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マーラー交響曲第5番 : ドホナーニ

ドホナーニマーラー5番

アーノンクール、ケルテス、ドホナーニ、ハイティンク、プレヴィン、ベルグルンド、レーグナーと並べると僕なんてけっこう年代の違いを感じるのだがみな1929年生まれの指揮者である。つい最近、「プレヴィン、来年90歳か!」と驚いたのだが、存命組であるドホナーニ、ハイティンクも同じく90歳。最近までコンスタントに新しい録音を残しているハイティンクはもちろん凄いが、ドホナーニも現役でコンサートを続けている。

僕がドホナーニを知ったのはせいぜいクリーブランド管の音楽監督になってデッカやテラークからたくさん録音をリリースし始めたころだから80年代も後半である。比較的若いような気がしていたのはそのせいでもあるし、もう一つはこの人の作り出す音楽がいつもスマートでモダンであることとも無縁ではないと思う。

マーラーの5番はこのコンビによる初マーラー録音で1、4~6、9番の録音が残っている。途中で終わってしまったのは「指輪」のように企画が頓挫したのか、ドホナーニの意思なのかはわからないが、5番の演奏の出来からするとここで終わってしまったのは非常に惜しい。聴きなれた5番から今まで気にすることのなかったいろいろなフレーズが聴こえてくる。小気味よいテンポ、知的な音楽が素晴らしい。名盤。
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White Christmas : フィードラー

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というわけで、今日は人間ドックに行ってきた。朝起きた時にはすでに空腹で、9時の受付が待ちきれずに8時半くらいに着いたのだが、なんとメディカルモールの入り口はまだシャッターが降りている。食べることも飲むこともできないので喫茶店に入るわけにもいかず、寒い中待つこと10分くらい。受付の女性がシャッターを開けると同時に僕もクリニックの中に入った。

ここ二年間、同じ働き者の看護師さんが担当だったのだが、今日は別の方。気になって聞いたところ、いつもの看護師さんは辞めたわけではなく同じグループの別のクリニックにいるとのこと。今日の看護師さんは育児休業明けで今年の春先からこちらに勤めているらしい。慣れているという点では以前の看護師さんに軍配が上がるが、今日の看護師さんも感じの良い人だった。

そういうこともあってか、今まで看護師さんが担当だった採血や胃カメラ前の準備を今日は医師が自ら行っていた。病院の医師だと看護師より注射針の挿入が下手だったりするが、幸い、今日の医師は上手な人で痛みもなく、今年も胃カメラは気づいたら終わっていた。ありがたや。確定検査のためにバイオプシーはしたものの、うれしいことに視診ではピロリ菌はいなくなった模様。出て行ってくれましたように。

去年よりも少し受診日が遅れたせいか、今日はクリニックが少々混んでいて、すべての検査が終わって医師から即日の結果について説明を受けたのはお昼近くだった。とにかくお腹が空いたので近場でランチを済ませ、会社に電話したところ出社するまでもなかったのでそのまま帰宅した。

家に帰ってからいくつかメールや電話会議をこなした後、聴いたのがアーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラによる「White Christmas」。ここら辺はホワイト・クリスマスを迎えそうな気配もないが、季節的にはぴったりである。

こういうオムニバスアルバムを聴くことは滅多にないのだが、何気に聴いてみたらこりゃなかなか良いものである。ヘンデルのメサイア、バッハのカンタータやオラトリオ、くるみ割り人形等々、クリスマスゆかりの曲が次々と流れてきて気分も盛り上がるし、ボストン・ポップスの演奏も最高。上品な録音も作品に合っている。ちなみにTidalにはこのコンビのクリスマス関連アルバムがたくさん収載されている。売れ線なんだろう。それもむべなるかなである。

ショスタコーヴィチ交響曲第7番 : 井上

井上ショスタコ全集 (2)

昨日出勤だったので今日は振替休日をいただいた。ちなみに明日は健康診断である。このところの出張がたたったかここ数週間くらい自分なりの適正体重よりも2キロ近く重たい。よく健康診断の日に合わせて禁煙したり禁酒したりダイエットしたりする人がいるが、今までそんな馬鹿な話はないと思っていた。せっかく健康診断に行くのに体調を整えてどうするのか。悪いところをあぶりだしてこその健康診断だろうという持論からである。

