ラウダ ノンブラシ方式 CDレンズクリーナー

SCD-DR1で読み込めなかったハイティンクのショスタコーヴィチ交響曲全集のCDは案の定、PCのDVDドライブ(LENOVOの付属品)でもBDドライブ(パイオニアのBDR-XD04)でも苦も無く読み込めた。

そのままMedia Playerでリッピングし、foobarで再生したところ、ハイティンクの4番は非常に聴き応えのある演奏であった。この感想は別途書こうと思う。

SCD-DR1も他のCDは問題なく再生するので相性の問題なのは間違いないが、そういえばプレーヤー購入後、レンズクリーニングを一度もしていないなと思ってAmazonでレンズクリーナーを物色したところ発見したのが、これ。

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ちなみに到着した現品のジャケットにはこの写真にあるモヒカンヘッドの少年はいなかった…。これは誰だ?

まあ、それはよしとして、この商品、ノンブラシ式、つまりレンズそのものとは非接触でクリーニングするという。ハウ?と思ったが、そんなことができるならその方が精神的には100倍良い。CDレンズクリーナーのブラシは結構硬い感じなのでレンズに傷がつきそうで怖い。

このレンズクリーナー、CDに小さな穴が二つ開いていて、プレーヤーに入れて高速で回転すると、そこでおきた風がレンズの埃を吹き飛ばすという仕掛けらしい。そのくらいの風圧で埃が本当に取れるのか?は直接目視できないので、わからない。要するに信じるしかない。まあ、非接触なので何回でもトライできるし。何もしないよりは良かろう。

この商品、言ってしまえば、CDに穴開けましたというだけなのに1500円近い値がついている。結構、高い。

その点、メーカーも気が引けたのか、クリーニング以外にアンプ&スピーカーチェック機能と音質調整機能という「うれしい二つの特典」が付いている。

チェック機能の方は、左右の確認、位相の確認、高音・低音再生能力のチェック、調整機能の方は要するにホワイトノイズ信号である。左右、位相、ホワイトノイズは本当に大したこと無い。(真剣に考えたであろうメーカーの担当者の方には失礼ながら。)

高音・低音再生能力チェックも40Hzから20KHzの正弦波が記録されているだけなのだが、実はこれが今日、どうしてもこの商品を紹介したかった真の理由なのだ。

この部分、女性のナビゲーター(この商品、もともとカーオーディオ向けなのだが、この女性のセリフがなんというか妙に馴れ馴れしく、かつ、多少上から目線である。FMラジオのパーソナリティか昔は悪だった姉貴というキャラクター設定か?)の声に続いてまずは高音の正弦波が再生され、オーディオがその音を再生できるか、再生音をきちんと聞き取れるかをチェックするのだが、4KHz、8KHz、10K、13K と順調に来て、15Kになったとたん、真剣に耳を澄ましてかろうじて聴こえるレベルになってしまった。

その後に続く、17K、19K、20Kは、うーん、まったく聴こえない………。

え~…。「CDは所詮20Kまでだからさあ、やっぱりね…。」みたいなことを言ってしまったことが何度かあるが、能力的にそんな立場じゃないことが明確に判明。

往生際悪く、その時繋いでいたDUSSUNからSM10に繋ぎ替えた(スピーカーケーブルも替わった。)が、15Kが多少聴こえやすくなった(ような気がした)だけだ。我が家のオーディオにそれらの音の再生能力がないとは思えない。つまり僕の耳が15Kまでなのねぇ。20代から可聴域は狭まるらしいが、それにしても。。。

いや、クーラーやPCのファンの音がうるさかったせいかもしれないし、体調のせいかもしれない。今日は早く寝て明日また聴いてみよう!

ちなみに、この音だけのために1500円払う必要はないと思いますが、レンズクリーナーとしてほぼ永遠に使えることも合わせて考えれば、この商品、お薦めです。


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ソニーSCD-DR1(2)

昨日、中古で購入したハイティンクのショスタコーヴィチを聴こうと思ったところ、SCD-DR1がCDを認識しない。CDを取りだしてほこりを取ってみたが、今度はインデックスまでは読み込むものの、曲の再生ができない。プレーヤーの動作音を聞いていると一生懸命読み込もうとして何度もチャレンジしている様子。プレーヤー自体にダメージを与えてしまっては元も子もないので急いで取りだした。

1枚だけでなくもう一枚、入れてみたが、今度は「Err1」の表示。はじめて見たが、「再生できないCDです。」というメッセージのようだ。

念のため、まったく別のCDを入れてみると何の問題もない。プレーヤーの故障ではなく、このCDとの相性に問題があるようだ。

こうした体験は二度目。最初はスクロヴァチェフスキのブルックナー8番だった。この時は最終楽章を再生中、突然音飛びを起こしてしばらくすると停止した。CDをきれいにして再度チャレンジしたが、途中でダメ。

ショスタコーヴィチもスクロヴァチェフスキも輸入盤のCD。見た目の共通点は印刷面(非データ面)の銀色の部分が滲んでいるようなところ。うまく説明できないが、ショスタコのCDを取りだした瞬間、嫌な予感がした。残念ながら当たりであった。

ソニーのプレーヤーは感覚的に言うとこのあたりのことが繊細だ。昨日、試さなかったが、たとえばこのCDをPCのCD(DVD)ドライブに入れたらまったく問題なく認識するだろう。

仕方ない、このCDはリッピングしてPCオーディオで聴くしかないか。

フランク交響曲、ラフマニノフ交響曲第2番 : パレー

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先日のフランス管弦楽曲集と違い、こちらはマーキュリーの通常盤CDだが、フランクが59年、ラフマニノフに至っては57年の録音であるにもかかわらず非常に鮮明な録音だ。少し細身の音だが、その分低音は非常にキレが良い。

録音も満足だったが、演奏は何重にも輪をかけて良い。名演だ。

フランクは全体に快速。ちょっといくらなんでも早すぎないかと思う部分もあるのだが、聴いていると納得させられてしまう。畳み掛けるような演奏だ。同時に繊細。この演奏を聴いてしまうといたずらに重厚な演奏はもう聴けなくなってしまいそう。

ラフマニノフは一転してところどころで濃い表現を見せる。が、全体としてはやはりストレート。ほぼ直球勝負だ。この曲は重たく演奏する気になればどこまでも重たい表現ができそうだが、パレーはそんなことはしない。こんこんと湧き出してくるメランコリックなメロディをそのまま表現している感じだ。それが感動的である。

