなくては意味がない。ということで見積もりをお願いしたのだが、結論から言うと思ったほどの金額が出ず。。それなら売らないと決めた。もう、壊れて修理不能になるまでずっと持っていることにした。

ということで今日、久しぶりにCDを聴いている。ショルティ/シカゴ響のブルックナー1番。このコンビのあまり世評芳しくないブルックナー全集の最後を飾る一枚である。しかし、ショルティ好きの僕はこの全集も嫌いではない。と言うか、3番、6番、9番なんて大好きだ。以前は1番とか2番を聴くことがほぼなかったので印象に残っていなかったのだが、1番は最後に録音しただけあって、往年の強引さも多少影を潜めてなかなか落ち着いた大人の音楽を聞かせてくれる。穏当なインテンポが徹底されていて第1楽章の最後も一切加速しない。

ところで、これ、ストリーミング(Tidal)でも聴けるのだが、今日、CDを聴いてみると、やっぱり我が家では同じ曲を聴くならCDの方がストリーミングより良い音なのだ。なんというか音に深みがある。ストリーミングももっと真剣に追い込めば結果はまた違うのかもしれないが、そういう追い込みをメーカーが総力を挙げて代行してくれたCDプレーヤーには(少なくとも我が家では)敵わない。前にも書いたことがあるが、そもそも素人の一工夫ごときにプロが作った機械が負けてほしくないとも思う。とにかく、これからも大切にしよう。

JICOの新シリーズと寺垣スピーカー

ちょうど一か月前くらいの記事になるが、うちのV15Type4にも使っている互換レコード針を販売するJICOからジルコニアカンチレバーの製品がリリースされた。

JICO、ジルコニア製中空カンチレバーの交換針。針先は3種類で各100本限定

ジルコニアと言うのはどこかで聞いたことはあるもののどんなものかピンと来なかったが、模造ダイヤやセラミックの材料として使われるものらしい。セラミック包丁の白い刃がジルコニアということである。ジルコニアが重いのでわざわざ中空のパイプ形状にして先端に針を埋め込んである。記事に写真も載っているが、白いカンチレバーというのも悪くない。中空で脆いのか針圧が1g~1.5gのものに限られているが、Type4用に一つ欲しくなる。SAS、シバタ、楕円という3種類、各100本限定とあるが、対応カートリッジすべて合わせて100本ということなのだろうか?それとも対応カートリッジごと、針先ごと100本限定だろうか?感覚的に後者だと限定と言いつつ、多すぎるか。そもそも、いまどき古いカートリッジの交換針がどのくらい売れているのかさっぱりわからないので、見当もつかないな。

オーディオ関連でもう一つ。「寺垣スピーカー」ってご存知だろうか。伝説的レコードプレーヤーを作りだした寺垣さんが設計したスピーカーである。検索していただければわかるが、見た目からして異端。周りに持っている人もいなければオーディオショップで見かけたこともない。存在は知りつつ現物を見たことはないのだが、なぜか今、SP300というエントリー製品が2軒の有名中古オーディオショップに売りに出ている。これは珍しい。

そのうちの一組はシリアルが3と4だからおそらく世の中に出た2番目のセットということだろう。もう一組は8番目のようだ。このスピーカーを試聴した人の感想ははかばかしくないものが多い。今回の中古も一軒目は掲載からしばらくずっと「商談中」でその後店舗間を移動して結局売れなかった。察するに店頭に出してすぐに試聴希望が相次ぎ、さらに別の地域でも試聴希望者がいて結局、全員、買わなかったということだろう。こんなに聴く人を選ぶスピーカーも珍しい(笑)。でもコストパ抜群のフォノイコを販売する合研ラボのオーナーはこのスピーカーを所有していて専用イコライザーまで作ってしまったくらいだから、良いと思う人にはとことん良いスピーカーなのに違いない。一度は実際に聴いてみたいスピーカーである。

ブルックナー交響曲第9番 : バーンスタイン(90)

バーンスタインブルックナー9VPO

週間予報では今日の天気は雨。だったのだが、午後、ぽつぽつ来ただけでこのまま天気は持ちそう。ゴルフの予定が入っている明日は晴れの予報だったのにいつの間にか曇り後雨になっている(>_<)。低気圧が通過する時間が遅れてしまったのだろうか。明日は久しぶりに小規模ながらコンペなんだけどなあ。まあ、天気はどうにもできないので嘆いても仕方ない。濡れても良いようにきちんと用意をしていくようにしよう。

