But Not For Me : アーマッド・ジャマル

butnotforme.png

ディアゴスティーニ、今日届いたもう一枚はアーマッド・ジャマルの「But Not For Me」。この人は名前も知らなくて、もちろんアルバムを聴くのは初めて。そういうレコードの場合、たいていは「ふ~ん、なるほど。」と言う感じでさっさと仕舞って終わりのことが多いのだが、このLPは違った。地元のクラブでの録音ということだが、実に洗練されて洒落た演奏である。ピアノのフレージングが自由で軽やかに舞うようだ。ピアノを支えるリズムセクションも良い。

この人、1930年生まれなのでもう90歳近いがまだご健在のようである。調べてみると2013年に82歳で新しいアルバムをリリースしたという記事を見つけた。「But Not For Me」から55年後のアーマッド・ジャマルがどんなピアノを弾くのか興味津々である。早速、取り寄せてみようと思う。
スポンサーサイト

Plays W.C.Handy : ルイ・アームストロング

アームストロングハンディ

昨日今日とずいぶん暖かい。今日は3月の気温だそうだ。こう気温差が激しいとまた体調を崩しそうなので注意しないとである。

金曜日の晩からオリンピックが開幕した。テレビやネットでニュースを読む限り、彼の地はもの凄く寒い上に競技時間が遅かったりして選手にとってはコンディションを維持するのが大変なようだ。どの選手にとっても条件は一緒であろうが、この日を目指して何年も鍛錬してきたのだから、なるべく好条件で試合が行われると良いなあと思う。

今週はなんだかバタバタと忙しくてあっという間の一週間だった。気が付けば連休の二日目も終わりそうである。昨日まであれこれ仕事に追われていたので、ゆっくりとした気持ちで音楽を聴くのもちょっと久しぶりである。

ちょうど今日の午前中、ディアゴスティーニが届いたので早速その中の一枚を聴くことにした。ルイ・アームストロングがW.C.ハンディの名曲をまとめて録音した「Plays W.C.Handy」。このアルバムは村上春樹の「1Q84」で出てきたので名前だけ知っていたが実際に聴くのは初めて。

54年録音のモノラル録音であるが、ステレオ的広がりがないだけでトランペットの艶やかな響きやルイのだみ声はすごく鮮明で音にはなんの不満も感じない。一方で音楽そのものはすごく伝統的古典的で古き良き時代を感じさせる。こういう系統のジャズってあんまり聴いたことがなかったが、西日の射す陽だまりの中リラックスして聴くには丁度良い音楽だった。いや、あるいはこの音楽を聴いていたからリラックスして陽だまりの中のんびりできたのかもしれない。名盤。

モーツァルト交響曲第36番「リンツ」 : カザルス

カザルスモーツァルト

このところCDをリッピングしたり、いわゆるハイレゾファイルをダウンロードしたデータファイルの再生を試みているのだが、これが思った以上に音が良い。CDをプレーヤーで聴いている時も定位や音場に不満を感じていたわけではないのだが、ファイルで再生するとそれ以上にスピーカーからの音離れが良かったりして時々ハッとする。

問題は、なまじ音が良いのでどうしてもあれこれ設定やら構成やらを弄りたくなってしまうところ。普通にファイルを生成して使い勝手の良いアプリケーションの基本設定のまま聴いていればいいのだが、性格的にそうしていられない。いつの間にか音楽を聴いている時間よりコンピューターと格闘している時間の方が長くなってしまう。本末転倒である。そうこうして、ほとほと疲れてきた。目が疲れて肩が凝り、そのうち軽く頭痛もしてきた。と言うことで、PCオーディオ中止。前もこういうことあったな(笑)。

そんな感じで聴いたのがカザルス/プエルトリコ・カザルス音楽祭管弦楽団の演奏するモーツァルトの「リンツ」。借りてきたジャケット写真は後期6大交響曲のCDのもので、実際に聴いたのは「ハフナー」と組まれたLPである。6大交響曲のうち「リンツ」だけが59年と録音が古く、オケの名前も違う。どっちも音楽祭のためのオーケストラなので奏者は一緒なのかもしれないが良くわからない。