素晴らしい。

残暑

立秋以降の暑さを残暑というらしいが、最近の暑さ、特に今年の夏を考えると8月7日以降もずっと酷暑が続いていたので、言葉の意味と語感の間にちょっとギャップがある。

昨日今日と西日本は大雨のところが多いようだが、関東地方は一昨日の午後局地的に激しい雷雨があった後は昨日も今日もまた良い天気だった。良い天気というのもちょっと違うか。とにかく蒸し暑い。

そうはいってもやはり季節は巡っているようだ。一昨日もゴルフに行ったのだが、一時のような刺すような日差しは影を潜め、時折吹く風は夏から秋へ変わりつつあることを感じさせた。気温は十分高いのだが、熱風という感じではない。汗の量も確実に減っている。ラウンド中、最低2リットルは水分を補給していたが、一昨日は持っていったミネラルウオーターの半分を持ち帰ることになった。もうすぐ一番きれいな季節がやってくる。

ゴルフはドライバーが相変わらず不安定だ。アプローチとパターが良かったおかげで80台で回ってこれたが、これでドライバーが安定してくれればなあ。打ちっぱなしでは10球に1級もないチーピンが本番では2回に1回の確立で出てしまう…。力んではいけないことはわかっているのだが。

フランス音楽集(平林直哉復刻) : パレー

ポール・パレーの演奏はどれも非常に高いレベルなので、今まで何を聴いてもがっかりした記憶がない。クナッパーツブッシュのブルックナー5番のオープンリールテープ復刻盤が好印象だったので、パレーの指揮するフランス音楽集とサン・サーンスの「オルガン付き」他のテープ復刻CDを聴いてみた。

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フランス音楽集には「カルメン」組曲、「アルルの女」第一組曲、シャブリエの「気まぐれなブーレ」、ラヴェルの「マ・メール・ロア」、ドビュッシーの「イベリア」が収録されている。55年から57年にかけての録音なのでステレオ最初期の録音である。もともとマーキュリーの録音は定評があるのでこの復刻盤でどの程度音質が改善しているのかは定かではない。もし、マーキュリー盤が安く手に入るようであれば比較してみたい。

「カルメン」「アルルの女」の演奏内容は二つとも文句なし。ポピュラーなショーピースとしてもっと劇的な演奏はたくさんあるが、この演奏は作為はほとんど感じさせないのに説得力抜群。

「気まぐれなブーレ」という曲は初めて聴いた。シャブリエは1894年に亡くなっているのにとてもモダンな曲だ。知らないで聴いたらガーシュインみたい。

「マ・メール・ロア」は今まであんまり一生懸命聴いたことがなかったが、じっくり聴いてみると美しい曲だなあ。さすが、ラヴェル自身の思い入れが強かっただけのことはある。

録音状態だが、市販のオープンリールテープから復刻しているのでテープの保存状態によって鮮度に差があるようだ。録音が新しい順にシャブリエ/ラヴェル、ビゼー、ドビュッシーなのだが、一番新しいはずのシャブリエ/ラヴェルの音が一番古さを感じる。比較すると音がこもっている感じ。(聴きづらいことはない。)

この録音を聴いていると、頑固にアナログレコードにこだわり続ける人がいるのもわかる気がする。デジタルは「音が薄い」という意見を聞くが、確かにテープから復刻されたこの録音の音は「濃い」。中低音がどっしりとしたバランスで、そのせいか音がとても温かいのだ。だからってデジタルが「薄い」というのもおかしくて、実際、デジタル化されたCDを聴いても音が濃いのだからデジタル方式の問題ではなく、録音バランスの問題だと思う。ノイズから解放されSN比が上がったことで上も下もレンジが拡大した結果、「おいしい」音域が薄くなっているのだろうか?こういうアナログライクな最新録音も聴いてみたい。

ちなみにヒスノイズはかなりある。僕のようにLPやカセットテープのアナログ録音から聴き始めた世代は大丈夫だと思うが、物心ついた頃からCDという世代はノイジーだと感じるのかな?

ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : コンドラシン

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コンドラシン/モスクワフィルのショスタコーヴィチ全集の中の一枚。この全集は日本ではビクターからもリリースされていたし、他に韓国盤等もあるようだが、手持ちはロシアのヴェネツィアレーベル(何でヴェネツィアなのか?)からリリースされたもの。

ムラヴィンスキーが5番以降しか演奏しなかったので、作曲後かなり長期間お蔵入りになっていた4番の初演はコンドラシンに白羽の矢が当たったということだが、作曲者存命中に初演を務めた指揮者の演奏なので、作曲者の製作意図にもやはり一番忠実なのだろうか?

緊張感と切迫感に溢れる演奏だ。何かの強迫観念に追いかけられているような印象。オーケストラの音色はかなり特殊に感じる。弦の音に潤いがなく、金管は刺々しく、木管もアタックが鋭い。いろいろな楽器が叫び声をあげているという感じ。ホールエコーはあるのだが、全体として非常にデッドな録音のイメージ。

しかし、聴き終えての満足感は非常に高い。特に第三楽章はさまざまな表情を見せる楽想一つ一つを見事に描き分けて見事だ。オーケストラの技術もきっとすごいんだと思う。

62年の録音だが、この4番に関して言えば鑑賞にまったく問題ないレベル。全体として低音が足りずハイ上がりである点、オーケストラ全体が強奏する時にダイナミックレンジが足りない点(特に三楽章のコラールは残念。実演はきっと凄かったと思う。)に不満はあるが、録音年代を考えれば仕方ないと思う。ロジェストヴェンスキーの録音より100倍マシ。

SM-SX10(12)

3日前にSM-SX10の中古の出物の話を書いたが、今日見たら影も形もない。もう売れてしまったようだ。もともと流通台数も少ないのだろうが、結構、人気があるんだなあ。オーナーとしてはうれしい事実だ。

実はこのサイトをご覧になった方から一つ質問をいただいたので、その点について書こうと思う。

質問はノイズの話。信号入力がない状態でのスピーカーから聞こえる「サー」ノイズの話だが、生産完了前にも一部そうした議論がウエブ上であったようで、僕の個体はどうかというお話だった。

結論から言うとノイズはある。無音状態でもツィーターからはホワイトノイズが聞こえる。DUSSUNと比較したらはっきりSM-SX10の方がノイズレベルが高い。

僕の理解ではデジタルアンプはアナログアンプに比べてSN比が悪いはずだ。データ上も悪いし、無音状態であれば誰でも違いがすぐわかるレベルで違う。

ただ、音楽を再生してしまえば、このノイズについてはまったく気にならない。そもそもノイズに埋もれて最小音が聞こえないようなレベルで音楽を再生していたら僕の部屋では外雑音に邪魔されてどっちみち音が聞こえない…。したがって実用上はなんの支障にもなっていない。

ただ、もし聞こえるノイズがホワイトノイズでなくブーンという音だったりパルス的なノイズであったらそれはアンプの特性以上の問題なので、ディーラーに確認するか、電源環境を見直した方がいいと思う。僕のSM-SX10のノイズは聴感上きわめて均一なホワイトノイズだ。

ブラームス交響曲第1番/第4番 : マゼール

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マゼールがクリーブランド管の常任指揮者だった頃のブラームス交響曲全集。もともとはデッカが販売していたが、イギリスのScribendumがライセンス販売している。Scribendumはムラヴィンスキーのモスクワライブも販売しているブランドだ。あまり数はないがスヴェトラーノフのブルックナー8番やポール・パレーの演奏、さらにはクック版マーラー交響曲第10番の世界初録音だったモリス盤などかなりマニアックなラインアップを揃える。スヴェトラーノフの演奏はHMVでは廃盤だが、scribendumのサイトに行くと直販で日本にも輸入できそうだ。(ただし、少々割高。マゼールのブラームス交響曲全集は日本のHMVでは今なら1000円強で買えるが直販サイトでは3000円以上する。)

聴きなれたブラームスの交響曲もマゼールの演奏となると聴き手は自然に何か変わった演奏を求めるらしく、ネットで検索するといろいろな人が「きわめて自然」「びっくりするほど普通」というコメントを残しているのがちょっと可笑しい。確かにブラームスやベートーヴェンの交響曲の定番の演奏としてマゼールの演奏を選ぶのは想像しずらいなあ。

個人的には、ブラームスの1番はショルティ、4番はカルロス・クライバーがファースト・チョイスだが、それぞれ本当に良い曲だし、カラヤン、バーンスタイン、アバド、ジュリーニ等々良い演奏もたくさんある。その中で僕自身、このマゼール盤には何か特殊なプラスアルファを期待していた。が、その期待は良い意味で裏切られた。

1番も4番も非常に優れた演奏だと思う。どうもクリーブランド管時代のマゼールはパッとしないという評価が多いような気がするが、まったくそんなことはない。それぞれ曲の良さを存分に聴かせながら、例えば1番の終楽章の主題の予想外のスピードや4番の1楽章コーダのけれん味などマゼールらしさも控え目ながら健在だ。

この演奏が3枚組みで1,000円なんだから絶対、買いだ。



ラヴェル管弦楽曲集 : インバル

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最初に聴いたインバルの演奏がブルックナーのロマンティック(初稿)だったのは不幸な出会いだった。ほとんどブルックナー初心者の頃に初稿の良さがわかるはずもなく(今だに良くわからない…)、演奏の問題というよりは版の問題であるにもかかわらず、聴いた後は「なんだこの指揮者は!」というほとんど怒りに近い気持ちしか残らなかった。録音史的な価値は高いし、その結果、日本におけるインバルの知名度は非常に高くなったわけだが、僕の中ではその日でインバルは終わってしまっていた。ほぼ同時にマーラーの全集も手がけていたが聴く気もなかった。

それ以来、長い間、この指揮者の演奏は一つも聴かなかったが、最近になってショスタコーヴィチの演奏を聴き、一気に評価が変わった。都響との演奏(10番)もなかなか良かったが、ウィーン響との4番を聴くに及び、この指揮者の実力を痛感した。

ということで過去のインバルの演奏を少しずつ聴き始めているのだが、今日、神保町のディスクユニオンに立ち寄ったところ発見したのがこのラヴェル管弦楽曲集である。4枚組みのCDでメジャーな管弦楽曲は網羅されている。ピアノ協奏曲はないが、代わりにラヴェル編曲ということで展覧会の絵が入っていたり、なかなか面白いセットだ。

このCDは輸入盤。良品廉売のブリリアントから発売されているが、クレジットにもあるとおり元は日本のデノン(コロムビア)の録音である。マーラーといいこのラヴェルといい、インバルに録音させた点、そして録音クオリティの点において、このデノンの仕事は見事だと思うのだが、なぜ海外でも自販しないのだろうか?今日、購入した4枚組みは未開封で900円!だった。新品で購入しても2,000円台前半らしい。となるとライセンスフィーは限りなく安そうだ。自動車や電気を除けば、日本の企業は海外に出ても自販しないでライセンスアウトしてしまうことが多いが、もったいない。外国企業を儲けさせるだけだし、せっかくブランドを確立させるチャンスなのに。DENONはオーディオメーカーとしても世界的なんだから、もっとがんばって欲しいなあ。

肝心の演奏について。最初に聴いたダフニスとクロエ(全曲)。ラヴェルの曲の中でボレロと並んでこの曲が大好きなのでこれまでいろいろな演奏を聴いてきたが、はるかに有名で定番と言われている演奏と比べても出色の演奏だと思う。フランクフルトではなくフランス国立管と演奏したのもやはりラヴェルには良かったかも。勢いや情熱ではなく知性と分析力で構築された演奏だが、オーケストラの音が鄙びた温かさがあるので全体の演奏の印象はソフト。録音は非常に鮮明。

どうやら、かなりのお買い得セットだった。

雷雨

帰宅途中から雨が結構激しかったのだが、この時間、外はすごい雷雨だ。稲光と雷鳴の間隔が短い。かなり近くで雷が鳴っている。

帰宅してからスタインバーグ指揮の「復活」を聴いていたのだが、さっき窓の外が光ったと同時にアンプの電源が落ちた。過電流が流れて安全装置が作動したのだろう。すぐに電源を入れなおすことはできたが、この調子ではいつ雷が落ちても不思議はないので、コンセントから電源を抜いた。ということで今は無音である。

窓を打つ雨の音と、閃光と雷鳴。不謹慎かもしれないが、嵐は嫌いではない。もちろん、そう思っていられるのは家の中で快適に過ごしているうちだけだが。

今日は久しぶりにレコード芸術を買ってきた。僕の好きなアバドの特集だったから。ショルティもそうだが、アバドも過小評価されてきた指揮者だと思う。もう80歳にもなるにしては若々しい指揮ぶりが逆に軽さを感じさせるのだろうか?

ルツェルンを指揮したマーラーの演奏(BD)を観ていると音楽のみならずその立ち居振る舞いに感銘を受ける。まだまだ長く活躍してほしい指揮者だ。

シューマン交響曲第4番 : 飯守泰次郎

初めて購入した飯守泰次郎指揮のCDがこれ。これもブルックナーの交響曲第6番が本命で、そのフィルアップとしてセットになっていたのがシューマンの交響曲第4番。エッシェンバッハのCD同様、不思議な組み合わせである。もしかしたら世の中的にはブルックナーの6番がお荷物で抱合せ販売の一種なのだろうか。

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シューマンの交響曲はFMのエアチェックでスウィトナー/N響の「ライン」をカセットに録音して擦り切れるほど聴いて以来のファンだ。特に「ライン」と4番は傑作だと思う。

シューマンの4番と言うと、古い録音だがやはりフルトヴェングラーの演奏のインパクトがとても強い。もっとも、この曲に限らず、この人の演奏の灰汁の強さの前では、他の誰の演奏も霞んでしまうのだが…。

飯守/東京シティフィルの演奏はフルトヴェングラー/BPOのような鬼気迫る演奏ではもちろんないのだが、しかし、なかなか聴きごたえのある好演だ。オーケストラのサイズがちょうど良いのか、各楽器の見通しの良い清潔感溢れる演奏である。軽く弾むようなリズムもいい。この曲は特に終楽章が好きなのだが、第三楽章から移行する部分の盛り上げ方とか、主部に入ってからのテンポとか、まさにちょうどいい感じだ。

抱き合わせ販売のブルックナーも良い演奏なので買って損のないセットだと思う。

ただ、これはネット上で有名な話だが、シューマンでも全編にわたって飯守泰次郎の唸り声(+足踏み音)入りである。

SM-SX10(11)

このところの暑さの中、ピュアA級ではないもののDUSSUNの発熱は身体によくないレベルなので、7月以降はずっとSM-SX10で音楽を聴いている。今のところ快調に働いてくれている。

今日、久しぶりに大手オーディオショップのウエブサイトにSM-SX10の中古品が載っているのを見つけた。しかし、価格がびっくりするほど高い。今年の春先に僕が別のショップで購入した時の価格より6割近く高い。8年前に発売され、とうの昔に販売終了した製品なのに、定価の7割くらいの値段である。

確かに音はいいし、1ビットはシャープ以外、メジャーな製品ではNmodeくらいしか手に入らない。それに僕のブログを見に来てくれる方の半分は「SM-SX10」で検索されてくるので中古需要もけっこうあるのだと思うが、それにしても販売終了後、相当年数の経った製品をその値段で売るのはどうかと思ってしまう。きちんとしたお店だから保証もつくのだろうが、以前、書いたとおり、ひとたび故障したら修理に時間かかるのも事実だ。

個人的には、その値段ならNmodeやSoul Noteの新品を購入した方がいいと思う。なんて余計なお世話かな。

サン・サーンス交響曲第3番「オルガン付き」 : エッシェンバッハ

先日久しぶりにオーマンディの演奏を聴いてとても良かった「オルガン付き」。何か他の演奏も聴きたいなと思って思い出したのがエッシェンバッハ/バンベルグ響の演奏。エッシェンバッハ/ホルシュタイン祝祭管弦楽団の演奏するブルックナー交響曲第6番を目的にCDを買ったのだが、なぜか二枚組で組み合わせが「オルガン付き」とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番だった。ピアノ協奏曲第1番の独奏はリヒテル。こちらのオケがブルックナーと一緒なので本来、ブルックナーとベートーヴェンでセットなのだろうが、協奏曲だけでは収録時間が短すぎるので「オルガン付き」が埋め合わせになっているのか?ちょっと不思議な組み合わせのCDだ。

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このCD、すでに廃盤のようなのだが、収録されている3曲ともとても良い演奏である。どの曲をとってもエッシェンバッハの名前が筆頭には挙がらないだろうから、廃盤も仕方ないのかもしれないが、なんとも残念なことだ。これはamazonで見つけて中古で購入。

「オルガン付き」は重厚な演奏。オーマンディのSONY盤と比べたら第二楽章は感覚的に半分くらいのテンポに感じる。無意味に遅い演奏はイライラするが、エッシェンバッハの演奏はとても丁寧で、かつ、必要に応じてテンポも上がってくるので快適に聴ける。

第二章のマエストーソ以降の盛り上がりは非常に良い感じだ。オルガンの音とオケのバランスも良い。もっと話題に登っても良い演奏だと思う。フィラデルフィア管との新盤もいつか聴いてみたい。

ところで、このCD、上述のとおり中古で購入したのだが、ライナーノーツにオリジナルのレシートが挿んであった。このCDを新品で購入された方がそこにいれたまま中古ショップに持っていったのだろう。覗き見みたいなものだが、レシートを見て少し微笑ましかった。一緒に購入したCDの中にショルティのブルックナー第6番がある。僕と似た趣向の方のようだ。少なくともこの6番に関する限り、ショルティの演奏が好きならエッシェンバッハの演奏も好きであろう。でも、考えてみれば、このCDを中古に出されたということはショルティの演奏もダメだったのかもしれないな…。

疲れた…。

久々の出勤だったが、いやはや疲れてしまった…。

酷暑の中でもゴルフはぜんぜん疲れなかったんだけどなあ。

クールビズとはいえ、ポロシャツ・短パンで長い間過ごしていた身には長ズボン履いているだけでこの暑さは堪えました。

スーツで頑張っている営業の皆さん、本当にお疲れ様です。

ブルックナー交響曲第5番 : 朝比奈(73年)

73年に東京文化会館で行われた大阪フィルの演奏会をライブ録音したSACDを聴いた。東京FMがマスターテープを所有していて、そこからSACD化されたものだ。

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朝比奈隆の5番は新日フィルとの演奏のCDを持っていて愛聴盤の一つ。このSACDはそれよりも20年近く前の演奏会の録音である。

オケが違うせいか、指揮者が20年近く若いせいか、演奏会のライブ録音という意味での疵はこの演奏の方が多い。特に金管は力演であるが、けっこういっぱいいっぱいかなという感じがそこここで漂う。全体の完成度は新日フィルとの演奏のほうが高い。

とはいえ、ブルックナーの大家の演奏である。やっぱり、なかなかいい演奏だなあなんて思いながらリラックスして聴いていたのだが、終楽章も終盤になるとだんだんそうも言っていられなくなった。なんというか異様な盛り上がり方なのだ。

ライナーノーツによるとこの部分、大フィルだけでなく新日フィルの金管を借りたそうである。フーガが何重にも重なってコーダに突入する頃になるとこの金管多国籍軍はまさに総力を挙げて最強音を奏でる。これは大迫力だ。加えてティンパニも力一杯。最後は思わず鳥肌が立つ終わり方である。最終和音が終わるや否やブラボーの声がかかるのは好ましくないが、しかし、気持ちがわからなくもない。確かにブラボーだ。

最後の5分間は圧倒的にこっちの勝ち。ただし、曲全体では新日フィルとの演奏の勝ちかな。

パター

お盆ウィークも終わりに近づいてしまった。今週一週間、夏休みを取っていたので、月曜日から会社に戻るのがちょっと不安だ。というより、まあ、やっぱりブルーだ…。先週の土曜日から今日までこの炎天下に4回もゴルフをしたので、10年以上ぶりに手足が真っ黒である。見事にゴルフ焼けしたので左手の甲を除いた両腕と両足、それに額以下の顔、さらに首が黒い。鏡を見るといい年して小学生みたいだ。

最近、ドライバーとアイアンを替えたところ、すこぶる調子が良い。球もなくさなくなったし、大たたきもない。が、それでもスコアは今日の89が最高である。他の3回は100切りがやっとだった…。情けない。

じゃあ、何が問題かといえば、ご多分に漏れず、ショートゲームなのだ。特に大きな問題はアプローチなのだが、これは打ち方はだんだん良くなってきた。ひどい頃はザックリばかりでグリーンまで5ヤードから意図せず刻んだりしていたが、そこまでのことはなくなった。ザックリで前へ進まない状況から当たるようになったら同じ振り幅でもオーバーばかり、で、その次はショートばかりと距離感がまだまだだが、これはとにかく自分の中に距離感を作っていくしかない。

パットは距離感は問題ないのだが、構えた通りに打っているつもりが左右にぶれてしまう。スイングの問題があるのだろうと思うが、ふつふつと道具を替えたい気持ちが沸いてきてしまっている…。今のパターはセンターシャフトで、もうかれこれ7~8年くらい使っている。テーラーメードのスパイダーが大流行した時にも浮気をしなかったのだが、今年出たオデッセイの角付きパター(#7)が欲しいなあ。う~ん、欲しい。白黒の奴が特に。

買ったってガンガン入るようになるわけではないとわかっているんだけどね。。。

ショスタコーヴィチ交響曲第8番 : プレヴィン

ショスタコーヴィチの交響曲15曲のうち、よく聴く曲は最近すっかりお気に入りの4番を入れて7曲。1番、4番~7番、9番と10番。つまり半分以上の曲はほとんど聴いたことがない…。価格崩壊で全集でも昔に比べるとありえないくらい安くなったが、ショスタコーヴィチの全集にはバルシャイ以外なかなか手を出せないでいる。なんせ半分しか聴かないから。

そんな中、選曲と演奏のチョイスに結構信頼を寄せているTower Record限定シリーズでプレヴィンのショスタコーヴィチが復活していたので4番と5番に続いて8番と10番の組み合わせも購入してみた。

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プレヴィンの8番は20年後に再録(DG)があるが、これは73年の録音。HMVでのレビューに音が悪いというコメントがあったが、私見ではまったく問題ないレベル。70年代のアナログ録音なので安心して聞ける音だ。

さて、演奏だが、良いのか悪いのか良くわからない…。指揮者やオケの問題ではなくて、曲がなかなか難しいなあというのが第一印象。作曲順に難解になっていくのであれば、ショスタコーヴィチの作曲した時代を考えると合点が行くのだが、この曲の次に(かなり聞き易い)9番が続くのだから、一筋縄ではいかない感じだ。

ショスタコーヴィチのことを詳しく記述したサイトを読むと、この曲を全15曲の中で一番評価している方もいるので、じっくり聴いてみたいと思う。

ショスタコーヴィチ交響曲第6番 : ムラヴィンスキー

ムラヴィンスキーの6番は、65年と72年のモスクワライブのいずれにも収録されている。第6番は5番と7番というポピュラーな曲の間で比較的小ぶりな作品だが、初演者として思い入れがあるのだろうか。ショスタコーヴィチはそれぞれこの曲のみの収録だ。聴いたのは72年の方で65年は現時点で未聴。

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このモスクワライブ、65年が4枚、72年が3枚合わせて7枚のCDがSACD2枚組でも販売されている。より多くのデータ量を記録できるSACDの特長を活かしたグッドアイディアと思うのだが、たった2枚のSACDの方が7枚のCDよりも高い。CD入れ替えの手間が省けるとはいえ、なんとなく釈然としない…。音質の比較をしてみたいところだが、同じ演奏を買うのもためらわれるところだ。

ムラヴィンスキーの演奏は録音がろくでもないものが多いのだが、このライブはかなり良好な方だ。爆発的なトゥッティは収まりきらずこじんまりとしてしまうのが残念だが、鑑賞に十分なクオリティに達している。

演奏は凄いの一言。ドラマティックである。オーケストラも素晴らしい。この人とこのオーケストラらしい乾いた金管が緊迫感を高める。本場物の指揮者の中でもやはり一枚上手だなあと思わせる壮絶な演奏だ。

マーラー交響曲第2番「復活」 : マゼール

マゼールの録音を初めて聴いたのは、CBSのベストクラシックシリーズの宣伝用LPだった。曲は「英雄の生涯」。英雄の戦いの部分の冒頭が収められていたのだが、「なんて格好良い音楽。なんて格好良い演奏。」と思った。ジャケットがまた良く、なけなしの小遣いを長い間貯めてLPを購入した時は本当にうれしかったものだ。LPなので盤面を裏返すのだが、この曲ではちょうど戦いの部分が始まるファンファーレまでが表面、ひっくり返すと続きのブラスが始まるというつながりになっていて、裏面の冒頭部分のみ結構聴いていた。高校生は英雄の功績とか英雄の晩年にはあんまり興味がないのだ…。

それ以来、好きな曲にマゼールの録音があるとついつい買ってしまう。正直言うと、必ずしもピンと来ないことも多いのだが、それでも買ってしまうのだ。僕にとって「外れかもしれないが、もしかしたらとんでもない名演かも知れない。」と思わせる数少ない指揮者だ。「英雄の生涯」だけでなく「幻想交響曲」や「惑星」、「ロミオとジュリエット」等々、この人以外にはできない演奏がある。

マゼールのマーラーはウィーンフィルとの全集である点を除くと必ずしも高い評価を受けていないと思うが、なかなかどうして面白い演奏である。マーラーが超メジャーなレパートリーでなった現在、全集で入手可能な盤に限定しても本当にたくさんの演奏に接することが可能となったが、バーンスタインのような個人的感情移入たっぷりの演奏を除くと個性的な演奏と感じるものは意外と少ない。(良い演奏は数多いが。)その中でマゼールの演奏は、やはりどこか他と違うと思う。ウィーンフィルが演奏しているからではない。例えば同じオケでもアバドやブーレーズの演奏からそういう印象を受けることはない。(それぞれ良い演奏はたくさんあるが。)

この「復活」は83年の録音。今から30年前、デジタル録音としては初期のものになるが、ネット上で散見される録音上の問題は感じない。少しステージが小さく感じるが十分鮮明だ。

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ショルティの演奏とはまったく違うアプローチだ。結構頻繁にリズムが粘る。メロディラインだけでなく副旋律が見通しよく聴こえたりして、たびたびハッとさせられた。オーケストラの統制は完璧。ウィーンフィルもへたうまではなく非常に巧い。この演奏、やっぱりマゼールしか為しえない。

ブルックナー交響曲第6番 : ナガノ

以前、飛行機の中でケントナガノがシューマンのラインを演奏するビデオを見たことがある。ベルリン響との演奏だったが、単に演奏会の模様を伝えるだけでなく、ナガノ自身による解説付きでなかなか面白かった。このビデオはDVD化されているが、これ以外にシューマンの録音はないようだ。ビデオの中でシューマンの独創性を非常に高く評価しており、練習でも楽団員に対して細かい指示を与えていたところをみるとシューマンをずいぶん得意にしているのではないかと思うのだが、CD化となるとビジネス面での問題があるのだろうか。

最近ではバイエルン国立管弦楽団と相次いでブルックナーを録音しているが、しばらく前にベルリン響と録音したのは3番と6番という微妙に地味な選曲だった。何かこだわりがあるか、かなり自信があってのことだろうと思い、6番の方を買ってみた。発売元はこれまたマニアックなことにハルモニアムンディ。

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このCD、届いてみるとプラケースではなく紙ケース。CDをホールドするプラスティックのテーブルもなく、三つ折りになった紙ケースの1面にCDが剥き出しで収められている。さすがフランス。廉価版シリーズは徹底的に廉価なつくりだ。英語でこの廉価版シリーズについての解説があり、これはLP時代から同じつくりのようだ。そう、レコードが入っている代わりにCDが入っている感じなのだ。ご丁寧なことにCDの表面(印刷面)はLPを模していて、ちゃんと模様として溝も刻んである。裏面(データ面)はさすがに溝はないもののなんと真っ黒である。こんなCD初めて見た。プレイヤーが認識するのか心配だったが、杞憂だった。CDの収め方が収め方なので神経質な人にはお薦めしないが、非常に洒落ている。僕は、これだけでこのシリーズのほかのCDが欲しくなった。

演奏の話がどこかに行ってしまった。
やっぱり自信があるのだろう。良く考え抜かれた演奏である。上述のシューマンでも木管に非常に具体的な指示を出していたが、この演奏でも端々でリズムや音量について細かいこだわりが見え隠れする。だからといって全体の構成を崩したり奇異な感じは抱かせない。きちんと味付けされた料理に隠し味としてスパイスが効いているといった感じだ。
この曲が好きなら、ぜひ一度聴いてほしい演奏だ。

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 : スターン

たくさん名曲のあるヴァイオリン協奏曲の中で大好きな曲の一つがブルッフの第1番。ヴァイオリン協奏曲の中では佳作かもしれないが、僕がヴァイオリンの名手だったらこの曲を弾いてみたい。なんというか格好良いメロディだと思う。オーケストラの伴奏もいけてる。

この曲は諏訪内晶子さんのフィリップスデビュー盤(名演!)をはじめとして女流ヴァイオリニストにも素敵な演奏が多いが、今日聴いたのはアイザック・スターンが66年に録音した演奏。バックはオーマンディ/フィラデルフィア管。ソニーのGreat Performanceシリーズだ。外装のシールに「Once in A Lifetime Performances」と書かれている。DSDリマスタリング。

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カップリングのスペイン交響曲(というか、こっちがメインなのかも。)も久しぶりに聴いたが、オーマンディとの息もぴったりで充実した演奏だった。スターンのヴァイオリンの音色はいつも暖かい。ブルッフの協奏曲は鋭利な刃物のような緊張感あふれる演奏も良いが、安心感溢れるスターンの演奏も悪くない。

サンサーンス交響曲第3番「オルガン付き」 : オーマンディ

「ベイブ」という子豚の大活躍する映画(もはや懐かしい部類に属する映画だが、中年以上の皆さん、覚えていらっしゃるだろうか?)で重要な役割を果たしていた音楽はこの曲の第二主題をポップ化したものらしい。

映画「ベイブ」は1995年の製作で日本での公開は翌96年3月とのことだ。映画館に観に行ったが、子豚の愛らしさに加えて大好きな曲がメインテーマに使われていたこともあり、大満足だったことを思い出す。

わかりやすいメロディとオーケストラとオルガンの華麗な競演が聞き物の曲なので、できれば最新の録音でよい音を楽しみたいのだが、録音も良くて演奏も良いとなると意外とチョイスが限られる。個人的に最終楽章(第2部マエストーソ以降)のテンポがあまり遅いものは歯切れが悪く楽しめないので、世評に高い演奏が必ずしも好きになれなかったり。

オーマンディはモノラルで1回、ステレオで3回もこの曲を録音している。ステレオでの1回目、ソニーへの録音が新品で800円程度だったので購入。LP時代以来、久しぶりに聴いてみた。

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廉価盤とはいえライナーノーツを読んでも録音年代すら記載されていない。調べてみると1963年の録音ということだ。とするともはや50年前である。えー、そんな昔の録音だったか。光陰矢のごとしだなあ。

50年前の録音だから最新デジタル録音のようなすっきりした音ではないが、DSDリマスタリングを施された音はまずまず聴くのに不満はない。少し、楽器ごとにステレオ感を出しすぎというか、スピーカー間のミックスが少なすぎてステレオイメージに違和感があるが、それ以外はオルガンの音も含め、いい感じである。

何よりもまだまだバリバリの頃のオーマンディ/フィラデルフィアの颯爽とした音楽が気持ちいい。難しいことは言わずにこの名曲を楽しめる一枚だ。



酷暑とゴルフ

もうすぐ11時になるが、外の暑さったら尋常じゃない。日中は40度に達しようかという気温だったが、そんな中、今日もゴルフに行った。

8時半過ぎのスタートだったが、すでに十分な暑さだった。風もないので自然のサウナ状態。どんどん汗が出る。特にグリーン上の湿気がすごく、耐久レースのようなゴルフになった。

結果は100を切れず…。スイング調整中とはいえ、ドライバーがまた話しにならない。どうしても球を打ちに行ってしまうなあ。結果、上半身が突っ込んで引っかけたりスライスしたり。う~ん、悔しい。アイアンは背中を向けたまま打つイメージでかなり良い状態なんだけど。もっと練習が必要だ。

帰りに車の外気温計は43度!と表示していた。高速上でも41度のままだったから、表面温度はそのくらいあったんだろう。冗談抜きで熱中症に気をつけないと。

18ホール回る間に2リットル、帰ってきてからさらに1リットル水を飲んだ。ミネラルウオーター消費量としては自己新記録かも。

ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : ロジェストヴェンスキー

どうしてこんなに録音が悪いんだろう。1987年の録音だというのに。

いろいろなところから販売されていたらしいが、僕の手元にあるのはブリリアント盤。ブリリアントはバルシャイの全集もリリースしており良品廉売のブランドだが、それでもひどい録音である。

音を言葉で伝えるのは難しいのだが、聴いて念頭に浮かぶのはちょっと古い映画のBGMの音だ。金管の音は安っぽく弦楽器の音はかなりのエコーを伴う。両方ともイコライザーで処理されたような音だ。ティンパニは相当強く叩かれているが、肝心の芯の音がしない。

演奏が良い分、残念な気持ちがさらに強くなる。録音がしっかりしていればなあ。録音の個性で演奏の個性について正当な評価ができないCDだ。

ブルックナー交響曲第6番 : エッシェンバッハ

独奏者として成功を収めた音楽家がキャリアの途中から指揮者としても活動することは珍しいことではない。そもそも指揮者になるような人はピアノだったりヴァイオリンだったり、何か得意な楽器があることが普通だろうし、有名になったのは指揮者としてであっても、もともとは独奏者として頭角を現した人は数多い。ショルティしかり、サヴァリッシュしかりだ。

当初は独奏者としてコンクール受賞歴があるような人がその後すぐに指揮者としてキャリアを積んで有名になった場合は以前のキャリアを問われることはないのに、最初に独奏者として有名になった人が指揮者になった場合には非常に評価が厳しいような気がする。バレンボイムしかり、アシュケナージしかりだ。どれだけ指揮者としての仕事の割合が増えていっても正当な評価を受けていないのではないか。気のせいだろうか。

クリストフ・エッシェンバッハもそうした指揮者の一人だと思う。これだけ指揮者としてのキャリアを積んでいるにもかかわらず、未だに彼はピアニストと認識している人が多いのではないだろうか。一時、北ドイツ放送交響楽団とパリ管とフィラデルフィア管という大オーケストラ3つを同時に率いたことすらあるのに。

エッシェンバッハは交響曲からオペラまで幅広いレパートリーを持っているが、その中でもブルックナーの交響曲第6番はよほどのお気に入りのようだ。3回も録音している。その中で最新の演奏がこれ。

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2009年にロンドンフィルと録音したもの。ライブとあるが、会場ノイズの類はほとんどない。

演奏は一言で言えば素晴らしいに尽きる。さすがに3回も録音するだけある。自信があるのだろう。テンポのとり方、メロディの歌わせ方が堂に入っている。

第一楽章はショルティみたいな麻薬的演奏ではないが、オーソドックスな演奏でありながら決めるべきところはきちっと決めるつぼを押さえた演奏である。聴いてて快感だ。第二楽章は一転してゆっくりとしたテンポで美しいメロディをじっくり歌っていく。第三楽章はまた一転して快調なテンポである。オーケストラも上手い。最終楽章はこの演奏の中ではもっとも個性的な演奏。間の取り方、テンポの崩し方にデフォルメされた部分が多く、好き嫌いが分かれそうだ。ライブだけにオケも完全に追従できていないかなと思う瞬間があるが、それを含めても立派な演奏である。

エッシェンバッハのブルックナー??と思っている人はぜひ一度お試しください。

ハチャトゥリアン ガイーヌ他 : スヴェトラーノフ

ハチャトゥリアンと言えば「剣の舞」。小学校だったと思うが、音楽の授業でレコードを聞いて以来、この作曲家のちょっと変わった名前を忘れることはなかった。きっと子供心にとても印象的だったのだと思う。

その後、クラシックを少しずつ聴き始めた頃、クラシックの名曲をポップスのリズムに乗せてメドレーにした「Hooked on Classic」というのが世界中で大流行した。最初のLPのリリースは1981年ということだからちょうど中学生のころだ。このシリーズは今思えば驚くほど売れて続編も次々登場し、その中にはもちろん剣の舞も出てくるのだが、もう一曲、ハチャトゥリアンの曲が組み込まれていた。それがスパルタクスのアダージョだった。

高校生になり、だんだんいろいろなクラシック音楽を聴くようになり、おりしもマーラーやブルックナーといった大曲がブームになるにつれ、当然のごとく自分の中で「剣の舞」の存在は小さくなっていったのだが、そんな時聴いたスパルタクスのアダージョのメロディの魅力のおかげで、長年、ハチャトゥリアンは大好きな作曲家の一人である。

この人の曲の演奏は数種類ある自作自演に加え、やはり地元ロシアの演奏家によるものが多い。ロシアものというと演奏面では金管、打楽器炸裂(これは嫌いではない。)、他方、録音面では難ありというものが多く、ウイーンフィルを振った自作自演盤以外、なかなか良いCDに巡り合えずにいた。

で、最近、購入したCDがこれである。

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HMVで購入したのだが、ユーザーレビューの評価はそれほどでもない。どちらかというと爆演を期待したもののそれほどでもない、という評価があるので、割とおとなしい演奏かなと思いつつ、まずはジャケットが良かった上、スヴェトラーノフでしかも安いので、ダメ元で購入。

手元に届くとジャケットの写真は思った以上にキレイだ。残念ながら撮影地の場所はクレジットされていないのだが、ロシアのどこかなのだろうか。

肝心の演奏だが、ハチャメチャではないだけで、十分迫力のある演奏である。しかも録音がすこぶる良い。ガイーヌとスパルタクスを比較するとテンポ設定でガイーヌの方がより好みであるが、両方とも自信を持ってお薦めできる出来だと思う。このコンビで「仮面舞踏会」やこのCDに入っていない組曲の演奏を聴いてみたかったものだ。

