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チャイコフスキー交響曲第2番「小ロシア」 : マルケヴィッチ

マルケヴィッチチャイコフスキー

昨日の朝、帰国して羽田空港から外に出たとたん、あまりの暑さに驚いた。出張先も最高気温だけ比較すれば大きな差はなかったのかもしれないが、出張中は日中、ずっと冷房の効き過ぎた屋内にいたので日本の暑さに身体がついていかない。そのまま社内イベント出席というスケジュールだったので、ホテルでシャワーだけ浴びてスーツに着替えて出かけたのだが、暑さに加えて寝不足で目眩がしそうだった。それでも、強行軍で帰ってきた甲斐あって、肝心のイベントは顧客の入りもフィードバックも良く大成功と言っていい出来だった。一年近く一人の担当者が準備をしてきたイベントだったので、うまくいって何よりである。

海外出張中、まったく気にしていなかったが、昨日はトランプ大統領が来日して都心は厳戒態勢だったようだ。イベントからホテルに帰る時に大統領が泊っているホテルの前を通りかかったが、機動隊の車が何台も停まっていた。ゴルフや相撲観戦を揶揄する人もいるが、あの歳でアメリカから到着した翌日にそれだけの活動量をこなすなんて僕には尊敬以外の何物でもない。大統領にせよ、首相にせよ、やっぱり常人とは出来が違う。

新しい天皇陛下に会う最初の国賓としてアメリカ大統領を呼ぶのは外交的に正しいし、それに応じて大統領が来たというのも決して当たり前のことではないと思う。実際、過去には阿吽の呼吸が存在しないのではないかと感じる時期もあった。察するに二つの国の現在の関係は好ましいものだと思うし、この国の置かれた立場を考えれば重要なことである。

昨日はそのままホテルに泊まって、今日の午前中、帰宅した。明日からは半年ぶりの米国出張なので、束の間の休息。明日からの支度を済ませたところで、久しぶりに音楽を聴いた。マルケヴィッチ/LSOの演奏するチャイコフスキーの「小ロシア」。「冬の日の幻想」も良い演奏だったが、この演奏も非常に良い。これもまたオーケストラのバランスの良い、すこぶる構成のしっかりした盤石の演奏である。基本的に折り目正しい演奏の印象だが、繰り返し聴くに堪える完成度の高い演奏である。名盤。
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ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : コンドラシン

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そういえば、先週木曜日、無事にパスポートを受け取ることができた。前回の更新から約10年、厳密に言えば9年半経っているのだが、写真を見比べるとすいぶん痩せている。2009年と言うと、自分でも気づかないうちに年々体重が増えていた時期なので顔もふっくらしていたようだ。ただ、歳を取ると肉が落ちるのも善し悪しで、二枚の写真を見比べてどちらが健康そうかと言うと間違いなく前回の写真だと思う。まあ、肉付きの問題だけでなく、全体に劣化が進んでいるのは否めない。素直に受け入れないといけない事実である(笑)。

全集購入以来、レコードを一枚一枚洗いつつ、ずんずんとコンドラシンのショスタコーヴィチ全集を聴き進めている。演奏時間とLPの収録時間から番号順には収録されていないので、LPの順に聴くと2番、1番、3番、6番、4番、9番てな感じになる。そのうち4番はダイナミックレンジを考慮してか3面にわたって収録されている。そのあたり、普通以上に努力の跡が感じられるのだが、にもかかわらず録音クオリティは少々厳しい。

以前、感想を書いたCDの記憶からしてもヒスノイズが大きいので、4番はLPを聴いた後にTidalでも聴いてみたのだが、こちらはデジタルマスタリングされた段階でだいぶ頑張っているらしく、全体にクリアネスが上がっている。どこからマスターを持ってきたのかと不思議に思うくらいノイズレベルは低い。おそらくCDと同じマスターだと思うのだが、LPを聴くまでは気づかなかったものの、ノイズが少ない代償か、音の大きな部分でもどこか障子一枚隔てて音楽を聴いているような感じが伴う。ところどころピッチが揺らいで不安定になる部分もあるのだが、これはLPも同じなのでオリジナルマスターがそうなのだろう。

