SFC SK-III

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ネーミングもロゴもどう考えても有名化粧品そのままである。よくクレームがつかないものだ。それともクレームがついたのでシリーズIIIにヴァージョンアップしたのだろうか。検索ミスが多発するのかヨドバシカメラのサイトではSK-IもSK-IIIもローマ数字なのにIIだけ2とアラビア数字で表記されている(笑)。

レコードの埃取りはたくさんあるが、NAGAOKAの562みたいな帯電防止スプレーと併用しないと特に冬場は静電気がすごい。SK-IIIはブラシの根元にある金属部分に指が触れることにより除電ができるというのが売り。ブラシ部分はヤギの毛が使われている。非常に柔らかいのでLPに傷をつけることはなさそうだ。

オーディオ雑誌には軽くブラッシングするだけで埃が取れるだけでなくベールを剥いだように音がスッキリするといったことが書かれているが、もちろんそんなことはない。ただ、実際、埃はよく取れるし、ブラッシングしてもパチパチと帯電するようなことはない。LPだけでなくラックや機器の細かい隙間の埃取りにも便利。これで価格が半分くらいだったら最高だと思った。
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春が来た。

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今日の関東地方はとても暖かい。近所の公園に足を運んでみたら桜が咲き始めていた。まだ色の濃い桜が中心だが、ほぼ満開の枝垂れ桜が一本だけあった。周りはまだ蕾ばかりなのにここだけ特別日当たりが良いのだろうか?毎年のことだが、こうして満開の桜を見るとやっぱり息を飲むほど綺麗だ。

公園の中にはグラウンドがあって、小学生の野球の試合が行われていた。まだ体が小さく見えたが、プレーのレベルから見ると高学年だろうか。両側に分かれて親御さんたちが熱心に応援している。ふとマウンドに目をやると帽子の後ろから長い髪の毛が覗いている。女の子がピッチャーだ。体は小さいがフォームは大きく立派な投球である。しばし目を奪われているうちに見事に三振を取った。格好良いなあ。

花に誘われてか公園にはたくさんの人達が集まっていた。子供もたくさん。ついでに犬もたくさん。実に平和で穏やかな春の土曜日である。

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 : スターン

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「巨匠スターン、極めつきの2大ヴァイオリン協奏曲」ということで、定番中の定番メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のカップリング。伴奏はオーマンディ/フィラデルフィア管という、これまた盤石のサポート。オケの音は少し軽いものの、スターンのヴァイオリンは58年録音とは思えない瑞々しい音で収録されており、非常に聴きごたえがある。手元のLPは今年になってオークションで手に入れたもので、ジャケット裏のクレジットで判断すると78年にリリースされたもののようだ。僕が高校生の時に入手した盤はまさにこのシリーズだったと思う。ああ、懐かしい。

僕はクラシックを聴き始めた頃、価格的に入手しやすかったスターンの演奏を比較的多く聴いたこともあって昔からスターンの演奏が好きだ。女流ヴァイオリニストの繊細で同時にカミソリのような切れ味のヴァイオリンと対極的な太くて丸い音が心地良い。最近になって、若き日のチョン・キョンファがコンクールで優勝した時、誰が聞いても圧勝だったにもかかわらず審査委員長だったスターンがズーカーマンの優勝を譲らず結果的に両者一位になったという逸話を聞いてかなりがっかりしたのだが、それでもこのレコードに刻まれたヴァイオリンの音が曇ることはない。万人にお薦めの名曲名演だと思う。

Collaboration : Fujii Kan Quintet

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ヴィヴラフォンをリードとするクインテットのCDを購入したのは、発売元である赤坂工芸音研のオフィスだった。2005年か2006年くらいのことだったと思う。

当時の僕はホームシアターシステムからステレオに関心が移っていた頃だった。手始めにマランツプロのPA02をAVセンターのパワーアンプの代わりに使用してみたところ、その音の違いに驚いた。次にプリアンプに興味を持ったのだが、システムの核となるプリアンプには触手が動く価格レンジでは心惹かれるものがなく、なかなか決まらなかった。

そうこうしているうちにある日ネットで聞いたことのない名前のガレージメーカーのプリアンプを発見。興味を持ってメーカーに電話をして試聴を申し込んだところ、電話の向こうでメーカーの代表は正式な試聴機の準備はないがとある場所に一台貸出可能な個体があるという。そうして紹介されたのが赤坂工芸音研さんだった。

