アイヴズ交響曲第4番 : ストコフスキー

ストコフスキーアイヴズ

今朝はそこそこ早く目覚めたので、この際だからと懸案だった箪笥移動を実行した。今のオーディオ部屋は、古い冷蔵庫やら本棚やらが放置されて物置状態だった部屋を苦労して片付けたものだが、その際、訳あって洋服箪笥を動かすことができなかった。家を建てた時にわざわざこの箪笥の高さに合わせて壁の途中にコンセントを設置したこともあり、以来、ずっとそのまま。圧迫感があるし、本来の洋服箪笥として使い勝手も悪い。いつか移動させようと思いつつ、そのままになっていたのである。

いざ移動となると引出しの中身の整理から始めなくてはならないが、これが大変。場所柄お蔵入りしたオーディオ関連機器が下着と一緒に入っていたり(笑)、冬物夏物が整理されずに混然一体となってたりと、まあとにかくイライラする。とにかく引出しをすべて出して本体を二人がかりで二階に移動させ、引出しの中身を整理してから一段ずつ持って行った。大変だったが、おかげで部屋はすっきり。箪笥のあった場所にレコードラックを移動したので、スピーカー周りはずいぶんすっきりした。午前中には終わるかと思ったが、箪笥を運び込んだ寝室の方も結局大掃除になってしまって、お昼を挟んで作業が終わったら2時過ぎ。そこから風呂に入って埃を落としたらもう3時である。せっかくの日曜日が。。まあ、いつかやらなくてはいけなかったことだが。

早速音楽を聴こうと思ったのだが、箪笥がなくなり、レコードラックも移動したので部屋のアコースティックも少し変わったようだ。作業中退避させていたスピーカーを元の位置に戻してもしっくりこない。しばらく前に出したり後ろに下げたりしてだいたいこの辺かなと思った位置で計測してみると新しい位置は後ろの壁からバッフル面まで1m強、左右ツィーター間が2.2m、正三角形の位置で聴くことにした。

ようやく一段落で最初に聴いたのはストコフスキーのアイヴズ。レコードラックだけでなく、CDラックも移動させるかどうか考えながら棚の中身を眺めていたらストコフスキーのボックスセットの中にあるのを発見した。買った時にはノーマークだったが、調べてみるとストコフスキーは交響曲第4番の全曲を初演している。本家本元である。

早速、聴いてみたが、小澤さんの演奏に比べると良くも悪くもストレートで馬力で勝負という感じの演奏である。弱音部がそれほど弱音でないことに加え、この頃のコロンビア録音らしく左右の振り分けががはっきりとしたオンマイクな乾いた録音であることもそういう印象を与える要因かもしれない。小澤さんの演奏は最初から最後までどこか神秘的な表情を感じたが、ストコフスキーの演奏はもっと直截で開放的な印象。二楽章とか四楽章はわからないものはわからないまま、「とにかくスコアはこうなっておる。よく聴け。」的な感じ(笑)。まあ、記念すべき初演者による録音である。それだけでも価値がある。と思う。
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ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ハイティンク(RCOライブ)

ハイティンクショスタコ15

今日からGWである。今年はカレンダーも良いので来週月火も休ませてもらって9連休だ。年初から忙しかったし休日出勤も多かったのでたまには良いだろう。混雑するGWは遠出はせずに何回かゴルフに行く予定。それ以外には長い間の懸案であるオーディオ部屋の箪笥の引っ越しを実行するかどうか考え中である。

連休中に聴こうと思って買ったCDがぼちぼちと届くのだが、今日届いたのはハイティンク/RCOのショスタコーヴィチ交響曲第15番。ハイティンクのこの曲は全集の中の演奏がとても良かったのでこの演奏にも大いに期待である。ちなみにこの演奏は2015年版名曲名盤500でザンデルリンク/クリーブランド管と同点1位である。

