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ショスタコーヴィチ交響曲第11番 : 井上/大阪フィル

井上ショスタコ11大阪

11月もはや中盤に入ってしまった。このところ月日の経つのがさらに加速している感じがするなあ。月が変わっても仕事が忙しいことに変わりなく、今週は外国からのビジターが大勢来ていて毎日終日のミーティングが予定されている。会社に行ってしまえばスケジュールに忙殺されていろいろ考える余裕もないのだが、朝起きる時は気が重いのが偽らざる気持ちである。現状打破と思って新しい仕事に飛び込んだが、振り返れば前の仕事は比較的気楽だったなあ、なんて思ってしまう。

新しい住み家にはようやく慣れてきて、周りの環境にも馴染んできた。田舎の道は車道の端に申し訳程度の歩道が確保されていただけだったが、こっちの家のすぐ側を走る幹線道路には車道と完全に分離された歩道と自転車用道路が整備されているので、試しにジョギングを始めてみた。走り慣れている人からすると笑ってしまうほどのショートジョギングだが、走ることが死ぬほど嫌いな僕にとっては大きな一歩である。最寄りの駅まで片道600mくらいを往復しているだけなのだが、それでも走り始めたばかりの二、三日はなだらかな上りの続く片道を全部走りきるのも辛かった(笑)。思った以上にひどい有様である。三週間くらい経ってこの距離なら走り切れるようになったので、来週からは距離を少しずつ増やそうと思う。身体の変化は特に感じないが、気分は良い。

さて、ビジターとの会食があるかと思っていた今日、彼らに別の予定があったようで僕は早めに解放された。ということで、久しぶりに帰宅後音楽を聴けた。このところこればっかり聴いていると言っても過言でないショスタコーヴィチの11番を井上道義さんの指揮、大阪フィルハーモニーの演奏で聴く。この演奏、前はストリーミングになかったと思うのだが、いつの間にかエクストンのラインナップが聴けるようになった。と言っても4番や7番はなく、まだ一部に限られるようである。

ネット上のレビューによれば井上さんと大阪フィルの最後の定期演奏会の記録ということである。井上さんと大阪フィルのコンビはこれに限らず非常に良い演奏を聴かせてくれたのに、任期が短かかったのは残念だ。演奏はじっくりしたテンポで進んでいく。中低音よりの重厚な表現で、低弦や打楽器の音階がクリアーに聞き取れる録音も良い。メリハリの利いたわかりやすい演奏である。凶暴なところはテンポも上がって大いに盛り上がるし、悲劇的なところはテンポを押さえて葬送行進曲的に進む。これを実演で聴いたら感動したのではなかろうか。良い演奏である。
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R=コルサコフ 「シェエラザード」 : コンドラシン

コンドラシンシェエラザード

三連休の最終日、混雑を避けて早めに東京に戻ってきた。お日様もすっきりと風もなく、実に良い天気である。この部屋からは近くの高層ビル群が良く見えるのだが、西に傾きかけた太陽の日差しを浴びていつもよりずっと綺麗だ。いつまでも暖かい日がきそうだが、そういっても11月に入ったので穏やかな秋晴れの日もあとわずかだろうか。

連休前は秋祭りのことがまったく頭になかったので昨日は思いがけず、良い時間を過ごすことができた。山車の写真を撮ったのだが、昔と違ってiPhoneさえ持っていれば夜景の写真も実に簡単に撮れる。フィルムカメラでフラッシュを焚いていた頃からすると本当に信じられないほど進化している。ショートビデオも撮ったが、祭りの音もきちんと録れていた。被写体のどこに露出を合わせるかで悩んでいた頃が懐かしい。もちろん、デジタル一眼に本気のレンズを装着して上手なカメラマンが撮影すればこれ以上のものが撮れるのだろうが、作品展でも目指さない限り、そこまでする必要性を感じない。便利になったものである。

さて、昨日、レコードでショスタコーヴィチを聴いて感銘を受けたコンドラシンの名前を僕が初めて耳にしたのはコンセルトヘボウと組んだこの「シェラザード」のアルバムによってだった。78年にコンセルトヘボウに客演した時に亡命したコンドラシンは結局3年後に死んでしまうのだが、亡命後、すぐに録音されたのがこの「シェエラザード」である。もう記憶が曖昧だが、自分がクラシックを聴きだしたタイミングからして、このアルバムを知ったのはリリース時ではなく、コンドラシンが亡くなった後だと思う。