午前中に打ちっ放しに行った後、今日は午後イチでマッサージに行ってきた。iPhoneの見過ぎなのかこのところ慢性的に首と肩が凝っている。比較して腰は特に不調を感じないので、今日は首と肩を集中的に揉んでもらった。前にも同じことを言われたのだが、腕が前に出て肩甲骨が開きっぱなしになっているらしい。手首も硬くなっているので時折回したり伸ばしたりするように言われた。今日からはもう少し胸を張って、猫背にならないように気を付けよう。

以前、NPOとの旧盤を取り上げたバーンスタインのブルックナー。今日はVPOとの演奏を聴いた。90年の録音。この年の終わりにバーンスタインは亡くなったので、最晩年の録音ということになる。ぎりぎりのところで、この録音が残ったのはまことに幸いなことであった。

演奏は旧録の延長線上にある感情移入型の重たいもの。遅めのテンポに思い切り濃く表情をつけた演奏で、相変わらず好き嫌いははっきりわかれそう。旧録よりもはるかに鮮明な録音とバーンスタインにどこまでも付き合うVPOの素晴らしい合奏能力に支えられたわが道を究めた演奏で、新旧どちらかを選ぶなら僕はこちらを取る。良い演奏。

シベリウス交響曲第1番 : ロウヴァリ

rouvalisibelius1.jpg

ジャケット写真の隅に大きく「α」と入ったレーベル、このところ何度か見かけた。調べてみるとアルファ・レーベルというフランスのレーベルらしい。僕が最近、聴いたアルバムで言えばクルレンツィスの「モツレク」がこのレーベルだった。今日、見つけたのはQobuzの新譜コーナーに紹介されていたサントゥ=マティアス・ロウヴァリのシベリウス。

ロウヴァリって誰?と言うのがこのアルバムを見かけたときの思いだったのだが、曲目がシベリウスの1番と「伝説」の組み合わせだったので試しに聴いてみた。ちなみにロウヴァリは85年11月生まれだからまだ33歳。でもすでにこのアルバムのオケであるエーテボリ交響楽団の首席指揮者にしてフィルハーモニア管の首席客演指揮者である。日本にも何度か来ているらしい。

聴き始めてすぐにこれはすごく良いと思った。若い人の割に、なのか、若い人ゆえになのか非常に積極的な解釈の演奏である。思い切りが良い。序奏はかなり重く始まって、弦楽による導入はパッと舞台が切り替わったかのごとく極彩色の鮮やかさである。ある意味とってもロマンティックで、北欧出身者によるシベリウスの(個人的な)既成概念を打ち破る演奏であった。言ってみればバーンスタインが若返って金髪ロン毛になってシベリウスを振ったような、そんな感じ(笑)。冗談抜きでこれは良い。もちろん録音も万全。

ブルックナー交響曲第1番 : ヨッフム(65)

bruckner1jochumberlin.jpg

月曜日からビジター対応でばたばたとあっという間の三日間が過ぎて、今日はちょっと仕事に余裕ができた。午前中、会社で仕事をした後、確定申告の書類を郵送してさっき家に帰ってきた。最高気温が急に上がっているわけではないが、このところ、本当に良い陽気で春も間近というか、もうすっかり春?という天気である。そろそろコート要らないかなと思って油断していると夜にはぐっと冷え込んで帰り道失敗したりするのだが、とは言っても我慢できないほどの寒さはもうない。

昨日でQobuzのお試し期間が終了して、ストリーミングサービスをどれにするか少しだけ悩んだ末、結論としてはTidalからQobuzに乗り換えることとした。このひと月の間、結局、二つのサービスを厳密に聞き比べるような時間もなかったので、音の良さで選んだわけでもなく、Qobuzを選んだのはなんとなく、である。

まあ、どちらのサービスであっても一生以上分の音楽が蓄えられていることに違いないので、あーだこーだ言わずに良い曲、良い演奏をどんどん聴くに限る。と言うことで帰宅してからヨッフム/BPOのブルックナー交響曲第1番を聴いた。BPOとバイエルン放送響によるヨッフム一度目の全集の一枚である。

このところ頻繁に聴くようになったブルックナーの1番だが、後の方の交響曲に比べると全体のまとまり感がなくて散らかった感じがするのは否めないものの、冒頭の低弦のリズムから主題のメロディ、管楽器の合いの手まですべてがすでに確立したブルックナーの音楽で、聴けば聴くほど好きになる。録音当時60代前半のヨッフムによる演奏はこの人らしく筋肉質で、クライマックスに向けて破綻することも恐れないアッチェレランドも健在だが、一方でテンポを落としてメロディをたっぷり歌うところもあったりするのがちょっと意外。それにしてもやはり指揮者が良いのか、オケが良いのか、まあ両方ともなのだろうが、最後までぐっと惹き込まれてあっという間にフィナーレという素晴らしい演奏である。名盤。
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