ロンドン・フィルとの演奏に比べ一層ゆったりとしたテンポで第2楽章はザンデルリンク/ベルリン響より遅い。ザンデルリンクは第3楽章が突出して遅く感じるが、それ以外の楽章は聴感上、むしろハイティンク/RCOの方が長く感じるくらいだ。この録音を行った時期、ハイティンクはこの曲を集中的に演奏していたそうである。全集以降、4番、10番に続いての再録となる。順番は違うが、全集時アナログ録音だった演奏はすべて再録したことになる。デジタル録音化を目論んでいるのか、ロンドン・フィルと録音した曲は再録する気なのか、はたまた僕の考えすぎか(笑)。

演奏はライブ録音でありながら完璧な合奏と旧盤以上に落ち着いた音楽造りで非常に貫禄ある演奏。ゆったりしたテンポでありながら緩みは一切感じない。旧盤に見られた打楽器のちぐはぐなリズムも修正されてある意味完全無欠な演奏に感じる。が、ぱっと聴いた感想だけで言えば、個人的には同じく遅いアプローチであればザンデルリンクに軍配を上げたい。このCDはSACDハイブリッドでサラウンドも収録されている。今は聴く術がないのだが、サラウンドがどんな録音かはすごく興味がある。

R・シュトラウス アルプス交響曲 : 朝比奈(大フィル)

朝比奈アルプス大フィル

朝比奈さんのアルプス交響曲(ベルリン放送響)にすっかり感心してその後の録音を探していたところ大フィルとの演奏を中古で発見した。97年フェスティバルホールでのライブ録音である。ハイクオリティCDとクレジットされていたが、CDプレーヤーに入れてみると珍しいことにこれはHDCDだった。(うちのプレーヤーはHDCDだとインジケーターが光る。)

30年以上の歳月を経て朝比奈さんのテンポはぐっと遅くなってスケールは一層大きくなった印象。序盤はライブ録音のせいかオケの技術の差か、かわるがわるソロを取る金管、木管がオーケストラ全体から少々浮き上がってうまく溶け込んでいない感じ。ぎこちない感じのまま日の出を迎え山道を登るまでくらいはこれは完全にベルリン放送響の方が上だなと思ったが、音楽が進むにつれだんだんそういう些末な問題は気にならなくなる。悠然としたテンポのまま音楽は大きくなって行き、頂上にたどり着く頃にはすっかり音楽に惹き込まれていた。どっちがどうということなく、いずれも立派な演奏である。

観衆の気配がはっきり感じとれるライブ録音だが、演奏に目立つ瑕はなく、録音もとても鮮明。大太鼓やオルガンの重低音はふんだんに取り込まれていてベルリン放送響との録音と比べるまでもない。ちなみに嵐におけるウィンドマシーンはこれでもかの大活躍で個人的には笑ってしまった(笑)。良い演奏です。

ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ザンデルリンク(クリーブランド管)

ザンデルリンクショスタコ

一日遅れでザンデルリンク/クリーブランド管のショスタコーヴィチ交響曲第15番が到着した。ショスタコーヴィチが楽しみなだけでなく、組合せのマーラー9番も楽しみである。それにしてもショスタコが91年、マーラーが92年と録音年代は近いがオケも違うし、エラートがこの二曲を組み合わせて販売したのは面白い。マーラーを1枚に収めるには長すぎるし、単独で2枚にしたら割高で売れないとでも思ったのだろうか?

マーラーも非常に興味深いのだが、まずは最近個人的大流行のショスタコーヴィチを聴く。一昨日のベルリン響との演奏ですでに驚いたのだが、クリーブランド管との演奏はそれ以上にテンポが遅い。こちらを初めに聴けばそう感じなかったかもしれないが、どちらかと言うとベルリン響とのテンポの方がギリギリ絶妙な感じでしっくり来た。

テンポ以上にベルリン響とクリーブランド管との演奏で違いを感じるのが音色の明るさ。録音の違いもあると思うが、クリーブランド管との演奏は明晰で響きが明るい。ザンデルリンクの解釈にはほとんど違いを感じないが、クリーブランド管の精巧なアンサンブルを鮮明な録音で聴くと暗い影の部分まで明るく照らされてしまっているように感じる。演奏の完成度は凄く高いが個人的にはベルリン響との演奏が好みかな、と思った。