ぎりぎりアナログ録音のタイミングで、その後のデジタル時代にもっと絢爛豪華で録音も鮮明なアルバムが出ていると思うが、このアルバムが出た際には決定盤とされていた記憶がある。例によって最新録音時代にはまったく手が届かなかった僕にとっては憧れのアルバムである。久しぶりに聴いてみると旧ソ連時代の演奏と比べて音が実に柔らかい。といって、演奏が柔らかいわけでなく、こんなポピュラー作品であっても細部まできめ細かくコントロールされた表現は時に厳しく、時に優しく、シンフォニックでとっても良い演奏である。もちろんセッション録音だが、終盤のテンポの追い込みなんてライブ録音のような勢いがある。大音量でも耳触りの良い録音も良い。名盤。

ショスタコーヴィチ交響曲第11番 : コンドラシン

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文化の日の今日、地元で秋祭りをやっているらしい。らしいというのも変だが、僕の家があるのは町の中心部からは少し離れた場所なので、お祭りらしき音が一切聞こえないのである。ただ、うちからほど近い交差点から町の中心部に至る道が通行止めになっているために、近所の道は行き場を失った車が列をなしている。なので、予定通りお祭りは行われているはずである。四の五の言ってないで見に行こうと思う(笑)。

(この間、数時間)

家から1キロ半くらい歩いて街中まで行ってみると確かに秋祭りだった(笑)。昔から宿場町を形成していた地域ごとに色とりどりの山車が出て、華やかである。普段、子供の姿を見かけることが少なくなったような気がしていたが、今日ばかりはどこに隠れていたのかと思うくらい若い人たちがたくさんいる。祭りのメイン会場にいる限り、昔に帰ったように賑やかだ。それにしてもお祭りに来るのも久しぶりである。せっかくだから、屋台でイカ焼きを買って帰ってきた。ところで、出かける時にはこの時期にしてはずいぶん暖かいと思って薄着で出かけてしまったのだが、祭りを見ているうちにぐんぐん気温が下がってすっかり寒くなってしまった。風邪をひいている場合ではないのに大失敗である。。

閑話休題。ここにいる間はせっかくだから新居で聴けないLPとCDを中心に聴こうと思って取り出したのがコンドラシンのショスタコーヴィチ交響曲第11番。例のビクターの全集である。この曲も暴力的に大音響が求められるのでLPではどうかと思ったのだが、想像以上に良好な録音だった。一番低い音域を諦めて収めている感じで、全体的に中高音よりのバランス。特徴的な金管に弦楽器もきらびやかで少々音はきついが、結果的にコンドラシンの求める表現に合っているのではないだろうか。とにかくもう、徹頭徹尾、緊張感漲る超名演奏である。いろいろ聴いてみて、それぞれ良い演奏だなあと思っていたが、コンドラシンを聴くとやっぱり真打ちはこれかなあと思ってしまう。文句なしの名盤。

Blows the Blues : ソニー・スティット

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久しぶりの連休。今週末はカレンダーどおり、3日間休みである。天気も良く、素晴らしい行楽日和になったので観光地はきっとどこも混んでいるだろう。

僕はお出かけするわけでもなく、実家に帰ってきた。部屋に入るとけっこうな数の郵便物が届いている。気が付いた範囲で住所を変更したのだが、頻繁に使っていないながらも不定期に物が届いたりするサービスが意外なほど多い。住所変更届を郵便局に出して転送してもらおうとも思ったが、そうすると新しい住所に届いてほしくないものまで転送されてしまう。たとえばこのLPとか。

ディアゴスティーニの第81回はソニー・スティットの「Blows the Blues」だった。59年録音のこのアルバム、開封して針を落とした途端、非常に鮮度の高い音にハッとした。同じくらいの録音日のクラシック録音と比べて、ジャズ録音は編成が小さくてダイナミクスが限られている分、録音の古さがほぼ気にならない。ジャズファンにオーディオファンが多いことも良くわかるし、ジャズを聴くなら雰囲気の良いレコードで聴きたいと思うのもわかる気がする。自分自身、レコードを聴いて、ちょっと興奮した。A面を光カートリッジとMMカートリッジで聴き比べてみたが、こういうことをするのも久しぶりである。