以前、カザルスの指揮した38番のことを記事にしたが、「リンツ」も朴訥としてものすごく温かい演奏である。LPで持っている4曲の中で僕はこの演奏が一番好きだ。最初に聴いた時、プレーヤーの回転数が狂ったかと思ったほどゆっくりとしたテンポで始まる第1楽章から最後まで聴き手を引き付けて放さない。素人目にも上手なオケではないと思うし、デッドで少々ささくれた録音だが、つるっとしたハイレゾファイルとは180度反対の生成りの感覚で味わい深い。疲れを癒してくれる素晴らしい演奏だと思う。

Song For My Father : ホレス・シルバー

songformyfather.jpg

この間の日曜日に戻ってきたTD124は幸いその後ももともとなんにもなかったように快調に動いている。立ち上がりも速いし、回転が安定するまでの時間もほんの数秒である。使う予定はないが、ショップで調整してくれたクイックスタートも完璧に動作するし、異音もしない。はてさて、あれは何だったのだろうかと思っていたところ、例のごとくいろいろ弄っているうちにもしかしたらこれが原因?と思うことがあった。非常に初歩的な話で、おそらく異音がした時、プレーヤーの水平がきちんと取れていなかったのではないか?と思う。要するに使い手のミスである。

返ってきたTD124にはM44を付けてテクノクラフトオーディオデザインの44aを繋いでいた。先日、書いたとおり良い音である。そのまま聴けば良いのに使い勝手の良いユニバーサルアームを使う弊害でカートリッジを取り替えてみたくなった。で、DL103に取り替えたのだが、44aはMM専用なので間にトランスを入れる必要がある。配線が変わったことでレイアウトも変更が必要になり、TD124を置く位置がずれた。なにせ今、プレーヤーを置く場所がないので作り付けの棚にポンと置いているのだが、この棚が長年の使用に伴って多少歪んでいる。位置をずらしたことでプレーヤーが少し傾いた。その状態で聴き始めたところ、しばらくしたら(それほど盛大な音ではなかったが)異音がし始めた。再発したかと驚いたのだが、ふと水準器を見ると気泡があらぬ位置にある。もしやと思ってきちんと高さ調整をしたところ、回転中の異音は消えた。なんとまあ、お粗末な話である。。お恥ずかしい話である。

ところで、M44とDL103を比較すると解像感ではやはり圧倒的にDL103に軍配が上がる。が、M44の太くて熱い音も捨てがたい。ひょっとすると両者の良いところを兼ね備えた音が聴けるのではなかろうかと思って今日は久しぶりにSPU-GTに付け替えてみた。僕のTD124は鉄製プラッターなのでDL103もSPUも外周部と内周部で針圧が1割くらいは違う。SPUの場合、オーバーハングの調整ができないので厳密に言うとアームの指定値からはずれている。まあ、つまるところ、かなりいい加減な塩梅の設定である。そんな状態でもこれまた良い音だ。結局、なんでも良いような気がしてきた(笑)。

取り替えたSPU-GTで聴いたのがホレス・シルバーの「Song For My Father」。ホレス・シルバーは大学時代、割とジャズを聴いていた時期に頻繁に聞いたアーティストの一人。と言っても、ジャズクラブやジャズ喫茶で聴いたのではなくて、大学のそばにマンションを借りていた友人の部屋に転がり込んで、彼の持っていたアルバムを勝手に聴いていた程度の話。それにしても今から思えば彼にとっては実に迷惑な話である。彼は大学卒業後、音信不通になってしまったのだが、今ごろどうしているだろう。

このアルバムの最初の曲がタイトル曲である。何度も聴いているが、ああ、なんて良い曲なんだろうか。ジャケットに写っているのがまさに"Father"ということだが、孝行息子に曲を捧げられたお父さんはさぞかし嬉しかったであろう。良いアルバム、良い写真である。

