Quiet Winter Night : ホフ・アンサンブル

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仕事が忙しくなると夢に見たりするので、無意識にストレスを感じていることは間違いないが、とは言え、これまで仕事上の出来事で失望したり、悩んだりしたことはあまりなかった。のだが、今日は本当にショックを受けた。何にショックを受けたのか、ここに書くわけにはいかないが、将来、この日を忘れることがないように記録しておこうと思う。まったく予感がなかったわけではないが、実際にそうなってみると、自分で想像していた以上にそうなってほしくないと思っていたことに気付いた。現実だから受け止めなくてはならないが、少し時間がかかりそうだ。

とりとめもなくこんなことを書いていても仕方ないので話を変える。酷暑が続いているというのに今日聴いたのはホフ・アンサンブルの「Quiet Winter Night」。ちなみに僕はいつも奏者を日本語標記するが、これは海外からのわけわからないコメント対策である。最初の頃、演奏者をアルファベット標記していたら、意味不明なコメントが届いたのでそれ以来日本語にしている。意味があるかどうかは不明だが、以降、変なコメントは来なくなった。

また、脱線してしまったが、このアルバム、某有名オーディオ評論家の方がよく取り上げていたので興味を持って手に入れた。最初に手に入れたのは88.2kHz/24Bitのハイレゾファイルだった。どんなに良い音かと期待して聴いたのだが、どうも高音がキンキンしてあまり良くない。パソコンのHDDに保存しているのが良くないかと思ってNASにもダウンロードしたのだが、ほぼ違いはわからなかった。音源のレベルが上がると再生機器の違いも赤裸々になるから、ずっと再生系か部屋の音響が悪いのだと思っていた。

実は今日、同じアルバムをROONで見つけてそちらを聴いてみた。ROONに登録されているのはMQA352.8kHz/24Bit版。MQAとは言え、高スペックである。早速、どんなものかと聴いてみたのだが、結論から言うとキンキンする高音は見事に消えて、女性ボーカルの声も薄いヴェールを一枚はぎ取ったように鮮明である。ちなみに今はまだファイルもストリーミングもLUMINで再生しているので、この違いは音源の違いが大きいだろう。CDスペックの器にハイレゾデータを織り込むMQAの仕組みは難解だが、実際に高音質化に寄与していると実感した。ちなみに、肝心の音楽の方は個人的には評価が難しい。癒される音楽であることは間違いないが。
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無線ルーター

無線ルーター

無線ルーターというタイトルで記事を書き始めたのだが、はて「カテゴリ」を何にしようかちょっと迷った。「オーディオ」か「ストリーミング」か「その他」か。どうでも良いことだが、4~5年前に無線ルーターを買った時にはそんなこと悩みもしなかった。というか、ブログに記事を書こうとも思わなかった。今回は「ストリーミング」を念頭に置いての買い替えである。

ハイレゾファイルのダウンロードや「Deezer」「Tidal」と言ったハイファイストリーミングには無線は不安定だから有線LANでしょ、となんとなく思い込んでいたのだが、我が家でファイルの転送スピードを見ると実は有線LANも無線LANも違いはなかった。大元のケーブルTVのキャパシティに限界があるのか、そういうものなのか、よく分からないが、スピードに違いがないのならケーブルのいらない無線の方が良い。そういえば買ってから時間も経ったし、せっかくだから新しいものにしてみようか、くらいの気持ちで買い替えたのがバッファローのWSR-2533DHPという無線ルーター。

ちなみにこれがどういうレベルのものなのか、よく分かっていない(笑)。いい加減な紹介記事で申し訳ないのだが、無線LANの規格も良く知らないのである。とりあえずメーカーのホームページによれば「大容量を短時間で転送する次世代高速規格「11ac(5GHz)」に加え、2.4GHzの256QAMに対応。さらに、4x4アンテナを搭載し、5GHz帯は最大1733Mbpsを、2.4GHz帯は最大800Mbpsの高速通信が可能です。」とのことである。どうです?わかりましたか?