閑話休題。ジャズも楽器も詳しくない僕にはこの人のサックスがほかの人と比べてどう優れているのか、良くわからない。というか、もう少し正確に言うと、この人のサックスを聴いて、あ、この音、好きと思ったのだが、どうしてそう思ったのか、うまく説明できない。サックスがばっちりセンターでスポットライトを浴びて、ピアノ、ベース、ドラムスが控え目に伴奏に徹するという録音バランスが良いのかもしれない。いや、それだけではないと思うが。とにかく曲良し、演奏良し、録音良しの好アルバムだった。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 : ショルティ/カッチェン

ラフマニノフショルティカッチェン

またまた一週間以上ぶりの更新になってしまった。相変わらず仕事が忙しい。やらなければいけないことが目白押しで、毎日毎日その日の予定をこなすのが精いっぱい。というか、本来、やらなければいけない仕事の積み残しが増えている感じ。

今までも社内のイベントはけっこうたくさんあったのだが、新しい職場はこれまた従来以上に数が多い。変わったばかりだからなおさらなのか、それともこれが通常ペースなのか。後者であれば仕事のやり方を見直さないと全うできそうにない。いろいろな変化にしなやかに対応できたら良いのだが、歳を取るとその辺りも厳しい。とはいえ、同時に新鮮な気持ちで仕事に当たれることの幸せも感じてる。かな(笑)。

この一週間で東北から九州まで4回出張に出かけた。先週末はすべて仕事でつぶれてしまって代わりに半休が2回。昨日は大阪、今日は盛岡と連日の日帰り出張からさっき帰宅したところである。こう書くといかにもブラック企業だが、今は季節柄非常に忙しい時期ではある。今週末はカレンダーどおり休めるのでしっかり身体を休めたい。

閑話休題。なかなかゆっくり時間の取れない音楽鑑賞。今日はジュリアス・カッチェンのピアノ、ショルティ指揮ロンドン交響楽団の演奏でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴いた。1958年だからだいぶ古い録音である。カッチェンは69年に若くして亡くなってしまったので、あまりイメージの沸かないピアニストなのだが、まだ30代前半のこの録音を聴くとなかなかの猛者である。というか、40代中盤のショルティの剛腕ともども、この曲をこの演奏で初めて聞いたらこの曲の印象はずいぶん違うだろうと思うような極端な演奏である。

序盤から力感を持ってぐいぐい押し進んでいく。今、まさに流行りのラグビーで重量級フォワードがスクラムをぐいぐい押し込むような感じである。加えて時にテンポが強烈に速い。オケがあちこちで悲鳴を上げている感じなのだが、ショルティもカッチェンも我関せずと突っ走る。と言って、抒情性に欠けるわけでもなく、たっぷりと情感を持って聴かせてくれるところもある。いやあ、面白い。こんな演奏もあったんだ、と感心するアルバムだった。

ドビュッシー 「海」 : ダーリントン

ダーリントン海春の祭典

今日は「即位礼正殿の儀の行われる日」という自分は恥ずかしながら初めて聞く名前の儀式の行われる日である。このため今年のみは今日がお休み。体調がいまいちの身としてはなんともありがたい。そんな日ではあるものの関東地方は朝から雨が降り続いて寒々しい。パレードが予定どおり行われていたら、警護の人達もパレードを観る人達もさぞかし大変だったろう。

もともと今日は一日静養に充てようとしたし、目を覚まして窓の外を見た瞬間、今日は引きこもることに決めた。新しいオーディオ部屋(リビングと仕切られているだけなので、部屋というよりコーナー?)のスピーカーとアンプは置きっぱなしで音が出れば良しといういい加減極まりないセッティングだったので、一応、視聴位置からスピーカーまでの距離を測って位置を修正したうえでアンプの自動調整機能を使ってルーム補正してみた。自分の耳で聴いた感覚では狭いながら意外とまともな音が出ていると思ったのだが、機械の耳はだませないようで、かなり補正が必要なようである。特に低音。従前の部屋での測定よりも時間がかかる。ほどなく終了して結果を見ると相当程度の補正が行われている。どの周波数をどう調整したかはブラックボックスだが、素直に信用することにした。面白いのは曲を聴きながら補正のオンオフを切り替えても変化は微妙なところ。数値の示す調整量と変化量が比例しない。聴く曲にもよるのかもしれない。