そういう録音のディスアドバンテージはあるものの、思い切ってそこは目をつぶるとこの曲の初演者であるコンドラシンの演奏からは、やはり、この曲の解釈に関する格段の自信のようなものを感じる。冒頭からぐいぐいと前に進む力が凄い。大胆に音を割った金管の威力も凄まじい。どうしても録音に不満は残るが、これはやはり名盤である。

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 : アラウ/マルケヴィッチ

アラウマルケヴィッチブラームス

週末、休みなくイベントが続いて今日の午後、4日ぶりに帰宅した。明日から日曜日まで海外を含む出張で、その翌日、月曜日からまた木曜日まで海外出張。予定ではその次の日曜日にもイベントの予定が組まれているのだが、これはさすがに休ませてもらおうかな。若い頃ならなんともなかっただろうが、さすがにこれだけ休日出勤と移動が続くと身体がきつい。

日曜日まで出張と言うと6日分の支度をしなくてはいけない。すべての日にスーツを着る必要はないのだが、それでも二着は持って行かないとならないし、下着の類は日数分必要なので結構な荷物である。できれば機内持ち込みにしたいので、通常、二泊分くらいのサイズのバックに5泊分の荷物を詰め込むのでコロコロは見るからにパンパンである。こういう時、旅支度が上手な人が本当にうらやましい。

とにかく、帰宅後、ある程度の出張準備を終えたところで久しぶりに音楽を聴くことにした。クラウディオ・アラウのピアノ、イーゴリ・マルケヴィッチ指揮フランス国立管弦楽団の演奏によるブラームスのピアノ協奏曲第2番。Qobuzでマルケヴィッチのアルバムを物色していたら発見した、なんとも魅力的な役者の揃った演奏である。

アラウ73歳、マルケヴィッチ63歳の76年ライブ録音。アラウはブラームスの2曲のピアノ協奏曲をジュリーニやハイティンクと組んで録音しているが、マルケヴィッチとも58年、76年とずいぶん間隔の空いたライブ録音を残している。巨匠はマルケヴィッチがお気に入りだったのだろうか。

チリ人のピアノ、旧ソ連出身イタリア人の指揮、フランスのオケという、非ドイツ系によるドイツ音楽ど真ん中の曲の演奏だけに、つい意外性を期待してしまうが、そういう外連味のない、非常に質実剛健とした演奏である。ライブ録音だし、アラウも少々歳を取ったのかそこここにミスタッチはあるが、そういう細かいところはどうでも良いと思わせるような、なかなか雄大で味わい深い演奏になっている。上手なだけでは必ずしも伝えきれない良さがこの演奏にはある。ような気がした。

ショスタコーヴィチ交響曲第1番 : コンドラシン

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昨日からまた海外ゲストが多数来日して大きめの社内イベントが開催されている。昨日の夜はイベント開催に当たって準備を担当したスタッフと食事をしてそのままイベント会場そばのホテルに泊まった。まあ、軽い前夜祭みたいなものである。僕はお酒が弱いのでスパークリングワインを二杯飲んだだけだったのだが、それですっかり酔ったようで、部屋に戻ってすぐに寝てしまった。我ながら燃費が良い。今回は同じ会場で二つのイベントが連続して開催され、日曜の夜に終わる予定。何もなければずっと同じホテルに滞在したところだが、先週、手続きしたパスポートを受け取らないと来週の海外出張に間に合わなくなってしまうので明日の午前中を半休として市役所に行くことにした。

話は前後するが、一昨日、ランチの帰りに「レコード社」に立ち寄った。オペラや全集の並ぶ棚を見上げると3月に記事にしたショスタコーヴィチの交響曲全集が売れずに残っていたので、買うことにした。ビクターから発売された14枚組。諸井誠さんによる解説と譜例や各曲の編成表が同梱されている。レコード時代の解説はサイズが大きくて読みやすい。譜例の方に77年発売と書かれている。となると、40年以上前の物になるが、解説にシミがあったり外箱が軽く擦れたりしているものの、盤面は綺麗だった。77年の定価は2万円。物価指数でざっと計算すると今の価格で3万円強くらいだろうか。自分が持っているCD全集は確か4,000円くらいだったから、(新譜と旧譜の差があるとはいえ、)この世界のデフレは著しい。