プリアンプのメーカーの名前はメジャグラン。このCDを収録した際のマイクプリアンプもこのメーカーの製品。赤坂工芸音研では代表者である石渡さんが対応してくれた。赤坂にあったオフィスはそれほど大きくなく、記憶ではオフィスのサイズに不釣り合いな巨大スピーカーが所狭しと鎮座していた。こんな人が信頼する方が気に入っているプリアンプなんだから悪い音がするはずもなく、家に持ち帰って聞いたそのプリアンプからは透明でストレートな音がした。

でも結局、僕がそのプリアンプを購入することはなかった。その頃の僕には高価すぎたのだ。2週間後、プリアンプを返却した際、僕はプリアンプの代わりにこのCDを購入した。もちろん、プリアンプを買わなかったことについて一言でも文句を言われたわけでなはい。無知な若輩者に実に親切に対応してくれたことに対してせめて何かお礼をと思って購入したのだ。


このCDと赤坂工芸音研さんのことを思い出したのは、最近、偶然、赤坂工芸音研さんが使っていたスピーカーが売りに出ているのを見つけたからだ。500万円。はい、決して安くはない。しかし、縦横1.2m、重さ280kgのこのスピーカーを収められる場所を持っている方であればこのスピーカーは間違いなく安いと思う。

久しぶりにホームページを覗いてみると同レーベルのCDが半額セールだった。このCDを含めて5枚買った。2002年の収録だからもう決して最新とは言えない。しかし、音の深さ、ヴィヴラフォンの音の芯、すべてにおいて最新のハイレゾ録音を蹴散らすような鮮やかな録音だと思う。マイクケーブルにはアコースティックリヴァイヴのものが使用されており、そのことがあちこちに記載されている。言われているようにケーブルが録音のクオリティに差をもたらしているとすれば、アコリバのケーブルは実力があるのだろう。録音が良いだけでなく、曲も演奏の品も良い。名盤。

IKEDA 9CIII

香港出張も無事に終わり、昨日帰国した。日本に帰ってきただけでも嬉しいのだが、今回は小さな荷物が届いているのでなお嬉しい。お目当ての荷物はなぜかミズノの靴の空き箱に入って届いていた。オーディオショップからの荷物なのに。。早速、箱を開けると大量のプチプチに守られてケースが入っている。古いものなのでスウェードの外装はかなりくたびれている。ケースを開けるとIKEDAの9CIIIカートリッジがシェルに取り付けられた状態で収まっていた。

一昨年の暮にアナログを始めてからいろいろ調べるうちにIKEDAのカートリッジにはカンチレバーがないことを知った。取扱いが難しく、きちんと調整しないと音が歪んだり盤面が汚れているとまともに音が出ないといった記事もいくつか読んだ。でも音は良いと言う。ずっと欲しかったがなかなか出物がなく、ついに先週末、9CIIIというモデルを発見した。詳しくは知らないが、最もベーシックなモデルだと思う。でも、そんなことはどうでも良い。

購入した個体はモデルネームも消えていてかなりの使用感がある。が、幸いなことに針は十分残っていた。早速、Rigid Floatに装着する。IKEDAのシェルと組み合わされた9CIIIは総重量が36gと非常に重い。SPUより重い上に針圧は半分以下なので錘は今までで一番後ろ側の設定になる。真横から見るとカートリッジ下面から針先だけが付き出ているように見える。クリアランスは極小である。よっぽど高さ合わせを慎重にする必要があると思いつつ、面倒くさいので適当に装着してみた(笑)。とにもかくにも聞いてみなくては。

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ご覧のとおり、盤面とカートリッジの隙間は針先だけで支えているように見える。厳密に言うとアームはほんの少し前屈みだが、カートリッジ単体を眺めた時の印象に反し、盤面の管理さえできれば演奏中にお腹を擦るようなことはない。レコードに載せてみるとわかるが、非常に精巧に造形されている。

めちゃくちゃ調整が面倒かと思っていたのだが、あっけないほどすんなりきちんとした音が出た。完全に調整した音を100としていくつくらいの状況なのか見当がつかないが、今までのカートリッジにはない軽やかで透明な音がする。その総重量から想像する音とだいぶ印象が違う。クラシックを聴くと低音は意外なほど少な目だ。その代わり弦楽器や木管の音はしなやかで伸びやか。心配した歪みはほとんど感じないし、トレースノイズも少ない。ダイナミックバランスのアームじゃないとまともにならないという記事を読んだ記憶もあるのだが、スタティックバランスのRigid Floatでも何の問題もない。

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憧れていたカートリッジなので依怙贔屓も多少あるかもしれないが、久しぶりにこれだ!というカートリッジに出会うことができた。

香港出張

今日から一週間の香港出張。香港に行くのは久しぶりだ。昨年中はデモの話をよく聞いたが最近はどんな様子なんだろうか?

せっかくの日曜日の朝から移動で少し憂鬱だったが、空港も機内も人で一杯。みんなアクティブに行動してるなあ。とりあえず僕も頑張らないと。。

PS AUDIO Direcct Stream DAC

PS AudioのPerfectWave DACがバージョンアップされてDirect Stream DACになった。PerfectWave DACも引き続き併売されているのでバージョン違いという方が正しいのかも。

今回のDACの特徴はすべてのデジタル信号をDSDに変換したのちアナログ変換するところ。CD規格からUSB経由のDSD信号まですべての入力はDSDに変換されるが、同様の機能を持つ一部のDACと違ってこの機能はオフにできない。PCMでのアナログ変換は選択できないので、この部分を好ましく思わない人もいるだろう。

かなり値段が上がってしまったので実際購入するかというとかなり微妙なのだが、自宅試聴可能だったので一昨日から借りて聴いている。

以前所有していたPerfectWave DACは同社のトランスポートと組み合わせた時の音は素晴らしかったが、普通のプレーヤーからデジタル出力したものを繋いだ時には正直それほどの優位性は感じなかった。翻ってこのDSDACの方はPitRacerからのデジタル出力を入力してみると実に良い音がする。上から下まで良く伸びているし、なんというかしなやかな音がして聴き疲れしない。デジタルの弱点である音の厚みも十分ある。良くアナログ的という言い方をするが、このDACから出てくる音はそういう形容がしっくり来る感じだ。

PitRacerと対で導入した47研のGeminiと比較すると特に大編成のオーケストラでは正直言ってDirect Streamの圧勝と感じた。他方、ボーカルや小編成の音楽だとその差は僅差。声の生々しさではGeminiの方が勝る。というか好み。僕が聴く音楽を考えればDirect Stream DACは喉から手が出るほど欲しいが、いかんせん価格がなあ。。。

最近、大流行のES9018搭載DAC群や、この金額まで出すのであればいっそさらに上のMSBテクノロジー、あるいはdCS等々試してみたいDACはたくさんあるので、じっくり考えることにしよう。

CDストッカー

このブログを始めたのが一昨年の三月。その三か月前くらいに引っ越しをしたのだが、その際、それまで使っていたオーディオ機材やCDはほんの少しのものを除いて持ってこなかった。ここに来た時には30枚くらいしかなかったと思う。新居での生活が落ち着いてオーディオが揃い始めると音楽を聞きたい気持ちが強くなってきてまたCDを集め始めた。幸いなことに最近はリマスタリング+ボックス化がどんどん進んでいるので、以前持っていたCDとまったく同じものを買い直さなければいけないようなことはほとんどない。

以降、買ったCDはタワーレコードで売っている餌箱みたいなCDストッカーに保管していたのだが、これが一箱二箱並んでいるうちは良かったものの、だんだん増殖し始めて部屋を占拠し始めた。積み重ねると下になった箱のCDに手が伸びない。こまめにお気に入りを入れ替えながらしのいでいたが、もう限界と思ってCDストッカーを買った。

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家具屋さんで買ったのではなく、ネットで適当に選んだお手軽商品だが、壁にぴったり寄せられて邪魔にならないし、きっちりCDを並べれば900枚以上がここに保管できる。こうして普通に並べてみると今までなんと不便なことをしていたのだろうかと自分で自分にあきれてしまう。ただし組立てはかなり面倒くさい。ドライバーと木槌だけで完成するが、ねじの数が半端ない。まあ頑張れば1時間で完成する。

それにしても邪魔なのであちこちに隠していたCDが一堂に会したところ、この2年弱にこんなにCDを買ったという事実に驚いた。ボックスセットで買ったものについては聞いてないCDも結構ある。これからはちゃんと全部聴こう。

ドビュッシー「海」 : カラヤン

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シベリウスの交響曲・管弦楽曲集で気を良くしてカラヤン・エディションから別のシリーズも購入してみた。こちらは7枚組のCDにフランス、ロシア物を中心にやや雑然とカラヤンがEMIに残した録音がまとめられている。

1枚目のCDにはドビュッシーの「海」「牧神」ラヴェルの「ボレロ」「道化師の朝の歌」「ラ・ヴァルス」が収録されている。これらの多くは後年DGにもデジタル録音が残されているが、こちらは個人的には一番好きな70年代の演奏だし、ラヴェルは「ボレロ」を除いてパリ管との演奏というところにも惹かれる。

ドビュッシーの「海」は非常にダイナミックでフルオーケストラの醍醐味が味わえる。ジュリーニほどの濃さはないもののカラヤンの海も大洋の大きなうねりを感じさせるような演奏だ。「海」は細密画のような繊細な演奏も良いが、スケールの大きいこうした演奏も僕は大好きだ。