SONY PS-FL5

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レコードを聴くのは楽しいけど、手間がかかる。時間と心に余裕がある時にはそれがまた楽しいのであるが、もっと気楽にいい加減に楽しみたい時があるのも事実。そういう時にはCDを聴けばいいじゃんという意見もあろうが、うまく言えないのだがそれとこれはまた別なのである。なのでORBEにQ UPを装着してみたものの、モディファイしたSA-750にイケダという真剣仕様なので、これまたのんびりレコードを聴く感じではない。

フルオートプレーヤーに手頃なMMカートリッジを付けたお手軽仕様が欲しいと思っていたところ見つけたのがこれ。SONYのPS-FL5と言うプレーヤーである。時代はCD登場前夜、CDプレーヤー一号機が発売される直前の製品である。型番のFLはおそらくFront Loadingの意味で、その名のとおりボタンを押すと引出しみたいにターンテーブルがガーッと前に出てくる。
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出てきたターンテーブルにレコードを載せればあとはボタン一つでサイズは自動検出、アームの上げ下げの際には自動でミュートもかかるという至れり尽くせりのお利口仕様。駆動はダイレクトドライブだがモーターは原理的にコギングしない工夫がなされているらしい。この造りのおかげでラックの中段に設置することができて便利。到着した製品を見ると構造的にターンテーブルはごく薄いが、一見華奢なアームはアルミ製と思しき専用シェルともども意外と剛性が高そう。カートリッジは自重も高さもちょうどいい具合だったV15typeIVを奢ってみた。

しばらく使ってみて思うのだが、ダイレクトドライブ、フルオート、可動ターンテーブルと邪道きわまりない(笑)このプレーヤーは拍子抜けするほど普通に良い音がする。レコードの音って結局90%くらいはカートリッジとフォノイコライザーで決まるのかな?もちろんORBEやTD124と同じレベルで再生するかというと左右への広がりや低音の解像感等々いろいろ違うことは間違いない。が、あえて比較しながら聴けばの話であって、気楽にレコードを楽しむには十分なレベルだと思う。昔はこういう凝ったフルオートプレーヤーの選択肢が豊富だったが、今はエントリークラスに細々残るのみ。もう少し幅が広がると楽しいのに。

ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ザンデルリンク

ショスタコザンデルリンク

今日もショスタコーヴィチの交響曲第15番を聴く。

この曲を聴くきっかけとなった七味とうがらしさんのサイトで紹介されていたのがザンデルリンクの演奏。その時紹介されていたのはマーラーの9番と組んだクリーブランド管との演奏で、そちらも発注しているのだが、今日、一足先に届いたのは78年に録音されたベルリン響との演奏だった。

これまでM・ショスタコーヴィチ、コンドラシン、ムラヴィンスキー、ハイティンク、ロストロポーヴィチ、バルシャイ、カエターニと15番の演奏を聴いたが、この演奏のテンポがもっとも遅い。第3楽章なんてスコアを紐解くためにスロービデオを見ているみたいで、この間聴いたチェリビダッケのプロコフィエフみたいな遅さである。ただ遅いだけでなく、一番沈鬱な表情の演奏だ。

表情が暗いだけに終楽章で弦楽器が優しいメロディを奏でるあたり、いつもより余計にはかなく美しく感じる。例の「ボン・ボン・ボ・ボンボン」もこの上なく遅い。ライナーノーツによればザンデルリンクはこの曲を最後は集中治療室で点滴の音を聴く重病人に例えていたそうだから、「ボン・ボン・ボ・ボンボン」はさながら迫りくる死神の足音だろうか。静かにゆっくりしかし確実に迫ってくる。中間の大団円で鐘の音がはっきり鳴るのをこの演奏で初めて聴いた。そういう説明を読んだせいか、大団円以降はもう意識を失って夢の中にいるようである。時折意識を取り戻すと死神の足音が聞こえる。根暗な演奏である。ちなみに僕は根暗な演奏が大好きだ(笑)。