そんな生意気なことを考えていたのであるが、ずっと同じような体重だったのに今回の健診に際して体重増加を指摘されるのが嫌で数日前から食べる量を調節している(笑)。この年になると一度ついた肉はなかなか落ちないのだが、今朝、体重計に乗ったところどうやら1キロくらいは落ちた。今日の夜と明日の朝は空腹が指定されているので、おそらくなんとかなりそうである。こういう無理な調整をするとほかに影響が出そうな気もするが…。

井上道義さんの「レニングラード」は2015年に録音された大フィルとの演奏と全集に収められたサンクトペテルブルグ響との2007年録音の二種類がある。単売されている大フィルとの演奏はレコ芸でも取り上げられて非常に高い評価を受けている。今朝聴いたのは全集の方である。

サンクトペテルブルグ・フィルとサンクトペテルブルグ響は二つとも同じホールを本拠とするオーケストラで、「響」の方も30年代に創設というから歴史のあるオーケストラだが、「フィル」の方がムラヴィンスキー時代に超有名になったのでまがい物みたいで気の毒なオーケストラである。(個人的感想)録音も残しているようだが、僕はこの全集でしか聴いたことがない。

この全集の一つの売りが会場である日比谷公会堂であろう。あまりにも響きがひどいのでクーベリックが曲目を変更したという有名な話があるようにもともとコンサートホールではない公会堂での演奏・録音というのは難しいに違いない。この演奏も非常にデッドな響きである。しかし、それがまた演奏に合っている。第3楽章の寂寥感なんて素晴らしい。響き過ぎないだけに旋律がはっきりしていて内声部も聞き取りやすい。終楽章の後半、こんなデッドな会場なのに井上さんのテンポはかなりゆっくりでオーケストラ、特に金管は大変だと思うが、最後まで充実した響きである。終わった途端に「ブラボー」なのもよくわかる。なかなか素晴らしい演奏であった。

ミステリオーソ : セロニアス・モンク

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今日は会社のそばでイベントがあったので休日出勤。とは言っても朝はいつもよりずっとゆっくり、午後も三時前には会場を後にしたので身体的にはずいぶんと楽だった。今日出た代わりに明日は休めるのでぜんぜんオーケーである。今日は思いのほか肌寒い一日だった。コートにマフラーをしていったのだが、外でじっとしていると深々と冷える。夜には雨も降るようだが、雪になったりはしないのだろうか。

家に帰ると例によってディアゴスティーニが届いていた。今回のレコードはセロニアス・モンクの「ミステリオーソ」。モンクというと、調律されていないピアノみたいな不思議な音を奏でるピアニストというイメージなのだが、この人について書かれたことを読むとジャズ史に残る巨人の一人ということで間違いなさそう。

実際、レコードを聴いてみるとどの曲もすっと頭に入るメロディである一方、モンクのピアノは「こうなりそうかな。」というこちらの想像を毎回裏切るフレーズの連続である。作曲能力が高くて誰にも似てないプレイができるところ、確かに偉大である。

ところでやっぱりこういう曲にはM44-7かM44-Gが合う。何度も同じようなコメントをしてはまた違うカートリッジを試したりしているのだが、音圧やら高域の独特のキレやら、結局、手元にあるカートリッジの中ではM44シリーズが一番しっくりくる。と思う。

ガーシュウィン ピアノ協奏曲 : プレヴィン/コステラネッツ

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帰国したばかりだというのに昨日一昨日とまたもや出張であった。それほど遠くない場所だったので移動はさほど負担でなかったが、二日とも過密日程で帰りの新幹線の中ではまさにぐったり。

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良いこともあって、二日目の朝、部屋の窓から日の出を拝むことができた。雲のせいで水平線上に太陽が浮かぶところは見れなかったが、まずまず綺麗な日の出であった。

クタクタになって帰った昨日は帰ってすぐ寝て、今朝もゆっくり起きた。昼前に歯医者に行って帰ってきたらまた眠くなったのでちょっと昼寝した。この眠気は疲れのせいか実は時差ボケなのかよくわからない。とりあえず3時くらいにようやく活動開始である。