レコード福袋2018

IMG_0942.jpg

お正月と言えば恒例のレコード福袋。ディアゴスティーニを継続中のジャズは見送ってクラシックを一袋購入。昨年の福袋のラインナップがあまりに渋かったうえ、ボックスセットも入らなくなったので今年はどうしようかと迷ったが、まあ縁起物という気持ちも込めて5年連続のお買い上げ。

IMG_0943.jpg

これが今年の福袋の中身。去年と同じで11枚。

ベートーヴェン交響曲第9番 カラヤン/BPO(62)
シベリウス交響曲第2番 バーンスタイン/NPO
ルーセル交響曲第3番、第4番 アンセルメ/スイス・ロマンド
R・シュトラウス「ドン・キホーテ」 カラヤン/ロストロポーヴィチ/BPO
ドボルザーク チェロ協奏曲 マッケラス/ウオルフィッシュ/LSO
モーツァルト、ベートーヴェン ピアノ五重奏曲
ヘンデル二重協奏曲第1番、第3番 マリナー/アカデミー室内管
ラモー「ボレアド」組曲、「ダルダヌス」組曲 ブリュッヘン/18世紀管
モーツァルト レクイエム ケルテス/VPO
シュポア 声楽作品集
バッハ ヴァイオリン協奏曲第2番 コンヴィチュニー/オイストラフ/ライプチヒ・ゲバントハウス管

手持ちとの重なりは「ドン・キホーテ」一枚。「合唱」、レクイエムが高音質盤、今年はモノラルは一枚だけだった。この中で言えば、ラモーとシュポアの作品はここで出会わなかったらたぶん一生聴かなかっただろう。一期一会である。どれから聴こうかな。

Ben Webster Meets Oscar Peterson : ベン・ウェブスター/オスカー・ピーターソン

benwebstermeetsoscarpeterson.jpg

ディアゴスティーニのジャズLPレコードコレクション33枚目。オスカー・ピーターソンの名前はよく聞くが、ベン・ウェブスターのことはよく知らず。とは言え、解説書を読むとこんなことを言ったら軽蔑されそうなほど有名なサックス奏者だった。すいません、ジャズの沼も大きくて深くてほとんどわからないんです。

そんな恥を忍んでこのアルバムを記事にするのは、初めて聴いたこのコンビの演奏がとってもとっても良かったから。こういうのをスタンダードというのだろうか。7曲収録されているが、どれもこれも親しみやすくて良い曲ばかり。ウェブスターのサックスの音が消える間際のビブラートが何とも言えず良い感じ。今日は久しぶりにM44Gで聴いたのだが、こういう曲調のジャズにはとりわけ合うと思う。

Laughin' to Keep from Cryin' : レスター・ヤング

LaughinCryin.jpeg

寒いなあ。そろそろヒートテック着ようかなあ。と思いつつ、昔はそんなものなくても大丈夫だったんだから、まだ着なくても大丈夫いと思い直したり。。一度着てしまうと暖かくなるまでやめられない機能性下着を着始めるタイミングが毎年早まるばかりの自分に焦燥感を感じたり。。って、下着くらいで大袈裟な、と思われそうだが、実際、毎朝、悩んでいる。年々、自分がひ弱になっているのではないかと自問自答しながら。

そもそもヒートテックっていつ頃登場したんだっけ。自分の記憶では冬のゴルフで初めて機能性下着を着て感動したのが2004年くらい。その時着たのはミズノの製品で、ユニクロから出たのはもう少し後だったと思っていたのだが、調べてみるとヒートテックの登場は今から15年前の2002年らしい。へえ、そんな前からあったんだ。

天気予報によれば明日明後日は雨っぽい。でも、気温は多少上がりそうである。せめて今週末までは普通の下着で頑張ろうか。

なんて、おっさんのやせ我慢の話はこのくらいにして、久しぶりにディアゴスティーニのジャズLPの話。早いものでシリーズ30枚目を越え、最近届くものは僕にとって未知のLPばかりになった。今月届いたのがレスター・ヤングの"Laughin' to Keep from Cryin'"。