僕はてんでわからないのであるが、なんとなく良さそう。それに前のルーターもバッファロー製だったので、交換が楽そうなところも選択ポイントであった。税込みで15,000円くらいの定価だが実売は8,000円くらいである。競争が激しいのか陳腐化が激しいのか、どちらにしてもオーディオ機器に比べるとはるかにお手頃。それでいて日常生活に欠かせない役立ちグッズである。

これを買ったのが、一週間前くらい。以前のルーターと通信させると設定が引き継がれるらしく、PCやiPhone、iPad側で新たな設定をする必要がない。便利である。あっという間に交換完了。これまで使っていたルーターに比べてiPhoneやiPadへの追随能力が高いらしく、確かにこれまで電波が届くかどうかギリギリだった二階の端の部屋でもWi-Fiにアクセスできるようになった。ルーターを入れ替えたらがぜん音が良くなった、なんてことはうちでは起こらなかったのだが、通信能力が上がったことは間違いないだろう。もう、これからは無線だけでストリーミングしようと思う。

ラモー「想像による交響曲」 : ミンコフスキ

ラモー想像による交響曲

Roonがリコメンドするクラシックアルバムの中にラモーの交響曲を見つけた。そんな曲あるのかと思ってジャケット写真をクリックして良く見てみれば、実際にラモーが交響曲を作ったわけではなく、ミンコフスキがオペラや管弦楽曲から選んだ17曲を並べた「想像による交響曲」ということがわかった。

僕はミンコフスキのことをハイドンの交響曲集で知ったが、「驚愕」の扱い一つ取っても実にユニークでユーモアのセンスに溢れた指揮者である。クラシックの世界では一歩間違うとそういう演奏家はキワモノ扱いされかねないが、この人は非常に好意的に受け取られている。基本の音楽がしっかりしていて、指揮も優れているということだろう。

「ラモー」とさぞ知ったような感じでサラッと書いたが、ジャン=フィリップ・ラモーという作曲家のことは何も知らない。1683年生まれで1764年に亡くなったということだが、ピンと来ない。調べたらJ・S・バッハやヘンデルの2年歳上なので、同時代の作曲家ということになる。ちなみに日本だと生まれた頃の将軍が綱吉、亡くなった時は家治、と言っても家治って誰って感じであるが(笑)。側近だった田沼意次の方が有名だ。

ま、とにかく古い時代の音楽である。が、聴いてみるとなかなか起伏に富んだ面白い音楽であった。ミンコフスキがあちこちから良い感じの音楽を選んできてくれたおかげか非常に聴きやすく、なおかつ、飽きずに聴ける。すごく適当なことを言わせてもらえばバッハよりもヘンデルの音楽を彷彿とさせる。この人の音楽を批判し攻撃した急先鋒がジャン=ジャック=ルソーだと言う。ルソーって作曲もしたのか?と言うのが偽らざる驚き。ラモーのおかげで勉強できた(笑)。

ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : ウイッグルスワース

ウイッグルスワースショスタコ4

しかし、暑いねえ。いったい、どうなってしまったのでしょうか。昨日の夜はWカップの決勝を見ようと思っていたのに、クーラーをつけて横になっていたらいつの間にか寝てしまって目が覚めたら6時だった。ベッドルームのエアコンは室温を監視しながら朝方まで運転して自動で切れるように設定されているのだが、目が覚めた時にはすでにじとっと暑かった。というより、暑くて6時に目が覚めたという方が正しい。せっかく休日にしては早起きしたので、朝食後、少しは涼しいうちにと思って打ちっ放しに行ったのだが、ぜんぜん涼しくない(笑)。8時で軽く30度超え。異常でしょう。

小一時間打ちっ放しただけで汗だく。汗をかくので水分補給するとまた汗をかくという繰り返しである。新陳代謝が活発になってデトックスできていると良いのだが、どちらかと言うと、それ以上に疲労感が濃い。明日から仕事だし、今日はもうどこにも出かけないことにした。

家に帰ってから聴いたのがショスタコーヴィチの交響曲第4番。この曲もいろいろな演奏を聴いたが、ROONでチェックしたらウイッグルスワース指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏があったので、今日はこれを聴いてみた。

