ソニーSCD-DR1(2)

昨日、中古で購入したハイティンクのショスタコーヴィチを聴こうと思ったところ、SCD-DR1がCDを認識しない。CDを取りだしてほこりを取ってみたが、今度はインデックスまでは読み込むものの、曲の再生ができない。プレーヤーの動作音を聞いていると一生懸命読み込もうとして何度もチャレンジしている様子。プレーヤー自体にダメージを与えてしまっては元も子もないので急いで取りだした。

1枚だけでなくもう一枚、入れてみたが、今度は「Err1」の表示。はじめて見たが、「再生できないCDです。」というメッセージのようだ。

念のため、まったく別のCDを入れてみると何の問題もない。プレーヤーの故障ではなく、このCDとの相性に問題があるようだ。

こうした体験は二度目。最初はスクロヴァチェフスキのブルックナー8番だった。この時は最終楽章を再生中、突然音飛びを起こしてしばらくすると停止した。CDをきれいにして再度チャレンジしたが、途中でダメ。

ショスタコーヴィチもスクロヴァチェフスキも輸入盤のCD。見た目の共通点は印刷面(非データ面)の銀色の部分が滲んでいるようなところ。うまく説明できないが、ショスタコのCDを取りだした瞬間、嫌な予感がした。残念ながら当たりであった。

ソニーのプレーヤーは感覚的に言うとこのあたりのことが繊細だ。昨日、試さなかったが、たとえばこのCDをPCのCD(DVD)ドライブに入れたらまったく問題なく認識するだろう。

仕方ない、このCDはリッピングしてPCオーディオで聴くしかないか。
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ソニーSCD-DR1

昨年以来、うちのオーディオの中核となるSACDプレーヤーとしてSONYのSCD-DR1を使用している。2003年か2004年発売開始の機器なので、デジタル時代のオーディオ機器としては相当古い部類に入る。僕が購入したのは昨年だ。まずまずきれいな個体を中古で発見して購入した。

それまでは、カスタム機器の販売で有名なとあるショップが改良したCDトランスポートにこれまたガレージメーカーのDACを組み合わせていた。この組み合わせも悪くなかったのだが、SACDが聴けなかったのとエソテリックのVRDSにすごく興味があったので、後継機器を常々探していた。

VRDSは良い評価だけでなく、音が硬いとか高域がきついとかネガティブな評価も見聞きするが、CD/SACDの回転系の中でシステム名がここまで知れ渡っている例はほかにないし、海外機器のハイエンドでも採用例が多いことを見ればメカとしての完成度が高いことは間違いないと思う。メカ好きで機械式カメラや車も好きな僕としては「一度はVRDS」という気持ちなのだ。

ということで探していたのはP-03/D-03の組み合わせ。すでにエソテリックのラインナップ中この組み合わせはもっとも古くなっていたのだが、上位機であるP-01/D-01は大規模すぎるし、下位機は買った後、どうせまた上が欲しくなるに違いないと思って3番を探すことにした。見た目もオフセンターのところが良い。ちょうど代替わりのタイミングだったので、探し始めて割とすぐに以前、別の機器を購入したことのあるオーディオショップに中古が並んだ。

そのタイミングでその店にはP-03/D-03、LinnのCD12とSCD-DR1が並んでいた。加えて、中古ではないのだがマランツのSA-11S3もあったので、4台同時に試聴させてもらった。

ショップのリファレンスであるエアーのKX-R/MX-RとB&Wの800(か802?)を組み合わせてクラシックからロックまでいろいろな曲を試聴したのだが、このクラスとなるとちょい聴きしたくらいでは脱落する機体がない。いずれの音も好みの範疇だ。

中ではSA-11S3が音の格調というか響きの処理の部分で聴き劣りするのだが、これは何でだろう。筐体の問題だろうか、それとも実はSA-11S3が最も自然な音を聴かせていたのだろうか。新品だがエージングは十分ということだったので、エージング不足が原因ではなさそうだ。もっとも新品価格を考慮すれば、コストパフォーマンスはSA-11S3が圧倒的に高いと思う。

P-03/D-03、CD12、SCD-DR1は僕の評価ではいずれも本当に僅差だった。といっても音に差がないのではなく、音色も聞かせ方も違う。その結果、聴く曲によって好みが分かれてしまうのだ。

ちまたの評価による事前の先入観と異なり、P-03/D-03は実に自然で良い音だった。はるか前にP-70/D-70を聴いた時にもいいなあと思ったので、僕はエソテリックの音、VRDSの音が好きなんだと思う。記憶の中ではP-70/D-70の方がハッとするような鮮烈な音だった。

CD12は中音域にエネルギー感が凝縮されているとかアナログ的な音とか言われているようだが、そのあたりはよくわからなかった。僕には十分、ワイドバンドなオーディオ的にワクワクする音に聴こえた。CDを聴いている限り、このプレーヤーで不満はない。

とはいえ、結局、僕はSCD-DR1を選んだ。SCD-DR1で聴くと、どの音楽もみずみずしく、何より元気な音で音楽が楽しく響いたのが理由の一つ。憧れのVRDSだったが、P-03/D-03は実機が非常に大柄で置くスペースに躊躇してしまった。ショップに伺うと一体機よりもセパレートがお薦めだと言うし。CD12についてはSACDが聴けないことがマイナス材料だった。

購入以来、いろいろな音楽を聴いているが、このプレーヤーから出てくる音にまず不満はない。とても良い選択をしたと思っている。

SONYの経営状況がニュースに出るたび、ハイエンド機の継続に不安を抱いていたが、久しぶりにウェブサイトを覗いてみるとSCD-DR1もいつの間にか生産完了している。残念なことだ…。しばらくの間、修理に問題はないと思うが、時期を見て可動部の部品は交換調整してもらった方がいいかもしれない。


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