まずもってタイトルが良い。「上を向いて歩こう」にも通じるものがある。音楽も切なく哀しい感じが見え隠れしつつ、すべてを包み込んで優しい感じ。解説を読むとレスター・ヤングは薬物とアルコールで健康を害して、50歳になる前に亡くなったようだ。駆け足の人生を過ごした録音時48歳のレスター・ヤングの演奏はもっと年上の大ベテランのような趣きである。トランペットの二人の演奏も素敵。58年録音のステレオ録音だが、音楽そのものも含め、全体的にもう少し前の時代のような雰囲気を醸し出している。「Laughin'」というよりはすべてを受け入れた穏やかな笑顔が思い浮かぶ。良いアルバムだと思った。

R・シュトラウス「ばらの騎士」抜粋 : バーンスタイン

バーンスタインばらの騎士

昨日の夜は風が強く、時折家が揺れるくらいの突風が吹いていた。関東地方でも雪が降るかもという予報が出ていたのでもしかしたら初雪かと思ったのだが、朝起きてみれば雲が風に吹き飛ばされて綺麗な青空だった。日中、気温は低かったが、穏やかな天気の一日であった。

僕がオーディオを置いている部屋は家の西の隅にあって、南向き(座っている場所から見て右側)と西向き(真後ろ)に出窓がある。したがって早朝以外日中は日光が降り注ぐ。出窓は常時レースのカーテンを閉めている。厚手の生地のカーテンもあるのだが、これを使うと太陽の光が完全にカットされるだけでなく、紺とベージュの縞模様なので色合い的にも部屋が暗くなるので、これまでずっと使わずにいた。

昨日の晩、風が強くなるとともに気温が下がって部屋が寒々としてきたので、エアコンを点けると同時に珍しく両方の出窓の厚手のカーテンを閉じてみた。すると、どうだろう。まず、風の音が一段静かになった。が、驚いたのは、それだけでなく音楽が聴きやすくなったことだ。背景が静かになっただけでなく、これまで何度も左右のバランスが悪い(常に多少右スピーカー側が強い。)と感じていたのが、ずいぶん緩和された。これまで試しに出窓に吸音材を置いてみたこともあったのだが、カーテンほどの効果は感じられなかった。一日中、暗いのは気に入らないのだが、当面、音楽鑑賞中はカーテンを閉めておくことにした。

音の良さに気を良くして聴いたのがバーンスタイン/VPOの「ばらの騎士」抜粋。カラヤンとウィーン国立歌劇場が喧嘩別れしたおかげでバーンスタインにオペラのお鉢が回ってきて大成功。それが後年、DGに残したVPOとの数々の名録音に繋がっていく。これまでバーンスタインの振ったオペラは「トリスタン」以外、全曲を聴いたことがなかったが、この抜粋LPを聴いて「ファルスタッフ」と「ばらの騎士」のCDを買うことにした。

冒頭のホルン一発でワクワクうきうきするような演奏である。「ばらの騎士」の筋書きはなんとなくしか知らないが、今のご時世ではいろいろお叱りを受けそうな内容である。登場人物、すべてが謝罪会見を求められよう(笑)。ま、お話である。愛と喜び、人間の弱さ、哀しさといった様々な要素を慈愛に満ちた音楽が見事に描写していく。オペラの満漢全席。バーンスタインとVPOの調理は素晴らしい。CBSとDECCAのコラボレーションが実現したのは対カラヤン/DGで利害一致したからだろうか。ジョン・カルショウ率いるDECCAのエンジニアチームが録音というすごいおまけ付き。名盤。

シューベルト交響曲第9番「グレート」 : ワルター

DSC_0304.jpg

ワルター・ステレオ大全集から引き続きシューベルトの交響曲集を聴いた。このセットには5番、8番「未完成」、9番「グレート」の3曲が収録されている。

ところで、このブログではずっと「未完成」を8番、「グレート」を9番と表記しているが、どうも最近は「未完成」が7番、「グレート」が8番と呼ばれることもあるらしい。ウィキペディアによれば国際シューベルト協会が1978年に目録を改訂して以降、そういう付番になっているという。このLPは71年の発売なので当然、「未完成」が8番、「グレート」が9番になっている。78年と言うと僕がクラシック音楽を聴き始めた頃にはすでに改訂後である。それ以来、ずいぶん時間が経っているが、割と最近の録音でも9番「グレート」となっていたりして紛らわしい。今後もこの曲を取り上げる時にはLPなりCDの表記に従うことにしよう。