ウイッグルスワースという指揮者の演奏を聴くのは初めてである。マーク・ウイッグルスワースは1964年イギリス生まれで、これまでキャリアの中心はイギリスのようだ。数年前までイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督だったが、マネジメントと衝突して辞任している。直近はオーストラリアのアデレード交響楽団の首席客演指揮者を務めているようだ。指揮者が財政的な問題でマネジメントと衝突して辞任と言うと広上淳一さんを思い出すが、正義がどちらにあるとしても次のポジションを見つけるのは簡単ではないのだろう。

閑話休題。結果的にウイッグルスワースが首席客演指揮者になったアデレード交響楽団は幸運ではなかろうか。オランダ放送フィルハーモニーと組んだこのショスタコーヴィチは見事な演奏である。落ち着いたテンポで非常に端正な音楽を作り上げている。決して迫力に乏しいわけではなく、要所で劇的に盛り上がるのだが、全体の印象が実に上品。録音も品が良くて、音量を上げてもうるさくない。どしっと安定した打楽器に支えられた終盤のコラールもとても良い。これは良い演奏である。

Lumin D-1

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SFORZATO Pavoと外付けクロックの音は予想以上に素晴らしかったが、あわせて70万円となるといくらオーディオ金銭感覚が狂っているとはいえ、おいそれとは手が出ない。自宅試聴させていただいたことには感謝しつつ、メーカーにお返しした。

手続きしてくれたショップには「良いものでしたが自分的にはちと高いです。」と伝えたところ、「ハイエンドのCDプレーヤーやましてやレコードプレーヤーに比べればお手頃でしょう?」と言われた。言われてみればたしかにそのとおりかも。でも、こういうものって音に対してのみお金を払っているわけではないんだよなあ。トーンアームとかプレーヤーって工芸品的要素もあるから。

いつもはさらっとしているショップの店員がなぜか今回は積極的で「じゃ、これはどうですか?」と薦めてくれたのがLUMINのD-1という製品。最近、後継機が出て型落ちしたものらしい。LUMINの中ではエントリー製品で、電源はACアダプター。電源を外に出したおかげで筐体はフルサイズのオーディオ製品に比べるとかなり小さい。LUMINはSFORZATO同様、おそらくLINNを念頭に置いで製品開発を行っていると思うが、ROON ReadyでMQAもフルデコード対応と個人的には至れり尽くせり。ショップも自分の使い方をよく知っていて貸してくれたものと思う。

ROON ReadyなのでLANケーブルでネットワーク接続するだけで設定は簡単に完了する。WM8741をモノラルで使っていてバランス接続にも対応するので、XLRケーブルでプリアンプに接続した。ちなみにデジタル出力も可能なので、お気に入りのDACがあればトランスポートとして使うこともできる。

D-1は海外では税抜き20万円程度で売られているので外付けクロックなしのPavoの半額くらいの製品である。さっそくROONで何曲か聴いてみたのだが、Pavoの半額くらいの音かと言えば、もちろんそんなことはない。先にPavoを聴かなければ、「こりゃあ良いや!」と思ったに違いない。音の背景が静かだし、ダイナミックレンジも広くて、小さい筐体にも関わらず、腰砕けした感じもない。どうしても敵わないと思ったのは音の定位。特に前後の幅がPavoとはかなり違う。外付けクロック使用時のPavoは音がスピーカーの後方から目の前まで広がるが、D-1は基本的に後方定位である。僕は後方に音が展開するのが好きなので悪くないが、二つを比較すればやはり違うと言わざるを得ない。クロックにさらにお金を使う心配がないのは良い所だけど。。

ストラヴィンスキー「火の鳥」 : ドラティ

ドラティ火の鳥

次の週末から海外からのビジターが100名以上も参加する大きなミーティングがあって、このところ、その準備に忙殺されている。先週末の岡山出張から帰ってきた翌日の月曜日は有給をもらったのだが、それ以降、毎日スケジュールが立て込んであっという間の一週間だった。