僕はガーシュウィンのピアノ協奏曲が好きだが、と言って、この曲を目当てにCDを買うことはめったになかった。というよりも、考えてみればアントルモン/オーマンディの演奏をカセットテープで買って以来、ボックスセットに含まれていた以外にはレコードもCDも買ったことがなかったかもしれない。

この間、アントルモンの演奏を見つけたついでにチェックしてみたらTidalにはこの曲のアルバムが何十種類も並んでいて驚いた。どちらかと言うと録音が少ない曲だと思っていたらこちらの考え違いであった。リヒテルのピアノ、エッシェンバッハの指揮なんていう曲目からは予想もできない組み合わせの演奏もある。(僕は知らなかったが意外な取り合わせなんでそれなりに有名らしい。)

その中でどれを聴こうかと思って選んだのがプレヴィンのピアノ、コステラネッツが手兵のオーケストラを指揮したアルバムを選んだ。60年の録音でプレヴィンがまだジャズの人のころのアルバムである。

コステラネッツはロシア生まれの移民でクラシックの曲を大衆向けに編曲して演奏したイージーリスニングの先駆けの人らしい。そういう人が伴奏を付けているので全曲通じて聞かせどころばっちりの演奏である。プレヴィンのピアノともども乾いた音で、第2楽章でも感傷的に振り過ぎず、なかなか痛快な演奏。併録されている「ラプソディ・イン・ブルー」も良い演奏だった。

ベートーヴェン交響曲第9番 : カラヤン(76)

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短い米国出張から今日の夕方、帰国。飛行機を降りた瞬間、成田の空気を吸ったが、出かけた時に比べてずいぶん気温が低くなった。とはいえ、今朝も向こうはマイナス10度の世界だったので、それに比べればだいぶ暖かい。

海外出張に行って帰りの飛行機が日本の航空会社のものだとゲートに到着した途端に日本に着いたような気持になってホッとする。搭乗すればなおさらそういう気持ちが強くなる。アナウンスは日本語だし、フライトアテンダントも極端に感じが良い。行きのフライトは満席で直行便が取れなかったのに、帰りのフライトは空いていた。僕が座った席の周りは外人ばかりで手間がかからなかったのか、今日はいつにもまして対応が丁寧だった。おかげで気持ち良いフライトだった。

そういえば去年の一月にアメリカに行った時にも機中で第九を聴いた。あの時はケンペ/ミュンヘン・フィルの演奏だったが今回のフライトで聴いたのはカラヤン/BPOの演奏。数字のジャケット写真が印象的な70年代のシリーズである。CDの規格が決まる過程でカラヤンが第九が一枚に収まる長さが良いと言ったという話があるが、カラヤン自身の第九で言えば、話の前提となったのはこの演奏だろうか。

カラヤンはデジタル録音で全集を再度録音しているが、世評は70年代の全集が一番良さそうだ。今回、実に久しぶりに聴き直したが、流れの良さ、オケの巧さ、聴きたい楽器の音が確実に聴ける精度の高い録音とどこを取ってもやっぱり素晴らしいと思った。こういう演奏は好みに合わないという人もいるだろうが、優秀な演奏であることは間違いないと思う。

良い演奏だったので家に帰ってからROONで聴いたのだが、ジェット機のノイズの中、ノイズキャンセリングヘッドフォンで聴いた方が良い演奏に聞こえた(笑)。実はこれはケンペの演奏でも感じたことで、ヘッドフォンで聴くダイレクト感がスピーカーを通じての再生では再現できないのである。ヘッドフォンで聴くほど音量を上げられないこともあるが、それ以上に違うのは低音の量。部屋の音に左右されないヘッドフォンの方が低音がはるかに豊かに聴こえる。こういうところ、ちょっと頑張って調整しないといけないかも。

乗り換え中

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成田を発ってほぼ半日。もうすぐ乗換地に着陸。

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到着後に乗換便のチケットを自動発券機で発券しようと思ったけど、やっぱりダメで、結局、カウンターに並んで発券してもらった。何がダメだったんだろう?とりあえず、無事手続きが終わったので、ラウンジに向かう。あんまり乗ったことのないアメリカン航空機。尾翼のデザイン、昔からこんなだったかな。少し変わったような気がする。

