R・シュトラウス アルプス交響曲 : ブロムシュテット
ブロムシュテット/サンフランシスコ響の「アルプス交響曲」は「ドン・ファン」との組み合わせで89年の録音。CD50枚組の「The DECCA SOUND」の中に収められていた。ちなみにこのボックスセット、基本的には一人の指揮者(独奏者)当たり一枚のCDしか収められていないので、ブロムシュテットのDECCA録音代表として選ばれたのがこのCDと言うことになる。
CDをセットしたら最初に思いがけず「ドン・ファン」が始まった(ちなみに単売されているCDは逆の順番ぽい。)のだが、冒頭から実にブロムシュテットらしく、スッキリ爽やかで透明な音楽である。見通しの良いDECCAの録音とも相性抜群。ぐいぐいと音楽に引き込まれる。
「アルプス交響曲」はこうしたブロムシュテットの棒さばきとサンフランシスコ響の妙技、それに抜けの良い録音が相まって、まさに一大スペクトラルが展開する。粘らず引きずらないすっきりとした表現で、今まで聴いた中でも最高の天気をイメージするアルプス交響曲である。オケの音色も明るいので「アルプス」じゃなくて「ロッキー」かな。陽気だが品はとても良い。終盤のハーモニーも見事。名盤。
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