今週末を逃すとしばらくチャンスがなさそうだったので、暑くなることは承知の上で、昨日はゴルフに行ってきたのだが、予想以上のとんでもない暑さだった。金曜日の夜、会食があって帰りが遅かったので、午後スルーを予約したのだが、お昼近くにゴルフ場に到着した時、車の外気温計は39度と表示されていた。公式気温は37度くらいだったが、実際はもっと暑く感じる。道路上は照り返しとコンクリートの熱ですごく暑いが、芝生の上も負けず劣らずの暑さである。ペットボトルの水を2本と水筒にスポーツドリンクを持って行ったが、18ホール持たず途中でさらに麦茶を買って飲んだ。合計2リットル以上の水分を摂っても汗で流れてしまうのか尿意を感じない。とにかくこの暑さ、尋常でない。

帰宅してからドラティ/デトロイト響による「火の鳥」を聴いた。82年録音で録音はすこぶる良い。ストラヴィンスキー三部作いずれにも共通するが、「抜けが良い」と言う言葉がこれほどピッタリ来る録音もない。

個人的に、「春の祭典」「ペトルーシュカ」に比べると「火の鳥」を聴くことは少ない。三部作の中で最初に作曲されたこの曲を僕は最後に聴いた。「春の祭典」のリズムや「ペトルーシュカ」の魅惑的なメロディに比べると冒頭が静かに始まるこの曲は最初はとても地味に感じた。初めて聴いたのはブーレーズ/NYPの演奏だっただろうか。

ブーレーズ盤もドラティ盤もずいぶん古い演奏になったが、いまだにこの曲の演奏ではベストの二枚だと思う。NYPから落ち着いた響きを引き出したシンフォニックなブーレーズ盤に比較してドラティ/デトロイト響の演奏はスペキュタクラーで輝かしい。オーケストラの妙技極まれりである。ドラティ時代のデトロイト響はほんとに素晴らしかった。名盤。

大雨

木曜日の夕方から、ずいぶん前から予定されていた大きな会議に出席するため、岡山に出張した。18時に羽田発岡山行きの飛行機に乗ったのだが、その日の午後から天候調査という連絡があり、離陸する時には羽田に引き返す可能性ありという条件付きだった。何度か同条件で飛行機に乗ったことがあるが、今まで引き返した経験はない。今回も着陸前に雨雲のせいで多少揺れはしたものの、難なく岡山空港に到着。

空港は雨だったが東京がずっと暑かったこともあって、涼しくて良いなくらいの気持ちだった。タクシーの運転手さんによれば到着30分前くらいまではそれまでに経験したことがないほどの大雨だったらしい。その夜は市内中心部で会食があり、その後、ホテルまで雨中歩いて帰った。タクシーは呼んでも一時間かかるというので歩くことにしたのだが、迂闊なことに傘がなく、雨は到着時以上の勢いで降り続いていたので、お店の人に傘を借りた。親切なことに透明傘をくださるという。有難い話だったが、大雨の中、片手に傘、もう一方にスーツケースを引きながらはとても歩きづらく、10分くらい歩く間にずぶぬれになった。

22時33分、横断歩道を渡れば宿泊予定のホテルというところで全員の携帯が耳慣れない音で鳴りだした。画面を見ると「避難勧告」とある。川の水位が上がって堤防を超える可能性があるという。そんなに降っているのかと驚きつつ、正直に告白すればあまり真剣にも受け止めず、ホテルにチェックインしてすぐに寝てしまった。

翌日も引き続き、雨。ホテルからミーティング会場までは駅を中心に地下街と屋根のある遊歩道でつながっていて濡れずに歩くことができる。途中で岡山駅を通り抜けるのだが降り続ける雨で新幹線が止まったらしく、改札前は混乱していた。ミーティング会場に着いてみると先方のコーディネーターが携帯電話で出席者の確認をしている。新幹線で当日移動予定だった出席者の多くが足止めされて辿り着けないらしい。その時点でようやくこれは思った以上の事態と気付いたのだが、それでも「明日は良くなるといいな。」くらいにしか思わなかった。その日の16時前に二度目の緊急速報を受け取ったが、夕方まで予定通りの日程を終え、夜はまた別の顧客と会食をした。市内を流れる旭川にほど近い和食のお店だった。会食中に3度、緊急速報が届き、特に2度目は特別警報のアラートだった。市内に住む顧客によれば、少し離れた場所が対象区域らしい。