1枚目のA面は2番で始まり、A面の途中からB面の終わりまで1番が収録されている。ショスタコーヴィチをちょくちょく聴くようになって、以前に比べるといろいろな曲を聴くようになったが、いまだ2番、3番、11番、13番、14番はなじみが薄い。11番を除くと苦手な声楽入りなのが我ながらわかりやすい。A面の最初の曲が2番なので今日は実に久しぶりに2番を聴いてみたのだが、よくわからなかった。冒頭の不思議な響きからして難解である。

1番の演奏はそれなりにいろいろ聴いたことがあるが、この曲に関して言えば、極端に気に入らなかった演奏もこれしかないと思った演奏もない。どの演奏もそれぞれなりに楽しめる。曲が優れているということもあるだろうし、実はこの曲に自分があまりのめり込めていないということかもしれない。コンドラシン/モスクワ・フィルの演奏はこのコンビの他の演奏と同様、旧ソ連正統派のピリッと辛口なものである。72年録音だが、幸い非常にまともな音で収録されている。

チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」 : マルケヴィッチ

マルケヴィッチチャイコフスキー

今日は母の日だ。たしか一昨年は母の日の前日に打ちっ放しに行ったらカーネーションをくれたと記憶しているのだが、今日は特にそういうサービスはなかった。もしかして前日に行かないとだめなのかな?例年のように母の日に何が食べたいか聞いてみると今年の希望はうなぎだった。近くのうなぎ屋さんに行こうかと聞いたのだが、混んでるに違いないので別の日で良いよと言う。それもなんなので、代わりに宅配で名店の鰻を取り寄せることにした。まあ、「名店」と言っても通販サイトにそう書かれているだけなので、本当に名店かどうかは不明である(笑)。

とにかく、一週間くらい前に申し込んだ宅配は昨日、クール便で無事に到着した。冷凍された蒲焼が三切れ、すでに調理されて真空パックに入っている。説明によれば湯煎するだけでも良いのだが、フライパンで蒸し焼きするのもお薦めとあったので、湯煎したうえで軽く酒蒸しすることにした。それでも10分くらいで出来上がり。実に簡単である。付いてきたたれをご飯と鰻にかけて山椒とともに食べてみたところ、結構美味しい。さすがにお店の出来立てのような感動はないが、それでも母親は喜んでいた。

もう初夏を感じるような気候になって「冬の日の幻想」を聴くのもどうかなあと思いつつ、振り返ってみると去年のGW明けにも記事を書いている。やっぱり、この曲がかなり好きなのである。今日聴いたのはマルケヴィッチ/LSOの演奏。このコンビのチャイコフスキー全集は60年代後半のリリースだが、どうやら割と最近、リマスタリングを受けたようだ。Qobuzの配信は96kHz/24Bitのハイレゾデータである。

マルケヴィッチはロシア生まれだが幼くしてスイスに移住し、音楽教育はフランスで受け、第二次大戦中にイタリアの市民権を取得している。(ショスタコーヴィチの全集を録音したカエターニはマルケヴィッチの息子である。)このチャイコフスキーをはじめとして多くの録音を残しているし、有名な指揮者である割には欧米の一流オーケストラのポストは経験していないし、首席指揮者や音楽監督の期間は一様に短い。短気だったらしいので、オーケストラのシェフには向いていなかったのかもしれない。

マルケヴィッチのロシア物は定評があるらしいが、自分はこの人のチャイコフスキーをまともに聴いたのは初めてである。そして、初めて聴いて完全に魅了されてしまった。ダイナミックな上になんとも歯切れが良いし、それでいて第二楽章なんてすごく可憐で繊細な演奏を聴かせてくれる。楽器のバランスの取り方が見事で、もともと作曲家らしく、いろいろな楽器が同時に鳴っている時にそれぞれをうまく引き立てて上手にブレンドしてくれる感じ。リマスタリングも自然な感じで、ヒスノイズに年代は感じるものの、鑑賞にはまったく不満のないレベル。これは名盤。