アナログ全盛期の録音でとても聴きやすい。マルチトラックで録音したと思われる打楽器群の音が全編通じて明確で演奏の意図が良く分かるし、何より聴いてて面白い。クリーブランド管との演奏を聴くのが楽しみである。

R・シュトラウス アルプス交響曲 : 朝比奈

朝比奈アルプス

もう10年くらい前だろうか、朝比奈隆さんのシカゴ響コンサートのドキュメンタリーを観た時、朝比奈さんを招聘したシカゴ響のマネージャーが、彼のアルプス交響曲を聴いてシカゴ響への招聘を思い立ったと語っていた。さっそくCDを探したのだが、晩年の大阪フィルとの録音は廃盤になってしまったのか手に入らなかった。その後しばらくは話自体を忘れていたのだが、一昨年、1964年にベルリン放送響と録音した演奏のCDが発売された。このCDは昨年どこかのタイミングで購入したのだが、CDそのものをあんまり聴かなくなってしまったタイミングに当たって聴かないままだった。今日、ようやく開封。

正直、このCDはあんまり期待していなかった。録音が64年と古いし、朝比奈さんにとってこれが初めてのアルプス交響曲だと言う。その後、この曲を得意にするようになったとはいえ、大器晩成型の朝比奈さんだし、録音時56歳となると80年代以降のスケールとは違っても仕方ない。

なんて不遜な気持ちを抱きつつ聴き始めたのだが、まったくの見当違いだった。個人的にR・シュトラウスの曲はことさら良い音で聴きたいのだが、この録音は低音の伸びと重さが足りないものの演奏を楽しむには何の問題もないレベル。大阪フィルとの演奏を聴いたことがないので比較できないが、ドイツ放送響とのスタジオ録音なので技術的にもばっちり。初めて振ったとは思えない落ち着き払った演奏である。これみよがしなところなく誠実な演奏が展開されるが、なんとも聴き応えがあった。

64年の録音だからこの曲のステレオ録音としては最も早い時期に当たるのではなかろうか。ケンペを皮切りに80年録音のカラヤンまで70年代には世界的有名指揮者の録音が目白押しであるが、この演奏は内容的にそうした高名な演奏に一歩も劣らないと思う。こんな演奏が立派な録音で残ってなんとも幸いなことである。

プロコフィエフ交響曲第5番 : チェリビダッケ

チェリビダッケフランスロシア

部屋の片づけをしながら久しく聴いていないCDボックスセットを見ていたところ、チェリビダッケのボックスにプロコフィエフの録音があることに気付いた。このボックスセットを買った当時はプロコフィエフの交響曲に興味がなかったのですっかり見落としていた。輸入ボックスセットが格安で買えるようになって以来、そんなCDがたくさんある。もったいない。

チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルのライブ録音で1番と5番が録音されている。チェリビダッケはこの2曲が得意だったらしい。最初に1番が収録されているが、もう典型的なチェリビダッケ的演奏である。遅いテンポでニュアンス豊かにこの小曲を演奏している。「古典」交響曲と言われるだけにきびきびとした演奏を好まれる方も多いだろう。そういう人にとっては受け入れがたい演奏だと思う。が、僕はチェリビダッケのアプローチも好きである。

前菜と言うにはあまりに重い1番の後、いよいよ5番が始まるが、こちらもかなりのスローモーション。しかしながら、この説得力は凄い。チェリビダッケのスローモーションはただ鈍重なのではなくて、スローなペースの中でスコアを完全に解きほぐして、透明でありながら分厚い音楽を形成していく。楽器の扱い方はけっこう大胆で、金管の音の割り方やティンパニ、大太鼓の使い方は非常に効果的。これを実演で聴いたら圧倒されるだろう。幸い、CDの音も悪くない。日中なので普段の音量の3割増しくらいで聴いたが、うるさくない。これは良い演奏、良い録音である。

ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ハイティンク

ショスタコハイティンク

今週は実に久しぶりに土日がお休み。とてもうれしい。今日は夕方、にわか雨があったものの、天気もまずますだった。午前中、歯医者に行った。最近の歯医者と言うのは虫歯一つとっても治療に実に時間がかかる。以前、治療した奥歯にかぶせてあったものが取れてしまったことから通い始めたのだが、その過程で見つかった要治療の前歯をずーーっと治療中である。もう、なんと言うかライフワークという感じの長大な治療だ。人気がある歯医者さんで多くても月に2度しか行けないということもあるのだが、それにしてもかれこれ一年は通っているような。

午後は音楽を聴きながらオーディオ弄り。場所を変えたり元に戻したり非生産的な作業を繰り返した。自分でもあきれるが、先日、導入をお伝えしたばかりのD-TK10を古いセレッションSL6に入れ替えてみたり。ほら、言わんこっちゃない(笑)。しかし、この古い密閉型スピーカーも良く出来たスピーカーなのである。バスレフの解放感はないが、密閉型特有のみっちりと暗い音が好きだ。

今日は音楽を聴く時間があったのでいろいろ聴いたが、その中で良かったのがハイティンク/ロンドン・フィルの演奏するショスタコーヴィチの交響曲第15番。最近、すっかりこの曲にはまっていて、今日はこの他にロストロポーヴィチの演奏でも聴いた。

最初に聴いた時には「ウィリアム・テル」ばかり耳に残ったのだが、聴けば聴くほど実に素晴らしい曲である。どの楽章も良いが、特に最終楽章は凄い。ハイドンの「ロンドン」と似たフレーズ(ちなみになんであるか思い出せないのだが、時代劇のテーマにも似ている。)で中間の大団円を迎える手前くらいから低弦が「ボン、ボン、ボ、ボンボン」をいうリズムを刻みだすが、ここからの展開はもう天才としか言いようがない。いろいろな打楽器が鳴りながら静かに終わっていくのが大層印象的。ハイティンクはこの楽章に限らず緩やかなテンポで大きな音楽を作り上げている。打楽器の掛け合いがリズミカルに行かないところが玉に瑕ではあるものの、録音も良くて納得感の高い演奏である。

ラヴェル管弦楽曲集 : マルティノン

マルティノンラヴェル

ドビュッシー、ラヴェルの管弦楽曲集とも定評があるにも関わらずこれまでマルティノンの演奏を聴くことはほとんどなかった。ラヴェルと言うとなんといっても筆頭はクリュイタンス。新しい録音ならデュトワ、その間のステレオ録音では個人的にブーレーズが定番で、あえてマルティノンを聴こうと思わなかったのである。

このLP5枚セットはちょっと前に「レコード社」で買ったもの。管弦楽曲に加えチッコリーニと組んだ二曲のピアノ協奏曲が収録されている。最近、同社で買うLPの常なのだが、盤面は綺麗なのに針を落とすとかなりパチパチとうるさい。なので、一枚ずつ、聴く前にかなり入念に洗浄が必要である。そんな感じで一枚洗って聴き、また別の日に一枚洗って聴きの繰り返しで全部聴くのに相当時間がかかってしまった(笑)。

一枚目のボレロや二枚目のダフニスとクロエを聴きながら感じたのだが、先に名を挙げた三人の指揮者に比べてこの人の演奏がなんと言うか一番人間臭い。クリュイタンスとブーレーズ/デュトワの演奏はオケの質感の違いからウォームかクールかという印象こそ異なれども、いずれも非常に精緻でラヴェルの機械のような精密さを感じさせるが、マルティノン/パリ管の演奏はテンポも動くしここ一番という時にもっと熱を感じる。と言っても感情的で我を忘れたような熱さではないのだが。うまく表現できないが、ひんやりした見た目なのに触ったら意外と熱い感じ(意味不明)である。

そんな演奏だけにどの曲も終盤の盛り上がりはなかなか感動的。録音年代の割には強音時に音が濁りがちで特に内周部はちょっと厳しいが、まあ、演奏を楽しむのに問題はない。良い演奏だ。
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