会食は無事に終わり、満足そうな顧客の見送りをした後、ホテルに戻った。疲れていてすぐに寝てしまったが、寝ている間に4回、緊急警報が鳴った。大きな音なので4回とも目を覚ましたものの、確認もせず。ホテルの部屋が8階だったことで危機意識に欠けていたことは否定できない。

翌朝、5時半に起床して緊急警報とニュースをチェック。そこで初めてこの雨によって広範囲で甚大な被害が生じていることを知った。山陽新幹線は止まったまま復旧のめども立たず、高速道路は近畿から九州まで通行止めである。土曜日は本来、午前中に岡山から大阪に移動し、夕方、別の会議に参加する予定だったが、そんなことをしている場合ではない。会議参加予定者の安全を考え、大阪の会議は中止を決定した。大阪行きがなくなったので、自分も岡山から東京に帰ることにした。帰り道は空路しか選択肢がないので日中のフライトは完全に満席だったが、運良く、朝6時の段階で夜8時過ぎの羽田行きANA最終便にはまだ空席があったのですぐに予約した。

岡山での会議に参加していない西日本在住の営業の安全確認をしつつ、チェックアウト時間ギリギリまでをホテルの部屋で過ごし、その後は、予定を変更して前日までの会議場に向かった。ふだんは賑わっているであろう土曜日の地下街はすべての店舗が臨時休業となり閑散としていた。シャッターの降りる中、どこにも行けなくなったビジネスマンや観光客がぽつぽつとベンチや階段に座っている。新幹線の改札前は金曜日以上に混乱していた。一方、在来線は早い時間に終日完全運休を決めていたせいか人がいないので、在来線の改札がやたら大きく感じる。

会議場に着いて、同僚と参加者の帰路について相談する。西日本のメンバーと本社のメンバーが参加する会議だったが、今回、近畿からの参加者は岡山入りできなかったので、会議に参加している同僚は東京から来た人間と岡山以西と四国から来た人間に限られていた。空路が使えそうな東京からの参加者と、鉄道以外は陸路も海路も奇跡的に動いていた四国からの参加者は帰すこととし、広島や九州からの参加者については延泊の手配をしつつ、新幹線が動くかどうかを夕方まで見極めることとした。(結局、山陽新幹線が復旧したのが遅く運行も不安定だったので、広島からの参加者以外は岡山に延泊した。)

空港までの陸路も朝一番は混乱していたが、幸い、市内の雨は弱く、じきに正常化したようだ。東京からの参加者は行き場もないので飛行機の時間まで会議場で過ごし、みんなで空港バスに乗って空港に向かった。弱いながら雨はずっと降り続いていて、霧と言うか、霞と言うか、山間に近づくほど視界が悪くなっていく。飛行機が離着陸できるか不安がよぎる。岡山空港は今まで利用した中で一番混んでいた。着いた段階で岡山から出る飛行機はJALとANAが一本ずつ。折り返して先に出発するJAL便になるはずの飛行機がすでに空港上空にいて着陸できずにいるらしい。その飛行機が着陸できない可能性と、したがって羽田便欠航の可能性がアナウンスされていた。JALの乗客もANAの乗客も祈るような気持ちで待っていたが、残念ながらJAL便は着陸を断念。羽田にUターンしてしまった。

こうなると1時間後に着陸予定のANA便も厳しいかもしれない。欠航した場合を考えて岡山のホテルをチェックするがまったく部屋がない。こだまが再開したという話なので大阪まで出るかなどと考えつつも、とりあえずANA便が到着するのをひたすら祈るしかない。「Flightrader24」というアプリで飛行中のANA機をチェックしてみると順調に岡山空港に近づいている。ほどなく、飛行機は空港上空を通り過ぎて大きくUターン。西からのアプローチでぐんぐん高度を下げている。レーダーによれば間違いなく着陸態勢に入っているようだが、はたして大丈夫だろうか。。と思っていたところ着陸後の逆噴射の音がゲートに響き、待合室では期せずして拍手が起きた。