さて、ワルターのシューベルトだが、昔、何度か聴いたことがあるのは「未完成」だけで5番は初めて聴いた。そもそもシューベルトと言うと普段「未完成」と「グレート」くらいしか聴かない。クライバーが録音してなかったら3番は一生聴かなかっただろう。そんな状況で聴いたのだが5番の演奏は素晴らしかった。こんな良い曲なのかと驚いた。思わず2回聴いたくらいである。続いて聴いた「未完成」は期待が大きすぎたのか正直言って驚きはなかった。それに前の持ち主が「未完成」ばかり聴いたのかちょっとノイズも多めだった。で、次に「グレート」を聴いているのだが、これはもう最上級に素晴らしいと思った。

なんというか、陽だまりのような、明るくて朗らかで暖かい演奏である。明るいけど眩しすぎず、朗らかだけどうるさくなく、暑苦しくもなく本当にちょうどいい塩梅の、幸せな演奏だ。ワルターのこの曲の録音はこれ一枚らしいが、こんな素敵な演奏がステレオ録音で残ったのはこれまた幸せなことである。59年録音だが演奏を楽しむになんの不満もない。名盤。

ハイドン交響曲第100番「軍隊」 : ワルター

DSC_0304.jpg

去年までは年末前の11月がやたら忙しくてこのブログの更新も滞りがちな月の筆頭だったのだが、1月の異動後初めて迎えた11月は幸せなことに今のところ時間に余裕がある。昨日に続いて今日の昼食後も空き時間があったので、連日のレコード社詣でとなった。3階のクラシックフロアに上がるとレジにいたのは昨日と同じ店員さん。まっすぐボックスセットの並ぶ棚に向かって見上げると、まあ当然だが、昨日買わなかったワルター大全集がそのまま残っている。2割引セールは昨日までと知っていたが、あと三巻、値札のとおり、1枚当たり500円で買うかどうか考える。その間おそらく5秒くらいか。

「2割引で良いですよ。」

僕の心中お見通しのごとく、店員さんから声がかかって、勝負あり。結局、お店に並んでいた七巻のうち、手持ちのマーラー選集以外、六巻をまとめて買ってしまった。

ハイドンとシューベルトのレコードが収めれたボックスは全集八巻のうちの第六巻に当たる。4枚組だがハイドンは88番と100番のカップリングの一枚のみ。背表紙の日焼け具合がほとんど同じなので、今回購入した六巻は一人の持ち主がまとめて売ったものと思ったのだが、帰って良く見るとこのボックスだけ帯とワルターのポスターが付いていないので別の売り主なのかもしれない。実際、ハイドンに針を落とすと昨日のモーツァルトとは明らかに盤面の状態が違う。パッと見たところ綺麗なところは同じだが、針を落とすと特に外周部分でプチプチとノイズが入る。手荒に扱った様子はないが、それなりに聴き込んだレコードと言う感じがする。

ワルターのハイドンは手持ちのCDボックスにもあるはずだが、聴いたことがなかった。88番から聴き始めたが、最近の細身でシャープなハイドンの演奏はもとより、デイヴィスやドラティ、さらにはヨッフムの演奏でも聴けないなんとも懐かしいような心地の良い演奏が聴ける。「軍隊」も同じで聴き始めてすぐにゆっくりとしたテンポに驚かされる。でも、ゆっくりゆったりとしているからと言ってのろまな感じもしない。絶妙な味付けである。解説は故宇野功芳氏が書いているが、なるほどこういうのを「ロマンティック」な解釈と言うのか。で、あれば、ロマンティックなハイドンもぜんぜん悪くない。これまた素晴らしい演奏である。
プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク