ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : ハイティンク

ハイティンクがシカゴ響の首席指揮者だった2008年に収録されたライブ録音。ショスタコーヴィチ交響曲全集での4番も見事だったが、それを上回る名演だ。

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まず、シカゴ響の演奏が凄い。ライブ録音とは思えない完全無欠な演奏だ。録音データを見ると延べ5日間の演奏が記録されているので、編集されていることは間違いないが、とはいえ、この難曲をいとも簡単に演奏している。

ハイティンクの指揮も堂々としたものだ。全体は全集時より遅いテンポで、じっくりと丁寧に進んでいく。すみずみまで見通しの良い演奏だ。

ハイティンクのアプローチに加え、オーケストラがべらぼうに巧く管弦楽のバランスが素晴らしい結果、ロシアの指揮者による演奏によくある狂気や強迫観念のようなものはほとんど感じられない。何かに追い立てられるような緊張感が好きな人には物足りなく聴こえるかもしれないが、演奏のクオリティそのものはこの演奏の方が遥かに上だ。録音のクオリティ、オケのクオリティを考えるともはや比較にならない。

最終楽章のコラールは優秀な録音も相まって凄い迫力だ。この部分も非常に緩やかなテンポで押し通されているが、金管群にほころびはまったくない。これだけ遅いテンポで最強音のまま吹ききるのは凄い技術だと思う。その後に続く弱音部も美しい。終結のチェレスタが答えのない質問を投げかけるように響いて演奏は終わる。

このディスクのジャケット写真はAlexander Rodchenkoというロシアの芸術家がスターリンによって粛清されたカザフスタンの政治家の顔をインクで消したことにインスパイアされたものとライナーノーツに記されている。ちょうどこの曲が作曲された年代の出来事のようだが、ちょっと空恐ろしい。



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マーラー交響曲第2番「復活」 : ジンマン

ジンマン・チューリッヒトーンハレ管弦楽団のマーラー全集はバーンスタインの情熱の対極にある。

バーンスタインに比べれば客観的で冷静なアプローチのアバドやブーレーズとも、純音楽的かつ豪快なショルティの演奏とも違う路線だ。もっとずっとクール。しかし、この人ならではのやり方で、スコアに根拠のある範囲で細部にこだわった演奏なので聴いていて面白い。他の演奏では聞こえない音がいろいろ聞こえてくる。

ジンマンのマーラーは9番、7番に続いての購入になるが、このSACDも5枚組み2,000円コーナーで発見。スウィトナーのシューマンは定価も1,000円そこそこの通常CDだったが、これは二枚組ハイブリッドSACDなので値落ちが著しい…。きっと買ってがっかりの人が多いのだろう。

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第一楽章、冒頭のコントラバスの斉奏を聴いてこれは人気ないだろうなぁと思った(笑)。なんてったって迫力がまったくない。ブロムシュテットの演奏で書いたが、この曲はこの部分でがっちり聞き手の心を捉えないと後が続かない。まあ、そこは指揮者がジンマンである。少し我慢して聴いてみる。するとやはりなかなか面白い。ヴァイオリンのフレーズを切ってみたりつなげてみたり。他の演奏なら大爆発するようなところを意図的に抑えてみたり。飽きさせない。

二枚組SACDの一枚目には第一楽章のみ収録。マーラーの指示どおり、第一楽章終了後、ゆっくり休憩時間が取れるように配慮されている(のだと思う。)ということで僕もここでコーヒーを淹れて飲むことにする。

30分後、鑑賞再開。第二楽章はジンマンの室内楽的なアプローチに合うので安心して聴ける。第三楽章はティンパニがここまでの展開では予想外の迫力をもって開始する。第四楽章の落ち着いた叙情を含め、中間楽章はみんな出来が良い。

最終楽章は壮麗なドラマが展開される。この楽章に限れば音圧も十分。盛り上がるところはきちっと盛り上がる、が、全体の印象はやはり非常に静かだ。最強音でもなんというか熱を帯びない。丁寧なクライマックスまで実にコントロールの効いた演奏である。この曲に嵐のような展開や破綻一歩前の強烈な盛り上がりを期待する人には物足りないかもしれないが、マーラーの場合、そうした演奏は結構選択肢が多いので、個人的にはジンマンのような演奏があっても良いと思う。

録音は弱音から強音までダイナミクスが非常に大きく、加えてSACDなので基本の録音レベルが低い。かなり音量を上げないと弱音が聴こえない。このSACDを聴いて第一楽章冒頭で嫌いにならないためには、いつものヴォリューム位置から思い切って上げて聴く方が良い。

シューマン交響曲第2番 : スウィトナー

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1987年録音。スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレによるシューマン交響曲全集の中の一枚。日本のデノンとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作で録音はイエス・キリスト教会。

教会での録音なのでホールエコーが多く、個々の楽器の解像度が今一つ。それにステージが少し遠い。スウィトナーのシューマンはテンポが速く非常に快活な演奏だが、教会のかなり後ろのシートで聴いているような感覚。メリハリに富んだ生気溢れる演奏だけにこの収録の仕方は個人的には少し残念。もう少しボリュームを上げて聴いてみたいが、時間が時間なのでちょっと憚られる。日中にもう一回聴いてみよう。

いつものディスクユニオンで5枚よりどり2,000円コーナーで発見した。それほど枚数が多かったわけではないのだが、スウィトナーのシューマン交響曲全集が揃った。人気ないんだなあ。演奏はとても良いのに。



ヴィヴァルディ「四季」 : マゼール他

マゼール好きゆえ、こんなCDを買ってしまった。マゼールの指揮でフランス国立管弦楽団のメンバーが演奏するヴィヴァルディの「四季」。ソリストもマゼールである。ただし、マゼールがすべてのソロパートということではなく、一部のみ。他に2人のヴァイオリニストがソロを受け持っている。

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マゼールの手にかかるとどんな「四季」が演奏されるのか非常に楽しみに聴いてみたが、演奏はごく真っ当なものだった…。生気に溢れた良演を聴いてがっかりするのもおかしいが、もっとやりたい放題の演奏をどこかで期待していたようだ。

マゼールのヴァイオリンはというと、素人には文句のつけようがない見事な腕前である。

考えてみれば、CDで「四季」を買うのは初めてだ。590円でこれだけの演奏が手に入るのだから、結果的には良い買い物をした。

マーラー交響曲第9番 : スヴェトラーノフ

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スヴェトラーノフ晩年の録音。オーケストラはスウェーデン放送交響楽団。ブルックナー9番と並んでマーラー9番も優秀な録音が残って何よりである。

ブルックナーよりもスタンダードな名演だ。普通というと評価していないようだが、良い意味で普遍的な名盤と呼べる演奏だと思う。

第一楽章は遅めのテンポだが、ブルックナーの第一楽章のような異常な遅さではない。落ち着いた抑制の効いた演奏である。これみよがしな表現はなく、音楽は淡々と深々と進んでいく。決して盛り上がりに欠けるわけではないが、大げさなクライマックスは作らない。が、聴き始めたら止められない演奏である。

中間楽章になるとテンポが上がりメリハリの効いた演奏となる。特に第三楽章は早めのテンポで進む。ライブだがオーケストラは実に巧く、録音も非常に良い。

終楽章は速めのテンポだ。ここでも人為的な演出はない。大げさなクライマックスもないし、テンポを揺らすようなこともない。すすり泣くような弱音もつんざくような強音もないのだが、感動的だ。

音楽を文章で表現するのは僕にとって常に難しい作業だが、この演奏を言葉で表すのはとりわけ難しい。一聴の価値あり。

ラヴェル作品集 : ロペス・コボス

ヤルヴィの幻想交響曲とともに到着したCD。同じくテラーク製。こちらを入手するのに時間がかかったようだ。

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ヘスス・ロペス=コボスがシンシナティ響の首席指揮者だった1988年の録音。ヤルヴィの幻想も良い録音だったが、こちらはもっとオーディオ的に楽しめるスペキュタクラーな演奏・録音。ラヴェル作品集の名盤といえばクリュイタンス、マルティノン、ミュンシュ、デュトワ、ブーレーズといったフランス人、フランスのオーケストラばかりが思い浮かぶが、難しいこと抜きで楽しく聴けるという点でこの演奏はレベルが高い。上等なオーケストラの上手な演奏を良い録音で聴きたいのであれば、手放しでお薦め。

余談だが、日本ではヘスス・ロペス=コボスは名前で損しているような気がする。バンジョーを片手にソンブレロをかぶった三人のメキシコ人みたいな名前だから、シリアスな交響曲や管弦楽曲は合わないような気がする(のは自分だけだろうか?)。実際はシンシナティ響の前にはベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督を務めた大指揮者なのに。

彼の指揮するブルックナーも合わせて注文したのだが、未だに音沙汰無し。このままだとキャンセルになってしまいそうだ。ラヴェルを聴いて欲しい気持ちはさらに高まっているのだが。

ベルリオーズ幻想交響曲 : ヤルヴィ

今週は火曜日から久しぶりに国内出張に出ずっぱりで、昨日、4日ぶりに帰宅。朝晩は涼しくなったものの日中の営業はまだ暑い。9月に入ってクールビズから普通のスーツに戻したのでなおさらだ。

一昨日は中秋の名月。十五夜のお月様が次に満月になるのは八年後ということでニュースもけっこう盛り上がっていたので、普段はまったく気にしていないお月様を昼間から楽しみにしていた。日の入り直後の月が明るくてきれいだろうと思っていたのだが、残念ながら営業真っ最中。それでも七時過ぎに顧客の駐車場から見た月はなるほど丸いきれいなお月様だった。全国的に晴れたそうなので、数多くの人達が空を見上げていたんだろうな。

留守中にかなり前にオーダーしたCDが何枚か届いていた。在庫切れでメーカー発注になっていたCDだ。あまりに時間が経っていたので、自分でオーダーしたものの箱を開けてなんだか新鮮な喜びである。その中にあった一枚がこれ。

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パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団、2000年の録音。テラーク製。

LP時代からテラークには大変良いイメージがある。ネットでの評価を見る限り、時代がCD一色になってからのテラーク盤については賛否両論あるというか、盤によって出来不出来があるようだが、幸いなことに所有盤で録音にがっかりしたことはない。アメリカのレーベルなので勢いアメリカのオーケストラが中心となり、指揮者が日本ではけっこうマイナーなケースが多いのだが、これは今をときめくヤルヴィである。悪いはずはなかろうと踏んで購入した。

演奏はミュンシュに代表される熱狂的な演奏とは異なり、曲想を上手に描きながらも上品な素敵な演奏だ。長い間、持っていて時折聴いてみたくなるような演奏である。第二楽章はコルネット入り。第四楽章、終楽章でも余裕を持った録音で音はすこぶる良い。終楽章の鐘は音が高すぎず低すぎず、重厚でなかなか良い。この鐘の音は演奏によって本当に千差万別で意外と自分のイメージに合う鐘の音が収録されていることが少ない。

最近のヤルヴィの録音は(シューマンを聴いた時に特にそう感じたのだが、)ピリオド楽器による演奏解釈の影響か演奏がさらっと快速ですっきりしすぎの感がある。2000年録音のこのCDにはそういう感じはない。比較的すっきりした清潔な演奏であるが、一大交響曲をしっかり聴かせてくれた。

ショスタコーヴィチ交響曲第9番 : ケーゲル

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ケーゲル/ライプツィヒ放送響のショスタコーヴィチ交響曲選集からの一枚。「革命」と9番の組み合わせ。9番は「革命」のフィルアップに選ばれることが多い。時間的にちょうどいいのだろう。

僕は9番が好きなので、9番を買おうと思うと「革命」がついてくることが多い…。ブルックナーの6番を買うと「オルガン付き」やシューマンの4番がついてくるようなものだ。そうしてついてきた付録(本体?)がとても良いことも多いので、それはそれで楽しみである。

演奏だが、第9番も「革命」もかなり個性的な演奏である。テンポの管理が他の演奏とぜんぜん違う。基本のテンポはどちらかというとゆっくりだが、急な加速、急な減速があちこちにある。全体の構成はそれほど気にせず、感情の赴くまま演奏しているような印象を受ける。

ライブ録音とはいえ、驚くほど縦のラインが揃っていない。その点においてこんな下手な演奏も珍しい。同じライブでも最近よく聴いている日本のオーケストラの技術とは比べるまでもない。新幹線を5分間隔で時刻表どおり走らせる国民とはプライオリティの置き場所が違うのだろう。

こんな演奏だが、いや、むしろこんな演奏だけに記憶には残る。9番が目当てのCDだったが、より印象に残るのは「革命」。2楽章の山の天気のように変わりやすいテンポ、思い入れたっぷりの3楽章、さらになぜか最後の最後に(事前に情報として知っていても)驚愕の鐘の音入りという終楽章。普通の演奏に飽きた人にはお薦め盤。

台風

昨夜、就寝した時には時折風が吹く程度だったので無謀にも窓を少し開けて寝たのだが、夜中、あまりの風雨の激しさに目が覚めてあわてて窓を閉め、蒸し暑かったのでクーラーをかけた。時計を確認すると夜中の2時半。

そのまま寝たが、朝、起きてニュースを見たところ、ちょうどどのくらいの時刻に熊谷で竜巻が発生したことを知った。お盆休みに行ったゴルフ場のごく近所だ。景色にも見覚えがある。竜巻なんて子供の頃には皆無だったと思うが、最近は関東地方でも頻発している。前触れもなく何もかも吹き飛ばすのが恐ろしい。

この時間、ニュースでは京都の桂川の様子が映し出されている。土地勘に乏しいが、この連休で彼の地を訪れている人達も多いのではないか。ひどい様子だが、どうか、これ以上の被害が出ないことを祈る。

SM-SX10(13)

SM-SX10にはSM-SX3桁シリーズにはついていないトーンコントロールが装備されている。一昔前にはプリアンプやプリメインアンプには当たり前のようにトーンコントロールがついていたと思うが、最近のアンプはピュアな回路設計にこだわっているものが多いせいかトーンコントロールが省略されているものも多い。

トーンコントロールといっても非常に単純なもので高音と低音の調整と左右のバランス調整のみ。つまみをワンプッシュして引き出して左右に回転させる。アナログ入力時のみ調整可能。iLinkを含めてデジタル接続時にはアンプ内のDACで1ビット変換されてそのまま出力なので、この回路を通らない。

ふだんiLink接続で聴いている上、余計な回路を通すことによる音の劣化が嫌だったので購入以来、一度もトーンコントロールを使ったことがなかったのだが、今日、ふとしたことからこの機能を使ってみようと思い立ち、DAC経由のアナログ入力で実験してみた。

今日午前中、家族がみな出かけていたので、久しぶりにロックのCDを大音量で聴いていたのだが、これがほれぼれするような良い音だった。音が大きいだけでなく音に芯がある。SM-SX10はボリューム付きパワーアンプみたいなものだから、ボリュームを絞ると音が痩せるようだ。SM-SX100の時も同じことを感じたが、コストを考えるとSM-SX10のボリュームの方が劣化は激しいに違いない。リモコン対応だし。

いつもは9時くらいの位置で聴いていたが、これを12時以上に回すと次第に音に逞しさが出る。しかし、この位置で聴くといくらなんでも音が大き過ぎる。そこでDACのデジタルボリュームと組み合わせることにした。

Perfectwave DACは取説にプリアンプなしでのパワーアンプ直結を推奨しているくらいだから、デジタルボリュームの精度には自信があるのだろうが、デジタルボリュームも絞るとビット落ちして好ましくないので両者のおいしいレベルで組み合わせる必要がある。いろいろ試してみたが、SM-SX10のボリュームを12時の位置、DACのボリュームを70以上で満足いく結果になった。

いろいろ聴いてみたが、ジャズやポップスの場合、このままの音でなんの不満もない。他方、クラシックは今に始まったことではないが、どうしても底辺の音が不足する。最低音が不満というよりはピラミッドバランスにならないのでオケの厚みに不足感がある。ブックシェルフスピーカーなので仕方ないといえば仕方ないが、もう少しなんとかならないかなあと思う。

そこで思い出したのがトーンコントロール。せっかくDAC経由でアナログ接続なので試してみない手はない。

低音のつまみを引き出して右に回してみる。マニュアルを見てもトーンコントロールの調整範囲について記述がないので詳細は不明だが、耳で確認する限り、効き方は非常にマイルドだ。少なくとも一昔前のラウドネスのような乱暴な効き方ではない。4時付近まで回して多少中域が厚くなったか?くらいの効き方だ。

トーンコントロールの有無はリモコンのボタンを押すだけで切り替えられる。鮮度がどのくらい落ちるか確認してみるとトーンコントロール無しに切り替えた瞬間、透明度が上がることが確認できる。アナログ域での調整はやはり影響が大きいことがわかる。

では、無しの方がいいか?についてはもう少しいろいろな曲を聴いて試してみようと思う。特に夜、音量を絞って聴いている時にどちらがいいかは聴いてみないとわからない。

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マーラー交響曲第9番 : 高関健

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先日の飯守盤に引き続き日本人指揮者と日本のオーケストラによるマーラー第9番。高関健指揮群馬交響楽団の演奏を聴いた。

ライナーノーツにこのCD発売に寄せて高関さんご自身が執筆した文章が記されている。中学三年生の時にこの曲を初めて聴いて以来、高校時代には通学時に頭の中でこの曲を演奏していたのこと。有名なバーンスタイン/BPOの演奏とカラヤンの再録については練習時からそばで聴いていたという。

このブログでは、スコアも読めない素人が勝手気ままにプロの演奏に言いたい放題の感想を述べているが、こういう話を読んでしまうと正直聴く前から勝負あったという感じ。そんな人の演奏が悪いはずないじゃないか。

CDを聴いても実際、すごく良いのだ。群馬交響楽団って、大丈夫なの?なんてまた本当に失礼な思いを抱いていたのも事実なのだが、墨田トリフォニーホールで録音された演奏は実に立派なものである。

お薦め。

オーディオマシーナCRM

オーディオマシーナのスピーカーを初めて目にしたのはThe Ultimate Monitorという製品だった。

http://www.zephyrn.com/products/audio_mac/index.html

カーボンファイバーのエンクロージャーで仮想同軸型のスピーカーユニットを閉じ込めたフォルムにまず目が釘付けになった。価格を見てさらに驚いた。こんな小さいのに180万円もする。さらに専用のイコライザーが40万円。スタンドも数十万するだろう。しかもイコライザーの電源は乾電池なので年に数回は交換しなくてはならない。まあ、現実的ではない。

しばらくすると今度は全身アルミのエンクロージャーで大型のスピーカーが出た。また驚いた。これは何かの間違いではないか?と思った。だって見た目が棺桶だったから。

http://www.zephyrn.com/products/audio_mac/pure_system.html

人によっては墓石と呼んでいるようだ。どっちにしてもこのシステムを家に置くと考えると価格の面だけではなく相当悩む。聴いたことはないが音は良いのだと思う。

またしばらくしてはるかに小型のモニタースピーカーが出た。三度驚いた。だって見た目が普通だったから。

http://www.zephyrn.com/products/audio_mac/crm.html

今までこれだけエンクロージャーの形にこだわってきたデザイナーが突然真四角のスピーカーを出したのはちょっと不思議な気もする。普通の形でも良い音が出ることに気づいたのか?それとも、ついに音に妥協したのか?まあ、よくわからないが、ようやくごく標準的な日本の家庭に設置できそうなスピーカーが出たのだから良しとしよう。

この製品が世に出てから3年くらい経ったと思う。今年の春、CRMの兄貴分としてCRLが登場した。中低域用スピーカーユニットが多少大きい。となると、そろそろCRMの中古が市場に出てきそうだと思っていたところ、案の定、出てきた。うーん、どうするか。

Slow Drag : ドナルド・バード

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一昨日に続いてジャズの気分。なんでこんなにジャズな気分?と考えてみる。よくわからないが、涼しくなったせいかもしれない。そろそろジャズを聴きたいと思える気温になったのかも。

このCD、もうジャケットを見ただけで購入決定!という感じで買った一枚。かっこいい。

で、タイトルが「スロー・ドラッグ」。きっと悪いことしてるに違いないって、ジャケット写真から連想して勘違いしてはいけない。DrugではなくてDrag。直訳すると「ゆっくり引き摺る」ってことだが、これは古いダンスの一形態を指しているんだと思う。

ドナルド・バードには「Fuego」という超有名アルバムがあってそれももちろんすごいけど、僕はこのSlow Dragが同じくらいかそれ以上に好き。新しいことに前向きだったといっても10歳年下のハービー・ハンコックと比べたら知的でも革新的でもないけど、もっと単純にご機嫌なジャズナンバーが堪能できる。

プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」 : マゼール

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プロコフィエフの曲の中で一番好きなのがこの「ロメオとジュリエット」。この曲を最初に聴いたのがこのマゼール/クリーブランド管の演奏で、それ以来、かなりの数の録音を聴いてきたが、結局、今でもこの演奏が一番のお気に入りだ。個人的には他にあまりないことである。

バレエ曲の場合、本来の目的に忠実に演奏するか、管弦楽曲として割り切って演奏するかでテンポや聴かせどころが変わってくると思う。マゼールの演奏は後者に属すると思うが、この演奏でバレエを踊るとどうなるのだろうか。一度舞台を見てみたいものだ。

抜粋ではなく全曲版なので演奏時間は4幕で2時間を優に超える。LP時代には確か3枚組だったと思う。長い曲だが全編にわたって本当に素敵な音楽の連続なので聴いてて時間が経つのを忘れてしまう。マゼールのすべての録音の中でも最良の演奏の一つだと思う。

Inventions & Dimensions : ハービー・ハンコック

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家に帰っていつものように音楽を聴き始めたが、今日はなぜか久しぶりにジャズが聴きたくなって取り出したのがこのCD。

ハービー・ハンコックの3枚目のアルバム。マイルス・デイヴィスと演奏するようになった頃、1963年の録音。手持ちのCDはRuby Van Gelderが2005年にリマスターしたもの。

ピアノトリオ+パーカッションという異例の編成。一曲目のSUCCOTASHから最高に格好良い音楽だ。リマスターも功を奏してパーカッションの音が生々しく、オーディオ的にも非常に楽しめる。

とにかくハービー・ハンコックの天才が全編に渡って感じられるCDだ。

余談だが4曲目のMIMOSAを聴くといつもマイアミサウンドマシーンを思い出す。(ハービーファンの方、マイアミサウンドマシーンファンの方双方に怒られそうだが…。)どちらも大好きな音楽だ。

ブルックナー交響曲第9番 : スヴェトラーノフ

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スヴェトラーノフとスウェーデン放送響とのライブ録音。スヴェトラーノフのブルックナーは数が少ない上、他のロシアの指揮者の例に漏れず録音状態に不安が多いので、晩年にこうしたライブ録音が残ったのはありがたいことだ。

カラヤン/BPOの旧録が手元にあったので見てみると第1楽章24分、第3楽章25分程度。カラヤンだけでなく9番は第1楽章と第3楽章の演奏時間がだいたい同じことが多いが、このスヴェトラーノフ盤は第1楽章が29分弱で第3楽章が25分半。第1楽章の遅さが際立っている。

実際に聴くと第1楽章の遅さは数字以上である。相当個性的な演奏だが、説得力はある。スウェーデン放送響も頑張ってこの遅いテンポに耐えている。速い演奏よりも遅い演奏の方が難易度は高いと聞いたことがあるが、確かにこのテンポで緊張感を持続するのは並大抵のことでないだろう。

第3楽章は第1楽章との対比もあって割とさっぱりとした禁欲的な演奏だが、抑制された表現が逆にメロディの美しさを際立たせている。

9番のスタンダードにはなりえない演奏だが、この曲が好きな人なら必聴の一枚だと思う。

マーラー交響曲第9番 : 飯守

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2008年オペラシティでのライブ録音。マーラーの交響曲の中でも人気がある9番だが、この曲は日本人の指揮者でも好きな人が多いのだろうか。全集を録音している小澤征爾は別格としても朝比奈隆、井上道義、大植英次、高関健、若杉弘、小林研一郎、山田一雄、飯守泰次郎と知っているだけで9人もCDが発売されている。

このうち、小澤、朝比奈、井上、大植のCDは聴いたことがある。中では朝比奈隆の演奏が一番のお気に入りで次点が井上道義。小澤征爾の演奏はいつもながらすっきりしていてこの曲にはあまり合わない。大植英次の演奏は一体どこがいいのか良くわからなかった。

飯守泰次郎はここでも東京シティフィルと演奏しているが、特に第一楽章でオーケストラの迫力が少し足りない。マーラーの場合、特に金管が最強奏する時などアンバランスぎりぎりくらいの咆哮をあげて欲しいと思うのだが、人数不足なのか力不足なのか、物足りない。ライブ録音のせいか音が少しこもりがちなところもマイナス。

もう一点、このCDは録音レベルがかなり低い。ので、最初から音量を普段より上げることをお薦めする。そうしないと余計、迫力不足に聴こえてしまう。なお、音量を上げれば上げるほど、飯守さんのうなり声や気合も威力を増すので要注意だ。この点においてこの演奏は今まで聴いたすべてのCDの中で最も迫力がある。

こうした欠点はあるものの、飯守泰次郎の指揮と曲の解釈は非常に優れていると思う。複雑な曲だけに、指揮者によってメロディライン以外を整理しすぎと思う演奏もあったりするのだが、この演奏はオーケストラの各パートのブレンドがちょうど良い塩梅でいろんな音が聞こえてくる。第二楽章と第三楽章は退屈してしまうことが多いのだが、大いに楽しめた。

最終楽章はこの演奏の白眉だ。じっくりと、しっとりと美しい旋律を演奏する。ゆったりとしたテンポで進み、二回目の頂点でもあまりテンポを上げない。ここでテンポを上げてそれまでの雰囲気を台無しにしてしまう演奏が非常に多い中、この解釈は大賛成。金管の出番が少ないせいか、一楽章と比較してオーケストラにも文句なし。

良い演奏だ。

東京オリンピック

オリンピックが東京に決まった!シンプルにうれしい。

初めて生でオリンピックが見れそうだ。絶対見に行こう。

シューマン交響曲第2番 : バーンスタイン

バーンスタインの代表作といえばやはり2度にわたるマーラーの交響曲全集が挙がるだろう。僕はマーラーが大好きなのだが、実はバーンスタインの演奏はどうもしっくり来ないことが多い。どの曲をとっても立派な演奏だと思うし、CDもかなり持っているが、いかんせんくどい。マーラーは曲自体がある意味くどいのでバーンスタインの演奏だと「くどいの二乗」になってしまって、最後まで聴くのが正直しんどい。

その一方でマーラー以外の演奏はどれも相当好きだ。DG時代ならベートーヴェン、ブラームスの交響曲全集、かなり異色の演奏であるシベリウスやチャイコフスキーも悪くない。CBS時代のハイドンも良いし、何曲か残っているショスタコーヴィチもすごいと思う。

小泉和裕のブルックナーを購入した際、バーンスタインがDGに残したシューベルト、メンデルスゾーン、シューマンの録音をまとめたCDセットがあったのでこれも買った。6枚組に有名曲ばっかり入っているというハッピーセットだ。

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最近、シューマンの2番がマイブームだが、オリジナルのCDは(このセットでも)マイスキーとのチェロ協奏曲との組み合わせという「地味婚」盤なのでセットになっていなければ買うことはなかったであろう。

ウィーンフィルと組んだシューマンの交響曲は初出から評判が良かったと記憶している。あらためて聴いてみるとなるほど名演である。

ベートーヴェンやブラームスの演奏と同様、重厚な演奏である。ウィーンフィルの音とDGの録音があいまって、どちらかというとほの暗い雰囲気だ。同じアメリカ人指揮者の演奏でも先日のレヴァインとは光と影といった感じでかなり印象が違う。

重厚なだけでなくバーンスタインらしい粘りを感じさせるが、とはいえ第二楽章ではだいぶ歳がいっているにもかかわらずかなりのスピードで飛ばしてくれるし、最終楽章の盛り上がりも心地よい。なかなか素敵な演奏である。

ブルックナー交響曲第5番 : 小泉和裕

最近、レコード芸術では日本のオーケストラ紹介をシリーズで行っているらしく、付録CDにも従来からの新譜サンプルに加え、当該号で取り上げたオーケストラの演奏が取り上げられている。

僕は気づいたときに買う程度の読者なので飛び飛びでしかこのCDを持っていないのだが、7月号の付録に九州交響楽団の演奏するブルックナーの6番が第1楽章のみ収められていた。指揮者は小泉和裕。名前は存じ上げているものの実演も録音も聴くのは初めて。6番好きの僕としては興味津々。早速聴いてみたところ、これが(失礼ながら)意外に良いのである。やや早めのリズムで颯爽と演奏している。この曲では絶対譲れないリズムラインもなかなか勢いがある。金管がふらつくのが残念だが、録音を前提としないライブの記録としては全体として見事な演奏だと思った。余談だが、日本のオケはどうしておしなべて金管が弱いのだろうか?肺活量とか体力の問題か?

早速、小泉さんの指揮するブルックナーで検索したところ4番、5番、6番という中堅どころ3曲を収めたCDがあるではないか。しかし、さすがは国内盤、5000円もする。一昔前ならこれでも廉価盤だが、今のご時世、この価格には二の足を踏んでしまっていた。

ほとんど忘れかけていたのだが、今日、神保町のディスクユニオンに寄ってみたらうれしいことにこのCDセットを発見した。Bランクで2900円。これでも安くはないが、頻繁に中古が出るとも思えないのでレジに持っていったところ、さらに幸運なことに品物によって割引セール期間中とのことで、その中でも最大割引の30%引きで購入できた。元の価格の6割引なら文句ない。

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帰宅後、早速聴いてみた。ただし6番ではなく5番である。そもそものお目当てを取っておきたい気持ちもあったし、小泉和裕/大阪センチュリー交響楽団がこの難曲をどう演奏するか、これまた興味津々だったのだ。

演奏は九州交響楽団との録音で聴いたのと軌を一にするスリムでシャープなスタイル。大上段に構えた厳めしい演奏を期待する人には物足りないかもしれないが、僕はこのスタイル、なかなか好きだ。

全体を通じてオーケストラも力演。ライブではなくセッション録音なので時間をかけて作り上げた甲斐あって疵はほとんどない。ホールエコーをほど良く取り込んだ録音も良い。

それにしても今まで小澤征爾、朝比奈隆以外の日本人指揮者が指揮する演奏をCDで聴いたことがほとんどなかったが、飯守泰次郎も小泉和裕も良い仕事をしてるなあ。これから他の指揮者も含めて重点的に聴いてみよう。

ベートーベン交響曲第1番 : 飯守

古今東西、番号付き交響曲を作曲した作曲家の交響曲第1番の中で最も優れたものはどれだろう?

ハイドンやモーツァルトの1番はまだ習作みたいだから除くとして、シューベルト、ドヴォルザークはまったく聴いたことが無い。ニールセン、チャイコフスキー、ブルックナー、ラフマニノフも印象薄し。シベリウス、シューマン、ショスタコーヴィチ、マーラーあたりになると1番もかなり聴き応えがあるが、まあ、やっぱりブラームスかなあ。

エルガーはどうした、とか、実はグラズノフの第1番は名曲だというご意見もあるかもしれないが、良く知らないのでご容赦を。なにぶん非常に偏った話ですので。

で、ベートーベンの第1番だが、さすがのベートーベンでも俺はベートーベンの交響曲では1番が一番好きだという人はたぶん少ないだろう。僕も今まであんまり真剣に聴いたことがなかった。たまたまラジオで流れていたとか、カップリングの英雄を聴く前にこの曲が入っていたとか、全集買ったのでとりあえず番号順に聴いてみたくらいが関の山である。

実はこの飯守泰次郎の演奏も「全集が届いたので最初のCDを入れてみたところ順当にこの曲から始まった。」という経緯で聴いたのだが、これがなんとも良い演奏だった。

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飯守泰次郎はこの後、マルケヴィチ版による世界初録音という全集も録音しているが、この演奏は新ベーレンライター版による演奏。複雑な版の問題はよくわからないが、90年代までの伝統的な大オーケストラによる大交響曲というイメージから脱却し、ハイドンやモーツァルトとの連続性を感じられる軽快かつ見通しの良い曲として演奏される。

飯守と東京シティフィルの演奏はこのチャーミングな曲を溌剌と演奏していて見事だ。デッドな録音も楽譜も1番の曲想に良く合っている。本場物の素晴らしい演奏が数え切れないほどあるが、日本人指揮者と日本のオーケストラの演奏もまったく見劣りしないと思った。

シューマン交響曲第2番 : レヴァイン

ジェームズ・レヴァインはシューマン交響曲全集を2回録音している。最初がフィラデルフィア管、新しい方がベルリン・フィルとの演奏だ。手持ちのCDはフィラデルフィア管との全集。レヴァインがまだ30代前半の頃、77年~78年にかけての録音である。

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オリジナルのジャケットは若い頃のレヴァインの写真だったのだが、廉価版のCDになってからはシリーズ共通の風景写真になってしまった。ちょっと残念だ。若い頃のレヴァインはクラシックを知らない人が見たらちょっと白いジャクソン5か?という風貌なので営業的にはどうかとも思うが、しかし、没個性な現行ジャケットよりインパクトはある。せっかくだから写真をアップしておきたい。

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クラシックを聴き始めた頃、レヴァインはまだ30代だったし、その後、メトロポリタンで活躍して超大物になっていく過程でどんどん風船のように太ったので老けているという印象がなく、演奏もみずみずしいので、いつまでも若いように感じていたが、今年でもう70歳だという。この人にはもっとどんどん録音を残してもらいたい。オペラの映像はかなり残ると思うが、管弦楽曲も出来る限り多く録音してもらいたいものだ。マーラーもすべては録音していないし、レヴァインのベートーベンやブラームス、ブルックナーなんていうのも最新録音で聴いてみたい。

シューマンの交響曲4曲のうち、おそらく2番がもっとも不人気曲だと思うが、最近ではアバドが初めて録音するシューマンとしてこの曲を選んだし、聴けば聴くほど味の出る非常に良く出来た曲だと思う。「春」や「ライン」のようにキャッチーではないし、4番のような造形美もないかもしれないが、しかし純粋音楽として2番はなんというか奥が深い。

レヴァインとフィラデルフィア管の演奏は若さを全開に感じさせる実に快活で清々しい演奏だ。この曲を作曲時、シューマンはすでに病んでいたようだが、そんなことは微塵も感じさせない美しい演奏である。この点、この曲に影を求める人には物足りないかもしれないが、僕はこういう明るいシューマンの方がどちらかというと好きだ。

70歳のレヴァインならどう演奏するのか、やっぱりシューマンも再録音してほしい。

ひとり予約

今年、社内で営業関連の部署に移動してからやたらとゴルフをする機会が増えた。ここ数年は誘われれば喜んで行くものの特に目標も定めずだらだらとゴルフしていたのだが、回りがみんな上手なのであんまり不甲斐ないプレーも気が引けて最近は結構練習にも勤しんでいる。

コンスタントに月2回は誰かに誘われてラウンドしているのだが、あんまりいつも気が知れた面子ばかりと回っているとどうしても緊張感が失われてくる。ゴルフは自分との戦いなのでこんな考え方している段階で問題あるとも思うが、そうは言ってもやはり現実には緩んでしまう。

どこかのコースのメンバーになれば、同じメンバー同士とはいえ初めての人とラウンドすることも多いだろうし、メンバー同士でも良い意味で競争意欲が沸くとも思うのだが、いかんせん、会員権を買うという行為がなんとも面倒だ。インターネットで予約したコースなら気に入らなければ二度と行かなければいいだけだが、会員権を購入してしまったらそう簡単に退会するわけにもいかないし。

と思っていたところ、いつも使っている楽天Goraに「ひとり予約」というものがあることに気づいた。時間と場所で検索すると一人での予約を受け付けるコースが出てくる。一人で回れるコースもあるのだが、多くは最低人数(2人のことが多い。)が集まると赤の他人同士を組み合わせて回らせてくれるようだ。

早速検索してみると家から車で30分ほどのコースで一枠募集があり、すでにどなたかお一人予約されている。ここで僕が申し込めば予約成立である。予約した方のコメントを見ると僕より年上の男性、自己申告スコアは僕と同レベルである。

多少、どうしようか迷いつつ、物は試しと予約してみた。今週の日曜が決行日である。果たしてどんな方なのか?そして期待通りほど良い緊張感の中でプレーできるだろうか?楽しみだ。

シューマン交響曲第2番、第3番「ライン」 : サヴァリッシュ

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シューマン交響曲全集はサヴァリッシュの残した録音の中でも代表的な演奏の一つだ。サヴァリッシュのことをつまらないと評価する人でもこのシューマンの録音については少なくとも名盤の一つに数えることに異論はないだろう。ましてや、サヴァリッシュ好き、シューマン好きの僕にとっては、たまらない魅力を持った演奏だ。

この演奏、まずドレスデン国立管弦楽団の音がいい。こういうのを燻し銀のような音と言うのだろうか。派手さのない渋い音だ。録音はルカ教会。この教会のホールエコーが絶妙で、このオーケストラの音にはぴったりである。

そしてもちろんサヴァリッシュの指揮。オーケストレーションがイマイチとして定評のあるシューマンの交響曲もサヴァリッシュにかかればとっても聴きやすい効果抜群の音楽になる。テンポも各楽器のブレンドも文句なし。溌剌と演奏させながら手綱をしっかりコントロールした演奏だ。一体、どこがつまらないのだろうか?

マッサージ

最近、マッサージがすごく好きになってしまって、ほぼ週に一回のペースで通っている。今年になって家のそばにマッサージの全国チェーンのフランチャイズができたのだが、結構大きな店なので、電話すればまず予約できる。自転車で行けるし、便利だ。

ここは揉み手(マッサージをする人。本当は何て呼ぶんだろう?)を指名することもできるのだが、今のところ、特定の人を指名したことはない。その時その時に空いている人が担当になるので、正直当たり外れもある。まあ、それはそれで、揉まれる方にもなんというか新しい発見があるので、運に任せている。

昨日は夜9時過ぎに電話して、10時から揉んでもらった。担当は女性だったが、並大抵の男性よりも力がある。そんなに力を入れて痛くないかと思い、質問してみたところ、「もう慣れました。」とのこと。三年間揉み続けていると慣れてしまうらしい。

揉んでもらいながらいろいろ話をしたのだが、このチェーンでは彼女たちは従業員ではなく個人事業主で、歩合は一人一人違うとのこと。驚いたことに、彼女を含めほとんどの人が他の店と掛け持ちで揉んでいるらしい。昨日も朝早くから別の場所で一日揉んだ後にこの店に移動してきて10時から夜中の2時までマッサージするという。いくらお金を稼げるといってもそりゃ激務だ…。よっぽど自分たちが誰かに揉んで欲しいだろうなあ。

彼女からは足つぼマッサージを薦められた。全身マッサージの方が身体に良いような気がしていたが、専門家に言わせると足つぼは侮れないらしい。ただ、僕は足つぼマッサージの凝縮された痛みが嫌いだ。そう伝えると笑いながら「男の人の方が痛いの苦手ですよね。」と言われた。確かに女性の方が強いですからねえ。最近、とみに。
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