撤収

昨日、まあまあ許容範囲かと思ったPV1Dだが、今日、帰宅してブルックナーを聴いてみるとやっぱり微妙な音の濁りが我慢できない(>_<)。第1楽章を聴き通すことができず、あえなく撤収。

そもそもPV1Dのデフォルトはスピーカーケーブルでの接続。それも普通のケーブルではなく専用のケーブルを使う必要がある。専用ケーブルは左右両チャンネルとも接続するのでローパスフィルター以下の信号は左右ミックスされてしまう。低域は中高音に比べると位置を感じづらいとは言うが。。加えてスピーカー設置位置の問題もあって、メインスピーカーと高さが違い過ぎる。併用すると明らかに音場が下に引っ張られる。1階席で聴いていたのが2階席から見下ろしているような感じになる。

そういうところを一つ一つ対策して最適位置を探し出すのがオーディオ使いこなしの醍醐味かもしれないが、とりあえず仕事で疲れた状態ではその元気なし。と言うことで、外してしまった。外してどうだったかと言うと、ない方がずっと良い(笑)。
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AM105i (2)

今日は「海の日」。って言っても海のない我が埼玉県ではいったい何を祝って良いのやら、良く分からない。そもそも何の日と思ってウイキペディアを読んでも正直ピンと来ないのだが、同じような境遇の奈良県では条例でこの日を「奈良県山の日・川の日」と定めてると知ったのは収穫(?)だった。昨年から8月11日がこれまた趣旨がイマイチ不明な「山の日」となったが、奈良県には県の山の日、国の山の日と二つの山の日が存在しているのだろうか?

この二つの国民の祝日は暦上祝日のない7月、8月に祝日を制定するという建前に乗じて政治が悪乗りしているような気がしないでもないが、なんであれ、結果としてお休みが増えるのはありがたい。

今日は久しぶりに長時間寝たので、昨日、酷暑のゴルフで疲れ切った身体もずいぶん楽になった。朝、のんびりコーヒーを飲んだ後、オーディオルームで取り掛かったのがAM105iのセッティング見直し。

AM105iが来た日から、もともとD-TK10が載っていたスタンドに位置を変えずにポンとスピーカーを置いて聴いていたのだが、ハネムーン期間を過ぎて冷静に聴くといかんせん低音が軽すぎる。トゥイーターがないので高音域が物足りなく感じるかと思っていたのだが、実際には下が足りない。ネットワークで分割して比較的低いところのみを担当しているD-TK10のウーファーに比べると全体域を担当している分、下まで手が回らないのか?D-TK10のギターキャビネットが奏功しているのか?

理由はどうあれ、足りない部分をセッティングでカバーしようと言うのが今日の目標。で、最初はスタンドを壁に近づけてみた。反射音を使って低音を増強しようと思ったのだが、これは失敗。そもそもバスレフポートが前向きなので大して意味がない上、視聴位置までの距離が増えた分、全体の音量が下がってしまう。視覚的に壁の向こう側に音場が形成されづらいのも減点。良いことがなかった。

で、次に試したのがスピーカーを壁から離し、耳にぐっと近づけてみるセッティング。ウーファーまで後方の壁から1m20㎝くらい。側面からそれぞれ85㎝、スピーカー間が1m80㎝。耳までは2mくらい。これははるかに結果良好だった。スピーカーの位置が近いので音がスピーカーにへばりつきそうと懸念したのだが、それはまったくなく、スピーカーの奥に音場が大きく展開するし、近づいたおかげか部屋の形にあっているのか低音の量はかなり増えた。これならやせ我慢しなくてもオーケストラを楽しめる。音が良いだけでなく、隣の部屋から続く扉も完全に開けることができるようになった。どこまで近づけるのが最適か、さらに追い込もうと思ったのだが、お昼ご飯ということであっさり中断。今日はここまで。

AMMラボ AM105i

DSC_9982.jpg

今日は新しいスピーカーである。

えー?
ついこの間、D-TK10が良いって書いたばっかりなのに?
もう変えたの?
また変えたの?