先日、ショスタコーヴィチを聴いて好印象だったダーリントン/デュースブルク・フィルの演奏で今日はドビュッシーの「海」とストラヴィンスキーの「春の祭典」を聴いてみた。2009年と2010年のライブ録音。録音データによると両方とも二日間のライブ録音から編集されているのでライブ一発録りではないものの、いずれの曲も非常に完成度が高い。

ダーリントン/デュースブルク・フィルの良さはなかなかうまく説明できない。まず演奏スタイルは至極オーソドックスである。「春の祭典」も最近では古楽器による斬新な演奏だったり、オリジナルスコアに立ち返ったりといろいろバラエティに富んでいるが、そういう点もごく普通。実に真っすぐ王道を歩んだ演奏である。が、なんとも雰囲気がある。この辺り、録音が非常に上手なのかもしれない。とにかく聴いて満足の一枚だった。

ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番 : ショスタコーヴィチ/クリュイタンス

ショスタコピアノ協奏曲1番クリュイタンス

ここまで快進撃を続けてきたラグビー日本代表だが、さすがに南アフリカのハードルは高かった。とはいえ、ここまでの大健闘を開会前に本気で予想していた人がどれだけいるだろうか。アイルランド、スコットランドという歴史も伝統もある上位国を突破してのベスト8である。凄いじゃないか。それにしてもまさに手に汗握る試合ばかり。ラグビーってこんなに面白いのか!と教えてもらった。

先週からずっと体調が100点じゃない日が続いている。昨日はのんびりできたので回復するかなと期待したのだが、今朝起きたところまた寝違えて首が痛い。身体も熱っぽいし、なんだろうなあ、これは。風邪というか何かのアレルギーっぽい気もする。季節の変わり目に加えて慣れない仕事による疲労もあるのかな。連休の谷間の明日は残念ながら休めないので、今日は早めに寝よう。

今日はショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番を聴いた。この曲、たしかCDもLPも持っているのだが、今までまともに聴いたことがなかった。今日、聴いたのはショスタコーヴィチ自身のピアノ、クリュイタンス指揮フランス国立管弦楽団の演奏によるアルバム。なんとなくショスタコーヴィチの自作自演というのに惹かれて聴いてみたのだが、しっかり聴いてみるとなかなか面白い曲である。

第1回ショパン・コンクールにソ連代表として参加するほどのピアノの腕前のショスタコーヴィチなので、自作自演も当然堂に入ったものだが、それにしてもピアノに加えてトランペットとの二重協奏曲になっていたり、冒頭からいきなり「熱情」の引用だったりと相変わらずショスタコーヴィチらしさ全開の曲である。いろいろな意味で楽しい。ショスタコーヴィチの自演にはこのアルバムより数年前にオールソ連チームで録音されたものもあって、そちらはこれ以上にスリリングでアクロバティックな演奏だが、録音はこっちの方がはるかに良い。何よりクリュイタンスが伴奏というところが個人的には嬉しい。

ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ダーリントン

ダーリントンショスタコーヴィチ15

大きな爪痕を残して台風が過ぎ去ってから急に涼しくなった。昨日の日中から少し涼しいなあと思いつつ油断していたようだ。今朝、起きたらかなりの頭痛。同時に寝違えたようで首が痛い。首が痛いから頭が痛いような気もするが、身体中、少々熱っぽいのでどうやら風邪をひいたらしい。

台風の影響で搬入が一日ずれ、ようやく昨日、長い間待っていた家具が届いた。朝一番で思いのほか長居することになったウィークリーマンションをチェックアウトして新しい住み家に引っ越した。少しずつ生活用品や衣服を運び込んでいたので、引越しと言っても大した荷物はない。ほとんど身一つである。とにかくこれでようやく寝泊まりできる状況になった。やれやれとホッとしたのが良くなかったかもしれない。記念すべき新しい住まいでの最初の朝は冴えない形でのスタートとなった(笑)。