結局、ANA便は20分遅れで出発、JAL便も欠航にはならず、天候回復を待って羽田から機材を調達し、岡山空港を23時前に離陸した。到着した羽田は晴れ。空港からモノレールとJRを使い、夜遅く帰宅したが、東京はいつもの土曜日と変わらず、2時間前までの出来事は遠い国で起きていることのようだった。今、自分自身を振り返れば、現地にいたにも関わらず先を読んだ危機管理ができなかった。帰ることが可能な人間をもっと早く帰すこともできたと思うし、本来、自分の出張も含め、このイベントそのものを中止することもできたかもしれない。危機意識に乏しかった。反省である。

今回の大雨では、今、この瞬間もまだ西日本のあちこちで被害が続き、多くの人の生活が脅かされている。一刻も早く安定が取り戻されることをお祈りするとともに、このたびの雨で被害に遭われた方々に心からお悔やみ申し上げます。

ラヴェル「ダフニスとクロエ」 : アバド

アバドダフニス

サッカー、惜しかったなあ。先制して2点目を取った時にはこれは勝てると思ったけど、後半のうちに逆転されてしまうとは。うーん、ベルギー強し。番狂わせ続出のW杯だけに期待は大きかったが。。とは言え、監督交代の頃の世論を考えれば予想をはるかに上回る結果である。代表選手の皆さん、お疲れさまでした。

早寝して臨んだとは言え、サッカーに釘付けになったおかげで、日中、テレカンやら来客やら予定が詰まっていたので居眠りはしなかったものの、ぼうっと半分夢見心地で過ごしてしまった。

今日も一日暑い日だったが、予報を見ると明日以降はいくぶん暑さが緩みそうである。今日はインド生まれでシンガポールに在住している海外ゲストとミーティングがあったのだが、暑いことに慣れっこの彼にとっても昨日今日の東京の暑さは驚きだったようだ。同じ暑くてもムンバイは夕方海からの風が吹くらしく、シンガポールは朝から暑ければ午後は必ず雨が降る。それに比べると風もなく雨も降らない東京はきついとのこと。なるほどですね。

帰宅してから今日はアバド/ロンドン響による「ダフニスとクロエ」全曲を聴いた。アバドがウィーン国立歌劇場音楽監督からベルリン・フィルの音楽監督と指揮者として世界の頂点に立つ直前、ロンドン響と最後に録音されたのが「ダフニスとクロエ」とのこと。ストラヴィンスキーしかりラヴェルしかり、この時期のアバドとロンドン響の録音はスピーディでメリハリが効いていて、聴いていてワクワクするものばかり。おまけに録音も明瞭。

この演奏はしっかり時間をかけてスタジオ録音されているが、安全策で合格点を狙いに行くのではなく、オーケストラの自発的な盛り上がりに任せたような感じがある。楽器間のバランスが多少不揃いだったり、縦のラインが微妙に揃わなかったりして、良い意味でライブのような動きのある演奏だ。解釈もどぎついところはなく自然体。指揮者とオーケストラが一体となって盛り上がるフィナーレは素晴らしい。

R・シュトラウス「ツァラトゥストラかく語りき」 : ショルティ/BPO

ショルティツァラトゥストラ

今日は朝から秋田に出張。朝一のフライトで向かったのは顧客のオフィス。先週、うちの営業が先方を激しく怒らせてしまったということで、ちょっと久しぶりの謝罪行脚である。今日のお相手は自分も面識がある先方の責任者で非常に怖い方と知っているので、行く前から言い訳は一切せず素直に謝ろうと心に決めていた。約束の時間からかなり遅れて現れた顧客はしかし思いのほか落ち着いていて、一通り厳しい言葉はもらったものの、事案報告から覚悟していた最悪の事態にはならずに済んだ。その後、社内の関係各所にも頭を下げて今日の日程は終了。