ブルックナー交響曲第3番 : スクロバチェフスキ/LPO

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今日も夏みたいに暑い一日だった。昨日の夜、家からそれほど遠くないゴルフ場の午後スルーが空いていたので申し込んだ。その時点では自分が最初の申込みだったが、朝、起きてみるとちゃんと四人組が出来上がっていた。早めに昼ご飯を済ませ、ゴルフ場に着いてみると、今日はみなさんベテランの方ばかりだった。自分が圧倒的に一番年下である。が、回ってみれば、みなさん元気この上ない。ベテランらしく、アプローチは上手だし、ドライバーの飛距離もなかなかである。何よりも良いのはプレーが速くて結果に関わらず明るいこと。聞けば、みなさん年間100ラウンドくらいしているらしい。そういう生活、楽しそうである。

時間が前後するが、今日の午前中はスクロバチェフスキ/LPOの演奏するブルックナーの交響曲第3番を聴いた。スクロバチェフスキが亡くなったのが去年の2月だから、もうあれから一年半も経つのか。この録音は2014年なので亡くなる3年前、90歳の頃のライブの記録である。ブルックナーの3番もワグナーに献呈したという初稿から始まってたくさんのバリエーションがあるが、この演奏は1890年版をベースにしつつスクロバチェフスキ自身が手を入れたスコアが使われているということだ。

先日、聴いた5番の演奏はザールブリュッケン放送響との全集の時と違ってテンポの変動がごく少ないもので、ずいぶん変わったなと思ったのだが、この3番の演奏はその点、かなり大胆にテンポが動く。加えて、スクロバチェフスキが手を入れたと思われる音型の強調があったりしてなかなか興味深い演奏になっている。確信を持ってオーケストラをコントロールしながら、スクロバチェフスキの描いたシナリオ通りドラマが展開するのだが、統率が見事すぎてスリルを感じないという不思議な演奏。とはいえ、立派な演奏であることは間違いない。なんにせよ90歳の指揮者が振っているとは誰も思うまい。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 : ヴァンスカ/スドビン

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よーし、週末だ!今週は月曜日が祝日だったので4日しか営業日がなかったにもかかわらず、もうクタクタでゴールテープを切った気分である(笑)。今日はとても暑い一日だったが、あちこち仕事ででかけてきたので結構、汗をかいた。このところ暑かったり涼しかったり油断ならない陽気が続いている。ちなみにGW前にひいた風邪は治った(と思う)ものの、いまだに発作的に咳が出たりする。

東京オリンピックのチケット抽選申込が9日に始まった。ネット申込とはいえ初日はきっと繋がりも悪いだろうと思っていたのだが、なんとオンライン予約なのにあたかも列に並ぶように接続できるまで待つシステムになっているらしい。さっき、初めて予約サイトに行ってみたのだがなるほど確かに順番待ち状態である。ちなみに現在リアルタイムでだいたい15万人目!お待ち時間1時間以上とある。こりゃ、真夜中にでも行ってみないといけないのだろうか。ちなみに締め切りの28日まで、いつ、申し込んだかは抽選結果には関係ないそうな。

チケット抽選申込サイトに繋ぎっぱなしにして待っている間、ヴァンスカ指揮タピオラ・シンフォニエッタの演奏、エフゲニー・スドビンの独奏でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を聴いた。フィンランドのタピオラ・シンフォニエッタ、ピアノのスドビンともに初めて聴く。このコンビでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音しているが、タピオラ・シンフォニエッタが1・2番、3番以降はミネソタ管の伴奏となっている。スドビンと言う人は80年生まれということなので、まだ40歳前という若さ。非常にクリスプなピアノを弾く人だ。ヴァンスカの指揮するタピオカ・シンフォニエッタもメリハリの利いた溌溂とした伴奏を聴かせてくれる。それにこのアルバムもとても録音が良い。総じて爽やかでしなやかな良い演奏である。

マーラー交響曲第6番 : ヴァンスカ

ヴァンスカマーラー6

連休明けの昨日、久しぶりにオフィスに到着するとなんとなく室内が明るくなった気がする。連休前と何が違うのか同僚に指摘されるまでわからなかったのだが、連休中にオフィスの蛍光灯がLEDに交換され、同時に東日本大震災以降ずっと半分消灯していた天井灯がすべて点灯されていた。おそらくそれでも電気代は安くなるのだろう。そりゃ、明るいはずである。