ゴルフ

今日は晴れすぎず、雨も降らず、蒸し暑かったがゴルフ日和だった。

昨日の不安を抱えたままスタートホールを迎えたが、幸いなことに第一打が会心の当たり!打ち下ろしだったこともあって260ヤードくらい飛んだ。すっかり気を良くして8番アイアンで打った第二打も絶妙なフェード。これがピンそばに着けば素晴らしいのだが、そこはそんなうまくは行かずグリーン少しショート。アプローチも少し足りず2パットのボギー。ここでパーが取れないところが情けない…。

とはいえ、スタート三ホール連続OBだった前回に比べれば最高のスタートだった。その後もドライバーに大きなミスはなく、アイアンもまあまあ。しかし、パターがもう少しのところでことごとく外れてしまい、ボギーを重ねるばかり。ハーフ終わってみれば9ホールすべてボギーの45。喜ぶべきなのか悲しむべきなのか。

せっかくの調子を崩したくなかったので昼食は軽いものにしたかったのだが、このコース、メニューの選択肢が少ない。カレーかパスタか海老かつサンド(ってけっこう珍しくない?)の三択からカレーを選択。ゴルフ場に良くある学生街の食堂並みの大盛りではなかったので結果オーライ。

10番でドライバーが初めて右に曲がった。アイアンもほとんどシャンク、三打目もグリーン右に外していよいよ崩れるかと思ったらどトップのアプローチが旗に当たってそのままカップイン。今日はじめてのパー。しかし、ゴルフって本当にわからない。ここまでで最悪のホールが一番良いスコアなんだから。

ここで法則が崩れたせいかその後三つダブルボギーを叩いてしまい、後半は47。それでも92は自分としては決して悪くない。何よりどうしたらいいかわからなくなるようなおかしな当たりが一度もなかったのは本当に良かった。

帰りがけ近くのスポーツショップにグリップ交換のためアイアンを預けた。かなりツルツルを我慢していたので、グリップ交換がさらにスコアに貢献してくれるといいな。

ブルックナー交響曲第6番 : インバル

ブルックナーの6番はショルティで決まりの気持ちに変わりはないのだが、3番以降ではおそらく最も人気(も実力も?)ないこの曲が5番や9番と並んで好きな僕としては中古CDを見つけてしまうとついつい他の演奏も買ってしまうのだ。

インバルのブルックナーはロマンティックを聴いた時に「よくわからん」と思って以来、きちんと聴いたことがなかった。6番は版の問題がないのでさすがに同じ曲だろうと踏んで購入。帯を見ると1999年の発売だがもともと定価1,000円だったようだ。中古は300円だった。

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聴いてみて驚いたのだが、これは大変良い演奏だ。(好みの演奏だ。)

テンポは全体にゆっくりだが弛緩した感じはない。歌うべきところはじっくり歌い、盛り上げるところは大きく盛り上がる。第一楽章はショルティほどではないが、金管もそしてこの曲では非常に大切なティンパニも十分主張している。最後は極端にテンポを落として終わり、オーケストラがついていけなくなる寸前の演奏である。この芝居気もこの曲には合っていると思う。

最終楽章は早いテンポで開始するが、一旦盛り上がってからはまたテンポをグッと落としてメロディをじっくり聴かせる。正直、ちょっとじっくりすぎるかと思う瞬間がないこともないが、音楽全体の緊張感は失われていない。フィナーレは一転して快速である。頂点に向けて快調に飛ばしてきてためを入れないまま終わる。

抜けが良く混濁しない録音も良い。オーケストラのせいか録音のせいか弦の音がやや薄めなのが残念だが、それを加味してもお薦めの演奏である。

引っかけ

明日のゴルフに備えて打ちっぱなしに行ったのだが、どうにも引っかけが多い。右に出てドローで戻ってくるのならいいが、打ち出しから左に行ってさらにそのまま左に曲がってしまう。これじゃ話にならない。

基本的にスライサーなので曲げるとすれば右が多いのだが、このところラウンド中にフックが出てとまらなくなることがままある。前回はスタートホールから三連続でドライバーを左に曲げてOBだった。スコアにならないだけでなく、前進4打となるとつまらないことこの上ない。しかも4打目のアイアンがまた左に曲がったりで悲しくなった。

手打ちになっているかと思ってなるべく腕を使わず身体の回転で打つように心がけて少しずつ持ち直したがスコアはボロボロであった。昼食後、後半は仕切りなおしと思ってスタートしたのだが、なんと同じことの繰り返し。久しぶりの惨敗である。

明日はうまくいくようにと思って行った打ちっぱなしだったが、心理的には逆効果だったなあ。かなり心配である。

ブルックナー交響曲第8番 : スウィトナー

久しぶりに神保町にあるディスクユニオンを訪れた。間口の小さな店だが2フロアにまたがって結構な数のクラシックが在庫している。たまにしか行かないので行くたびに少しずつ陳列が変わっているが、いつの間にか階段をあがってすぐのところにSACDコーナーができていた。そこからズヴェーデンのブルックナー交響曲第5番を見つけてレジに行くついでに通常CDのブルックナーの棚を覗いてみたところ三枚並んでいたのがこのCD。

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スウィトナーはサヴァリッシュと並んでN響で活躍が記憶に残っている指揮者。スウィトナー指揮のN響の演奏をエアチェックして繰り返し繰り返し聞いていた頃が懐かしい。そうやって聴いていた曲の一つにシューマンの「ライン」があるが、その後、何枚名演と言われるCDを聴いても記憶の中の演奏を追い越せないでいる。

スウィトナーもサヴァリッシュ同様、日本のクラシック演奏に長年貢献してきたのが仇となって、日本では本場超一流の演奏家として認識されていない気がする。あまり敬意を払われていないという方が正しいだろうか。もっとも評論家の評価はサヴァリッシュに対するものに比べればずっとマシではある。

シュターツカペレ・ドレスデンとの演奏をまとめた11枚組みのCDが2500円で売られていてものすごく迷ったのだが、所有盤との重なりが多かったので結局この8番の2枚組を買った。600円の1割引で540円だ。

この演奏はブルックナーが好きな人の間では有名だと思うが、音良し演奏良し価格良しと三拍子揃った素晴らしいものである。全曲通じて堂々とした正攻法の演奏だが、テンポは結構自由自在に動く。最強奏でもまったく混濁しない素晴らしい録音も手伝って、聴き心地が最高だ。オーディオ好きな人にもお薦め。

最終楽章のコーダは加速したり減速したり非常に劇的な仕上げになっている。最後の終わり方は断ち切り型。好みが分かれそうだが、僕は非常に気に入っている。

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