と、非難されても仕方ないのだが、この間も書いたとおり、D-TK10の10㎝ウーファーで大オーケストラ物を聴いても特に音に不満を感じないとわかって以来、フルレンジスピーカーが欲しかったのである。

今までいろいろなスピーカーを使ったが、たしかにウーファーサイズが大きい方が低音の量感は有利だ。それにブックシェルフよりも容積が大きいトールボーイの方が余裕を感じる。が、その余裕があだとなって、失うものも多い。さして音響対策を施していない一辺3.5m程度の部屋では低音が出過ぎるとあっという間に音が飽和してしまう。今までの経験から言えば、この部屋では15㎝くらいがウーファーサイズの個人的限界。巷には4畳半や6畳の部屋で15インチウーファーを使っているような方もたくさんいるが、使いこなしには相当の経験とテクニックがいると思う。

まあ、とにかく、一度フルレンジスピーカーが欲しいと思って、今回、手に入れたのがAMMラボのAM105iというスピーカー。ユニットは10cm一発である。このユニットの開発者はその道では有名な方のようで、同じユニットを使ったフルレンジスピーカーが47研究所やAir Tightといった通好みのメーカーからも発売されている。AM-105iは設計者自らがキャビネットデザインしたもので、本家本元とも言えるが、だからこのスピーカーを選んだわけではない。たまたま中古で見つけたのがAM-105iだった。見てのとおりシンプルなデザインのブックシェルフスピーカーで、キャビネットは綺麗な艶ありの塗装が施されている。さほど重くないが、この塗装のおかげもあってキャビネットはあまり鳴かない。

早速、聴いてみたところ、これが正直、本当に良かった。

簡単なスイープチェックをしてみると70Hz以下はほぼ出ていないのだが、それでもオーケストラを聴くのになんの問題もない。地を這うような重低音は出ない代わりに各楽器の見通しはすこぶる良い。表面積が小さくてネットワークもないので定位は抜群。

なんだか拍子抜けである。この部屋で音楽を聴く限り、どうやらこれ以上のスペックのスピーカーは無用の長物であった。遠回りしたような感じもするが、スピーカーなんて実際に聴いてみないとわからないので仕方ない。それに、仮に4~5年前にこのスピーカーに出会って最初に導入していても、きっとダメだったと思う。なぜかといえば、昔の高能率ユニットとは違って、最近のこの手のスピーカーはかなりアンプを選ぶと思うからだ。たった一つのユニットで正確に音を再現するためにはコーンを激しく動かしながら、無駄な動作を制御する必要がある。小さなスピーカーだからと思って非力なアンプで鳴らしたらうまく行かないだろう。その頃、使っていたアンプではうまく鳴らなかったと思う。

さて、今回は先に新たなスピーカーを買ってしまったので、次は断捨離である。

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(七味とうがらしさんのリクエストにお答えして「夕日に映えるAM105i」と「グリル付きAM105i」追加しました(笑)。)

Onkyo D-TK10 (3)

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清原選手のインタビューが載るというので「Number」を買った。表紙の写真を見ると少し太ったせいかずいぶん印象が違う。法律を犯したことは取り返しつかないが、できれば立ち直って社会復帰してほしい。清原と言えば僕の世代のヒーロー。ヒーローも人間だから間違いもある。セカンドチャンスが与えられることを強く願う。

さて、Onkyo D-TK10が我が家に来てからかれこれ2か月半。到着早々の一週間くらいメインスピーカーの位置を確保した後、すぐにもう少し大きめのブックシェルフにメインを譲ったのだが、最近になって復活。復活したのはホワイトキューオン投入の影響が大きい。

しばらくディナウディオをバック工芸社のスタンドに載せてそれはそれなりに満足していたのだが、ホワイトキューオンを壁に貼り付けると音がより鮮明になり、低音域のもやもやも晴れた。そうしてみるとそれまで低音がだぶついていたことがわかる。この状況でD-TK10を使ってみるとさらにすっきり。比較すると低音の軽さはどうにもならないが、それを上回る見通しの良さが得られる。

同時に購入したスタンドはディナウディオを載せ、D-TK10はスタンドの支柱が極力細いものを探してTiglonのTIS70にした。スピーカーがぽっかり空中に浮いている感覚で結果はとても良好である。2か月鳴らし続けているうちにスピーカーのエージングが進んだのか、耳が馴染んだのか今や低音にも不満がなくなってきた。低音が出るようになったわけではなく、高音のきつさが取れた結果かもしれない。

スピーカーもあれやこれや聴いたが、ルームコンディションを考えるとこれ以上のサイズのものは要らない感じである。このウーファーサイズで良いとなるとフルレンジでも良いかも。となれば次は自作かな(笑)。

テクニクスSB-C700

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テクニクスのオーディオ復帰で一番話題になったのはSL1200を彷彿とさせるターンテーブルの復活だが、個人的にはそれ以上に気になったのがSB-C700。テクニクス往年の平面同軸ユニットを踏襲したブックシェルフスピーカーである。

sb-rx70.jpg (オーディオの足跡さんより。)
これは80年代の終わりに登場したSB-RX70。僕は初めてオーディオに興味を持った頃から、ソニーやテクニクスから発売されていた平面振動板のスピーカーに憧れていた。技術的なことはともかく、見た目がクールである。当時は大きな振動板、たくさんのスピーカーユニットが偉いと思っていたので、同軸ユニットに興味はなかったが、今となっては一番欲しいのは平面同軸ユニット。最新の技術をまとって登場したSB-C700はストライクど真ん中である。

復活後のテクニクスは大型量販店以外相手にしていないのか、積極的にネット展開する専門店でこのスピーカーを取り上げた記事はほとんど見ない。目を海外に向けるといくつかレビューが存在するが、これがまた極端に評価が違って面白い。

辛口の代表がイギリスの「What Hi-Fi?」で5点満点の2点評価。「dissapointed」というわかりやすいコメントが付されている(笑)。
他方、アメリカの「Stereophile」の評価は正反対でレビューが好意的なだけでなく2016年のRecommended ComponentsでClass Aの評価である。KEFのLS50と並んで廉価なClass Aである。「C-NET」での評価も非常に良い。「Streophile」は機器の測定に力を入れているが、結果を見るとSB-C700は非常に良く躾けられたスピーカーである。

量販店には展示があるが、自宅で試聴できないのが残念である。買取価格が定価の3分の一くらいなので買って試すわけにもしかないし。。実機は継ぎ目の見えない手のかかった厚い塗装で結構重さもある。展示品はテクニクスのアンプに繋がれていて、一応、音は出ていたが雑音だらけのフロアで聴いてもさっぱり分からない。設計思想からして響かない、鳴らさないスピーカーなので上流機器との組み合わせが肝心だと思う。どこか自宅試聴させてくれるところはないだろうか。。

スピーカーグリル

今日は同僚と栃木にゴルフに行ったのだが、出かける時には晴れていたのに現地はあいにくの雨。天気予報を見ると小一時間で止みそうだったのでスタート時間を一時間繰り下げてもらった。30分経っても雨脚が変わらなくて不安がよぎったが幸いなことにスタートする時間にはほとんど止んだ。10時くらいには完全に止んだが気温はさほど上がらず、結果的にはとても快適なゴルフができた。残念なことにスコアは良くなかったが。。このところ、あと一歩というところまで掴みかけている予感があるのだが、なかなか結果につながらない。う~む。

さて、標題である。D-TK10のようにスピーカーの前面にグリル(サランネット)が付いていないスピーカーであれば迷う必要もないが、グリル付きのスピーカーの場合、皆さん、リスニング時にグリルはどうしているだろうか?付けたままの人、几帳面に聴く時だけ外す人、完全に外してしまう人、それぞれどのくらいの割合なのだろう。(中には聴く時だけ付けるという人もいるのだろうか?)

僕は今まで、着脱可能なグリルは常に外して聴いていた。ずいぶん前に「グリルは外した方が音が良い」とどこかで読んだ記事を鵜呑みにしていたし、実際、例えばディナウディオのマニュアルには「グリルの音響特性は最適化しているもののグリルなしが最も音が良い」と明記されているので、素直に従っていたのである。

唯一の例外として、甥が遊びに来た時はグリルを付けて聴いていた。ディナウディオのトゥイーターはぷっくりと飛び出ている。それを「えい!」とか言ってチョップされた日には目も当てられない。スピーカーを壊されるのも嫌だが、それでカッとなって2歳の子を叱るのはもっと嫌である。というわけで、しばらくグリル付きで聴いていたのだが、これが意外と悪くない、と思ったのだ。しかし、そう思ったものの余計な知識が感性の邪魔をして甥が帰るとともにグリルなしに戻してしまったのである。

前回、吸音材を壁に立てかけたら音が良くなったと書いた。その時はただ壁に立てかけていたのだが、家にちょうどいい長さの虫ピンがあったので、中心が1mくらいの高さになるように持ち上げて壁に貼ったらなお良くなった。これに気を良くして次に試したのがグリルの装着。実はこれが一番のビンゴであった。

何が変わるかと言うと中高音域がわかりやすく変わるのだが、低音域とのバランスが良くなって音像が引き締まる。同時にステージが全体的に後方に下がって奥行きが感じやすくなる。気のせいかと思って何回も付けたり外したりしてみたが、今回の変化は間違いなさそうである。マイクで測定をすれば中高音域は痩せているかもしれないが、聴感上は特に寂しいこともない。こんな簡単なことなんでもっと早く試さなかったか、である。

吸音材

昨日までゲストが来ていて忙しかったのだが、バタバタも終わった今日は早く帰ってこれた。週の真ん中水曜日に早く帰ってこれると楽である。明日明後日頑張れば週末もやってくる。よし頑張ろう!ということで元気が出たので、先週末から玄関に放置していたやたら大きな箱を開けることにした。

完全な新品であればそんなことはないのだが、なんらかの事情で外箱開封済みのものを買ったところ、サイズがちょうど良かったのだろう、4Kテレビの箱に包まれてそれは到着していた。荷物を受け取った家人は「4Kテレビが我が家に!」と舞い上がったようだが、残念、中身は「ホワイトキューオン」という吸音材である。開梱して中身が明らかになったところで失笑。

これまで吸音材と言うのは音を殺してしまいそうな気がして手を出さなかったのだが、90㎝四方2枚組のものが未開封新品で格安だったのでモノは試しに導入。向かって右側のスピーカーの後ろはCDラック、一次反射面は出窓でカーテンと音を吸いそうなものがある一方、左側には何もないので、そちら側の壁に二枚とも立てかけた。部屋の隅からレコードラックまで約2mなので、その大半が下から90㎝、吸音材で覆われることになる。

これ、我が家ではヤマハの調音パネルを一枚置く以上に効果があった。ホワイトキューオンが吸音するのはほぼ1kHz以上の中高音部分なので上がさみしくなるかと思いきや、そんなことはなく、今まで時たま高音がキンキンとすると感じたソフトも聴きやすくなった。一番の違いはオーケストラを聴いている時のヴァイオリンの定位で、第一ヴァイオリンが正しく左側に定位する。今まで右側に比べて左側のステレオ感が不足して、ヴァイオリンが中央に寄りがちだったのが、修正された。壁からの反射音と相殺される分量が減ったのだろうか?

今のところ副作用は感じないので、しばらくこのまま行こうと思う。

Onkyo D-TK10 (2)

昨年秋にKiso HB-1を試聴してその魅力を知ってから半年、ついに購入することにした。もちろんHB-1ではなくD-TK10を(笑)。HB-1の上位機が発表されたせいかHB-1の中古も何度か見かけたが、おそらく台数的には多く売れているであろうD-TK10の方は綺麗な中古がなかなか見つからず新品を買うかどうか逡巡していたところ、付属品すべて込みの程度の良い中古を発見したので迷わず購入した。実はしばらく前のことである。すぐ使わなかったのはスタンドを探していたため。昨年、自宅で試聴した際、このスピーカーにはバック工芸社のスタンドが合うと思ってそちらの出物を待っていたのだ。

このスピーカーのサイズから言って一回り小さいBasic05の濃い目の色のものが欲しかったが、バック工芸社のスタンドは製造販売中止になっているので中古で探すしかなく、贅沢言ってられない。最近になってようやくBasic1のメープルが見つかったので、めでたく使用開始した。

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ご覧のとおり、Basic1にD-TK10は本当にぎりぎりのサイズ。もう少しで真ん中の隙間に落ちそうだ。見つけたBasic1に付属していたのが新型のスペーサーだったら置けなかったかもしれない。筐体をを積極的に響かせるD-TK10にこれまた支柱を響かせるBasic1の組合せだともしかしたら音がボヤボヤになったりブーミーな音が出るかもと思ったが杞憂であった。

家でD-TK10を聴いた時、特にクラシックを聴く時にはやはり低音が少し物足りなかった。迫力を求めて音量を上げると高音がきつい。小編成ものだと意外なほど低音の量感が出るのだが、オーケストラには足りない。鳴らないスタンドの方が透明感は上回るかもしれないが、このスピーカーの良さを引き出すには良質な反響板のようなものが良いのではないかと思ったのがバック工芸社のスタンドを探した理由。再生中にスタンド支柱を触ると盛大に振動している。振動は木製のベース部まで伝わっているが、その下にあるコーリアンボードのおかげで床には届かない。良く出来たスタンドである。

D-TK10を入れて実感したのだが、やはり今の部屋に大きなスピーカーは無理があるようだ。38㎝とかいう大きなサイズではなく、20㎝はおろか16㎝でも部屋が音を捌けていないように感じる。以前、SCM7やFOSTEXを聴いた時にちょうど良いと感じたので、自分の好みでは、バスレフなら13㎝、密閉なら15㎝くらいが限界かなと思う。これだけスピーカーとスタンドが振動すれば定位に影響しそうだが、まったくそんなことない。歯切れ良く弾んで楽しい音楽が聴けている。こんなこと言いながらしばらくするともう少し大きいスピーカーならどんな音がするだろうか?と思うに違いないので、今までのスピーカーも温存することにした(笑)。

トランスの唸り

以前、屋外携帯用バッテリーでプリアンプに給電したところなぜかトランスの唸りがなくなったと書いたが、同じメーカー製のパワーアンプもこのバッテリーで駆動したところ、同様にトランスの唸りは無くなった。

クリーン電源を自宅貸出で試用して電圧不足によるトランス唸りでないことは確認している。直流成分流入による唸りを疑ってフィルターも試したがトランス唸りには効果がなかった。

とすると我が家のアンプのトランスの唸りは周波数がビンゴかなと思う。米国は原則60Hz地域。正規代理店を通した日本向け製品なので50Hz/60Hz両対応のはずだが、基本は60Hz設計であったか。

ちなみに本来、50Hz地域である英独伊等欧州製の機器のトランスは唸らないかと言うと唸るものはうんうん唸るので、唸りの理由は機器ごとにいろいろである。あくまで我が家のアンプのトランス唸りは電源周波数を変えたら収まったという話。

オーディオショップ

昨日、秋葉原の某オーディオショップに行った。僕は営業が仕事であるにもかかわらず人見知りなので量販店以外の買い物はすべて苦手なのだが、特にオーディオショップに入るのは相当勇気がいる。したがって買い物はほとんどネットショッピング。自宅に引き取りに来てもらうことはあっても自分でショップを訪れることはめったにない。以前、中古でスピーカーを買い、先日はKisoのスピーカーを試聴した店だけが今までほぼ唯一の例外だった。

この店のことは雑誌で知った。一応、店のウェブサイトもあるのだが、まったく更新されていない。扱う品物に興味はあるが、自分で足を運ばないといけないので今まで縁がなかった。ところが日曜日に店の間近の貸会議室で仕事があったので、帰りがけにちょっと寄ってみた。雑誌で見たことのある店主は一心不乱に何かを修理していて、その傍らに持ち主と思しき人が立っている。店に入ると顔を上げずに店主は「こんにちは」と言った。僕も「こんにちは」と返して、修理中を良いことに店中の品を物色して何も言わずに店を出た。

いつもならこれで終わりである。が、昨日も秋葉原で所用があった。こんなこと滅多にない。しかも次の予定まで時間がある。と言うことでまたそのお店に行った。前日、気になった品がいくつかあったのである。

到着するとショップにはお客が一人もいなかった。店に入ると昨日同様「こんにちは」と言う声。僕はやおらガラスケースの中のカートリッジの一つを指さして「これってどうですか?」と後から考えれば間抜けで要を得ない質問をした。

店主は特に戸惑うこともなく「ああ、それがほんとのオルトフォンの音。」と答えた。続けて「特定のトランスと組み合わせてオルトフォンの音だって言う人が多いけど、それはトランスの音だから。」このお店にも最近、このカートリッジはなかなか入荷しないらしい。確かにそれほど頻繁には見かけない。見かけたとしても結構高いのだが、このお店のものはずいぶん安い。輸入年代でピンキリのようだが、キリよりさらに安い値付けである。「ずいぶん安いけど、何か問題でもありますか?」と聞くと首を横に振りながら「もちろん問題ないよ。」と言う。

欲しいが、即決ともいかない。そもそもどんな音なのかもよくわからないし。。そういう様子が伝わったのか店主は「明日定休日だけど明後日までに念のためメンテナンスしておくから。買うなら教えて。」と言ってカートリッジをケースから取り出して店の奥に仕舞った。

客が僕しかいなかったせいか、店主は実に気さくで人懐こく、いろんな話をしてくれた。真空管アンプのこと、トランスのこと、スピーカーのこと、アナログのこと。結局、店じまいまでの1時間、話に付き合った。途中でフルレンジ一発のスピーカーを真空管アンプで鳴らしてくれたが、見事な空気感だった。こうして聴いてみると真空管アンプは録音会場の空気まで再現するような気がする。対してトランジスタアンプは比較的正確に音を再現するが、余韻や空気感は部屋任せである。真空管の音はソースにはない、おまけの音が付随していると思うが、それを良しとするか悪しとするかは結局それぞれの好みでしかないと思う。この店の音は良い音だった。我が家の音とは違う種類の音だ。

そして今、この記事を書きながら引き続き悩んでいる。あのSPU-GTE、どうしようかなぁ。
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ばけぺん

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