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到着地の気温はマイナス9度。一瞬だけ外に出たが空気が冷たかった。まだ早朝なので景色も寒々しい。

出発前

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朝早くに家を出て電車を乗り継ぎ成田空港に到着。ラウンジに入ると目の前にこれから乗る飛行機が止まっていた。

向こうに着いてからの乗り継ぎ便のチケットがなぜか成田では発券できず、到着後にカウンターに寄ることに。予約できているのは確からしいが、もしかしたら何かの理由でフライトがキャンセルになってるのかも…まあ、行ってみないとわからない。

ということで、行ってきます。

ブルックナー交響曲第1番 : アバド/VPO(69)

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今、ここら辺の気温は9度。今週後半くらいから少し冷えては来た。予報を見ると月曜日以降は最低気温がようやくマイナスになりそうであるが、今年はやはり暖かい。明日からまた短い海外出張なのだが、彼の地は最高気温が0度を超えるかどうかくらいなので結構な気温差がある。フライト中も含め、体調管理に気を付けないと。

アバド/VPOによるブルックナーの交響曲第1番。97年の再録盤が良い演奏だったので69年に録音された最初の録音を聴いてみた。結論から言うと自分はこの旧録音の方がさらに良い演奏だと思った。

30年近い時間が経っているので録音面では新しい97年録音の方に一日の長がある。冒頭の弦の部分からして新録音の方が重量感がある。69年録音の方は(ストリーミングで聞く限り)録音レベルが低く、ボリュームを上げて聴く方が良い。少々、硬くて金属質なところもあるが、鑑賞の支障になるほどではない。

演奏の方は、旧録の方がはるかにエネルギッシュ。若いアバドがウィーン・フィルに思いのたけをぶつけたような演奏で非常に情熱的である。VPOも指揮者のやりたいことを万全に支えていて見事。あちこちでヨッフムばりにアッチェレランドするスリリングな演奏になっている。こういうアバドの演奏を久しぶりに聴いた気がする。名盤。

チャイコフスキー交響曲第3番 : ボールト

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昨日の夜は12月に入ってさっそくの忘年会第一弾があった。出先から会社の近くの忘年会場に戻る道すがら、ちょっと早く着きそうだったので久しぶりに「レコード社」に立ち寄ってみた。3階のクラシックコーナーに上がってみるとパッと見た感じは前と同じだったが、よく見るとコーナーのレイアウトが変わっていた。壁際の棚に並んでいた交響曲がフロア中央の島に並んでいて、交響曲のあった場所にはオペラが並んでいた。

あんまり時間がなかったのでパパっと交響曲の中を物色して見つけたのがボールト/ロンドン・フィルの「ポーランド」。この間、ムーティの演奏を聴いてちょっと良いなと思った「ポーランド」はボールトのほかにも旧ソ連の指揮者のアルバムがあったのだが、ボールトとかビーチャムのロシアものを聴いてみたかったので、こちらにした。レジに行くと以前はテクニクスだったプレーヤーがガラードの401に変わっていた。店員さんに尋ねるとテクニクスは2階に移動したらしい。入れ替えた理由を聞いてみたい気もしたが、時間がなかったので聞かずじまい。

昨日の夜は遅かったので音楽を聴く時間がなく、今日、帰宅してからレコードを聴いてみた。そこでようやく気付いたのだが、この演奏、モノラル録音であった。そんなことも確認せず買ったのかと思われるだろうが、ステレオ録音が一般的でない時代のモノラル録音にはあえて「モノラル」とは記載されていない。買った中古レコードは50年代に発売されたものではないと思うが、ジャケットはオリジナルのままだろう。ということで外側からはわからなかったのである。

調べてみると56年2月の録音のようなので、ぎりぎりステレオ録音に間に合わなかったくらいのタイミング。正直、ステレオだったらもっと良いだろうなあと思うが、幸いなことに、左右の広がりがないだけで音自体は鮮明である。ボールトの指揮は事前の想像よりもキビキビとしてテンポは快速。颯爽としている。そしてなんとも言えず品があって格調高い。終楽章なんてすごい良い音楽である。思いがけずとてもいい演奏を聴いた。
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