幸い今日は夜の予定もなく、まあまあ早めに帰宅することができた。前にも書いたが、この家のオーディオは今までに比べると格段にこじんまりとしている。PCとDAC、プリメインアンプとスピーカー、以上である。音源はROONのみでCDもLPも再生できない。月に何度か週末には元の家に帰るつもりなので、そっちでは逆にCDとLPを中心に聴こうと思っている。

ジョナサン・ダーリントン/デュースブルク・フィルの演奏するショスタコーヴィチの交響曲第15番を聴いた。指揮者もオーケストラも初めて聞く名前である。Wikipediaによるとダーリントンはイギリス生まれの指揮者で今年で63歳になるようだ。ドイツのデュースブルク・フィルの音楽監督でオペラもオーケストラ物も得意としているらしい。ぱっと見たところこのアルバムのほかにもマーラーやワグナー、「春の祭典」等々それなりの枚数の録音が見つかった。

さほど期待もせず聴き始めたのだが、澱みなくながれるスマートな演奏で、派手な演出もないものの、楽器の鳴りが良くて非常に聴きごたえのある好演奏だった。2006年の録音ということだが、程よくホールトーンを含んだ綺麗な録音である。重たくならない良い塩梅で中低音が厚いのも良い。

モーツァルト交響曲第38番「プラハ」 : ハイティンク

ハイティンクドレスデンセット

ブルックナーの8番に引き続いてハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏するモーツァルトの「プラハ」を聴いた。

ハイティンクは膨大な数の録音を残しているが、なぜかモーツァルトの交響曲はほとんど見かけない。当時ははるかにマイナーだったマーラー全集を60年代に収録したというのにどういうことなんだろう。長い現役時代、おそらくコンサートではたくさんモーツァルトを振ったと思うのだが、そうしたライブ音源も見たことがない。不思議である。

その中で貴重な「プラハ」の録音だが、立派で重厚な序奏からして良い。シュターツカペレ・ドレスデンの演奏は上品だし、溌溂と明るめの演奏なので聴いていて楽しい。もっといろいろ録音してくれれば良かったのに、と感じる演奏である。

ブルックナー交響曲第8番 : ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン

ハイティンクドレスデンセット

昨日の夜11時過ぎ、急に外が静かになって雨も風も急速に弱くなった。まだそれほど台風が遠ざかったわけではないが、影響圏からは抜け出したようだ。そのまま就寝して朝起きると外は台風一過の快晴。昨日の空が嘘のようである。

この辺りは運良く大きな被害にならなかったが、テレビを観て絶句した。あちこちで河川が氾濫してひどいことになっている。長野では新幹線の車両基地が冠水して新幹線の車両が何編成も水に浸かっている。災害を予測して立地している(と思う)車両基地が冠水する様子を見るのは初めてだ。多摩川の様子もひどい。こちらはつい先日、仕事で近くに行ったばかりで周辺の様子もなんとなく目に浮かぶので一層驚きは大きい。台風は通過したが下流域はまだ油断できないと言う。これ以上、被害が大きくならないことを祈るばかりだ。

昨日から何曲か立て続けにブルックナーを聴いている。クレンペラーの5番に続いて8番、その後、ヴァント/BPO、ロジェストヴェンスキーと8番を聴いて最後に聴いたのがハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデンの8番。2002年、急逝したシノーポリの後を受けてハイティンクが首席指揮者だった時代のライブ録音である。

ハイティンクのブルックナー録音は若き日の全集以来、実にたくさんあって、この曲もコンセルトヘボウと3回(!)、VPO、そしてこの録音と5度も録音している。録音魔と言うか、それくらいこの人の録音には需要があるということだろう。実際、この演奏を聴いてみると相変わらず非の打ち所のない、安定した名演奏である。そこがつまらないと言うなかれ、いろいろな演奏を聴いても何度となく繰り返し聞くに堪える録音は希少だ。テンポ良し、構成良し、録音時73歳にして老いの気配なしという盤石の演奏である。
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ばけぺん

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