「牧神の午後への前奏曲」はとてもデリケートで研ぎ澄まされた美音が素晴らしい。どこにも隙がない素晴らしい演奏だと思う。

今日はすべてを聴く時間がないので、ラヴェルの曲についてはまた今度。

ティートックレコーズ サンプラー

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最近の音楽雑誌にはいろいろな付録が付いてくる。その中でCDサンプラーというのは割と昔からよく見かけると思う。例えば「レコード芸術」には毎号、その月に販売されるアルバムの試聴用ディスクが付いてくる。こうした付録を読者が実際どのくらい聴いているのかわからないが、僕は地方のオーケストラのライブ録音が収録されているのでもない限りほとんど聞かない。聞かなくても雑誌からは取り外す。だって、付いたままだと読みづらいのだ。

この「T-TOC RECORDS」サンプラーは「オーディオ・アクセサリー」誌の付録だった。同レーベルの10周年記念のようである。しばらく手元にあったのだが、その付録を今日初めて聴いてみた。特に何かきっかけがあったわけではなく、たまたま目に入ったのである。

サンプラーは初めて聞くが、このレーベルの特集記事は読んだことがある。確か良い音を求めてスタジオの土地まで決めたというようなことが書かれていたと思う。もちろん機材にもこだわっているはずだ。なぜか知らないが、そういうこだわりで出来上がったCDの音が良くないということがよくある。それに音楽の場合、録音がすべてではない。むしろコンテンツが先にあって、録音は良いに越したことはないが、あくまで脇役である。

サンプラーには「海外プレスなので本物とは違う。」という趣旨の断り書きがある。ということで、ほとんど期待しないで聞きだしたのだが、いやはやこれは非常にクリアで自然な優秀録音だった。こういう録音を聞くとCD規格でも録音さえ良ければ十分音が良いことを再確認する。いろいろなジャンル、いろいろな楽器の音が収録されているが、おそらくスタジオのサイズの問題もあるのだろう、大編成のものは含まれていない。ヴォーカルや小編成の楽器群で構成された音楽であればなにもハイレゾでなくても良いんじゃないのかな。

ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲 : マゼール

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今日はゴルフに行こうと思っていたが、あいにく終日雨の予報。回復しそうなら決行も考えたが、起きた時にはすでに雨が降っていたのでさすがに中止した。風邪でも引いたら来週の仕事がきつそうだ。午前中は部屋の片づけやら雑用を処理して終わり。昼食後に近所の打ちっぱなしに行って軽く練習してきた。このところレンジではなかなか良い感じなのだが、いざコースに出るとひどいスコアの連続である。なかなか難しいのだが、だからこそいつまでも飽きないのだろう。すべてが思うとおりに行ったら(そんなことはありえないが)きっと面白くない。

今のところ雨は止む様子がなく、しとしとと降り続いている。雨が降ると外が静かになる。外に出る人が減るからだろうか?雨が音を吸収するからだろうか?どちらにしても部屋で音楽を聴くには都合が良い。

マゼールがキャリアの初期にDGに残した録音をまとめたボックスセットはHMVを見ると10年前くらいにも商品化されていたようだ。当時は8枚組のものだったが、今回は一気に18枚に増えてリリースされている。倍以上の枚数になったが、曲目はそこまで増えていない。前回のものはCD化に当たり適宜曲を組み合わせて枚数を減らしていたようだが、今回のものは最近よくあるオリジナル写真を用いた紙ジャケット入りの装丁になっている。

最初の曲はチャイコフスキー、ベルリオーズ、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」を2枚組にまとめるとい気の利いた選曲なのだが、残念ながらこれだけがモノラル録音。ということでステレオになって最初の録音である「火の鳥」組曲を聴いた。マイナーな「うぐいすの歌」が組み合わせられている。

「ロメオとジュリエット」と同じ57年録音でマゼールが27歳の時の指揮となる。オケはベルリン放送響。このボックスセットでは同時期にBPOとも共演しているが、同じイエス・キリスト教会で録音しているにもかかわらず、やはり二つのオケの響きがかなり違って興味深い。フルトヴェングラー時代を思わせるBPOが重厚な音を聞かせる一方、ベルリン放送響からは少し乾いた音色ながら機能的で小気味良い演奏が聴ける。

若いマゼールの指揮は歯切れがよくてダイナミック。長じてからの強力な個性はあまり感じない。むしろ正々堂々正面突破の演奏で、ベルリン放送響も指揮に良く応えて立派な演奏を展開している。なかなかの快演だと思う。音も良い。
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