10連休中にどう過ごしていたかを同僚と話したのだが、海外国内問わず長期の旅行に行ったのはごくわずかで、大半は近隣で過ごしたようだ。(もちろん業種によって事情は大いに違うが)日本全国一斉に10日間の休暇と言っても出かける前から渋滞に尻込みしてしまう人は多いだろう。なんからの形で休暇が分散できれば良いと思うのだが、そうなればそうなったで休みたくても休めない人が続出して元の木阿弥だろうか。とりあえず、連休明け初日は滞りなく終わったが、やっぱり疲れた。

今日は午前中、パスポートの更新手続きに行ってきた。10年間有効なので前回の手続きをまるっきり忘れている。この間にマイナンバー制度が導入されたりしたおかげで感覚的には本人確認は簡素化されたような気がする。そもそも市役所で申請できた記憶がなく、これもこの10年間の進歩かと思ったが、市町村への権限移譲は2006年から行われていた。やっぱり覚えていないのである。実際、パスポートの期限が切れるのは10月なのだが、すでに6か月を切っているし、今月中にも渡米の可能性があるので駆け込みで申請することにした。地元の市役所の窓口は嘘みたいに空いていて、手続きは非常にスムーズだった。ちょうど来週の今日、交付されるということなので出発にはなんとか間に合いそうだ。

今日はヴァンスカ指揮ミネソタ管の演奏でマーラーの交響曲第6番を聴いた。先日聴いたクルレンツィスの演奏はなかなかの衝撃だったが、どうしてもシベリウスをはじめとする北欧の専門家というイメージが強いヴァンスカがマーラーを振るというのも個人的には驚きである。今のところ5番、6番、それに2番の3曲がリリースされている。BISのことだし、きっと全集化されるのだろう。

第1楽章の行進曲は非常にゆっくりしたテンポで始まる。続くアルマのテーマが対照的に快速なテンポなので良く耳にする演奏とは逆の印象。行進曲に切り替わるとまたテンポが落ちるという確信犯的なテンポ操作で思いのほか刺激的な演奏である。第2楽章は初演を踏襲してアンダンテが先に来る。合奏の重なりが良く見える優秀な録音。非常に聴きやすい。スケルツォはごくノーマルなテンポで開始して中間部はやや遅め。ここでも各楽器の動きが明瞭でオーディオ的にも楽しめる。終楽章もかなり遅いペースで個性的な演奏。演奏に何一つ文句はないが、「悲劇的」な印象はなぜか非常に薄い。が、似たような演奏が今さら一つ増えるよりははるかに良いと思う。

マーラー交響曲第9番 : ヤンソンス

ヤンソンスマーラー9

今日はGW最終日で本来、お休みなのだが、今週来日している外人ビジターとのディナーが予定されているので、夕方から仕事に復帰である。面倒と言えば面倒だが、明日は朝から連休中に溜まった仕事が怒涛のごとく押し寄せるに違いないので、休暇から仕事へのソフトランディングにはちょうどいいかもしれない。と、思うことにした。

今朝も朝一番に打ちっ放しに行ったのだが、今日はボール一籠分全部アプローチの練習に充てた。昨日も三日前も後半崩れてしまったのはアイアンが微妙に狂い始めたせいなのだが、プロではないのでアイアンがぶれるのはある程度仕方がない。問題はグリーンを外した時のリカバリーで、要はアプローチが下手なのが致命的なのである。苦手意識があるので一度失敗するとさらに悪循環に入ってしまう。しばらく打ちっ放しはアプローチに専念しよう。

一旦、家に帰ってから、一昨日買ったスーツを直しに近くの店に持って行った。アウトレットにもそういうお店はあったのだが、入り口に裾上げ120分と出ていて諦めたのである。そんなに待っていられない。今日、持って行ったお店はいつも同じおばあちゃんが一人で担当しているのだが、パンツの裾上げとジャケットの袖ボタン付けを頼むと「一週間くらい預かっても良い?」と言う。「急ぐ?」と聞かれて「いや、ぜんぜん、大丈夫です。」と答えて置いてきた。アウトレットでは2時間も待てないのに、このおばあちゃんに言われると一週間でもOKというのも不思議なのだが、まあ、人間の心理ってのは複雑なのである。

閑話休題。前にも同じようなことを書いたかもしれないが、音楽を聴くにもその時々で趣向が変わるらしく、ここしばらくめっきり聴く機会の減ったマーラー、特に2番とか9番をまたよく聴くようになった。つい先日のエルダーに続いて、今日、聴いたのはヤンソンス/バイエルン放送響のライブ録音。ヤンソンスのマーラーと言うとコンセルトヘボウとバイエルン放送響に録音がまたがっている上にもっと古くはオスロ響やLSOとも録音しているようなので、9番の録音がほかにあるかどうかよくわからない。とにかく印象としては近年アルバムを量産している指揮者の一人である。

この演奏、日本国内限定でSACDハイブリッド版で販売されている。Qobuzでは48kHz/24Bitでの配信。だからと言うわけでもないだろうが、全体的に伸びやかで余裕を感じる好録音である。演奏はと言うと、ある意味、文句の付けようがない優等生的なもの。と言うと、若干、ネガティブに聞こえるかもしれないが、他意はなく、文字通りである。60年代から70年代の終わり頃、カラヤンが録音するくらいまでのこの曲の録音はどの演奏を取ってもその指揮者なりのこだわりがあって、オケもそれに懸命についていくような印象があるのだが、この演奏なんて聴いているとマーラーの9番もすっかり古典となった感じがする。とても完成度の高いライブだと思うが、個人的好みで言えば終楽章はさすがにあっさりし過ぎかな、と思う。

Night Train : オスカー・ピーターソン・トリオ

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5月5日は「こどもの日」である。今まで特に不思議に思うこともなかったが、なぜ「こどもの日」は5月5日なのかと言えば、それは今日が端午の節句であるからであろう。でも本来、端午の節句は男の子の成長を祝う日であり、女の子バージョンは桃の節句で3月3日だから、片方だけ「こどもの日」というのもおかしいような気がする。祝日法によれば「こどもの日」は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」ことを目的としているそうだ。なに?今度は「母」だけか?「父」はどうした?なんて、いろいろ文句をつけたりして。。お休みが終わりかけていて情緒不安定なので許してほしい。

ま、そんな「こどもの日」なのであるが、今日もまたゴルフに行ってしまった。今日は予約がいっぱいで昼食時のレストランもとても賑わっていた。レストランの中をざっと見渡したところ、もしかしたら二世代夫婦かなと思われる組が一組、それに小学校高学年か中学生くらいの子供と一緒に来ていた男性二人が目に留まったが、それ以外の大多数は家族とは別行動組と思しき面々であった。今日、僕が一緒に回った子供のいない夫婦は「こどもの日に子供と過ごさないのは不謹慎」と言うのだが、はて、自分が子供の頃、「こどもの日」に親とどう過ごしていたかというと、記憶は定かでない。ま、事実としてゴルフ場には「こどもの日」に家族をほったらかしにしてゴルフをする、もしかしたら不謹慎な輩である可能性のある人がたくさんいたということだけ報告しておこう(笑)。なんのことやら。

さてさて、ディアゴスティーニの69号はオスカー・ピーターソン・トリオの「Night Train」だった。直近、何か月ぶりかで聴いたことのあるアルバムが届いたのがちょっとした驚きである。このアルバム、以前、すでに感想を書いたことがあるのだが、その時は今から振り返れば本当に一瞬だけ個人的に盛り上がったブルーレイ・オーディオを聴いたのである。今日、LPが届いて、早速聴いてみたら楽器の音がすごく生々しくて新鮮だった。こんな音だったかなあと思ってブルーレイ・オーディオの音を再確認したいのだが、ユニバーサルプレーヤーはとっくに売ってしまっていて再生する術がない。残念。しかし、このところ、かつて聴いたアルバムの音が思いのほか良くてびっくりという体験が続いているので、きっと我が家の音は良くなっている(か、自分の好みに合ってきている)に違いない。複合的要素によるものだとは思いつつ、ここ数か月の変化の最大の要因はやはりパッシブプリアンプだと思うのである。何度聴いても「自由への讃歌」は良い曲だ。
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