朝一番のフライトだったせいか、機中で到着地の気温は23度とアナウンスされていたのだが、実際に降り立ってみれば秋田も暑い。昨日から30度超えだそうで、午後乗ったタクシーの外気温計は35度と表示されていた。この季節としては、運転手さんも驚く暑さとのことである。目的を考えるとやっぱりスーツに白いワイシャツ、そしてネクタイだよなと思って着こんで行ったので、この暑さには心底ぐったり。今日一日、いろんな意味で汗びしょになった(笑)。

夕方早めの便で戻って直帰だったので、思いのほか早く帰宅できた。早速、シャワーを浴びて食事を済ませ、聴いたのがショルティ/BPOによる「ツァラトゥストラ」。ショルティ大好きと言っている割にはショルティの「ツァラ」はCSOと録音したアルバムしか聴いたことがなく、そもそもTidalでこのアルバムジャケットを見つけた時にはそんなものが存在するのかと半信半疑であった。もちろん、僕の不勉強で、DECCAによる正規盤である。96年というからショルティが亡くなる一年前に録音されたらしい。

時代から言ってライブ録音だと思うが、聴衆の気配やノイズは感じない。時々ミスとまでは言えないレベルのオケの荒さは感じるが、全体の音楽の出来からすればほんとに些細なものである。僕はこの曲をメータ(NYP)のLPで知ったが、その後、カラヤンの演奏を聴いてからショルティのCSO盤を聴いた時にはあまりにも直線的な演奏にたまげたものだ。このアルバムに聴くBPOとの演奏も基本的なアプローチは変わらない。80歳を超えてなお切れ味が変わらないところは本当に凄い。

うんと若い頃、まだ、ヨーロッパが活動の中心にはBPOと共演したこともあるようだが、CSO時代、特にカラヤンがBPOに君臨していた頃にはレーベルの違いもあってBPOとの録音は望むべくもなかっただろうから、晩年にBPOとの録音がそれほど残らなかったのはちょっと残念。こんなに力の籠もったライブ録音を聴いてしまうと、そう感じざるを得ない。CSOともVPOとも違うBPOの音色とショルティの組合せは予想以上に良いと思った。

SFORZATO PMC-03

毎日同じような書き出しで恐縮だが、今日ももの凄く暑い一日だった。日中の気温は昨日に続いて30度を軽く超えていたと思う。窓を全開にしていても部屋の中はうだるような暑さなので一日中エアコン付けっぱなしである。

さてさて、昨日に続いてスフォルツァート社のネットワークプレーヤーの話。今日の午後は音楽を聴く時間がたっぷり取れたので、じっくり聴いてみたのだが、長時間聴き続けても静寂の中から鮮度の高い音が飛び出してくる印象は変わらず。ジャンルを問わず楽しめるが、元気が良い音なので特に洋楽が非常に良いと思った。

昨日書いたとおり、今回はDSP-Pavoに合わせて外付けクロックであるPMC-03も借りている。Pavoには小型の外付けクロックが付属しているが、これに代えて上位クラスのクロックを付けるとどうなるのか。付属クロックはPavo本体にACアダプターに付いているようなプラグを刺して電源を取るが、立派な筐体に収まったPMC-03はPavoとは別に電源が必要である。本体の脚は平足であるのに対してクロックはスパイクとなっている。この辺りメーカーのこだわりがあるのだろう。

クロックは安定するまでに時間がかかるので、昨日から電源を入れっぱなしにして暖めておいた。付属クロックと繋ぎ変えて聴いてみる。過去、CDプレーヤーのクロックを交換したり、DACに外付けクロックを試してみたこともあるのだが、いずれも確かに言われてみればそうかな?という感じの些細な変化であった。取り外してみると確かに音が違うのだが、なくても困らないというのが実感だった。

今回もそういう感じかなあと思って聴いたのだが、案に反して、Pavoの場合、PMC-03があるのとないのでは相当音が違った。昨日も立体的な音場感と書いたが、これがクロックを替えるともう一段違ってくる。音像も絞り込まれるがそれ以上に立体感の違いを感じた。ここまで違うとクロック交換は必須ではないかというレベルである。というか、これは最初から付けていないとダメなんじゃないか(笑)?

七味とうがらしさんの言うとおり、これは手も足も出ないかな。。
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