マーラー交響曲第10番(クック版) : ラトル

ラトルマーラー10番

モリスの10番を聴いて全曲版に俄然興味が湧いたので、所有するCDを調べてみるとラトル(クック版)、インバル(クック版)、ジンマン(カーペンター版)、バルシャイ(バルシャイ版)が手元にあった。いずれも今までしっかりと聞いたことがないので順次聴いていくことにした。

まず最初に聴いてみたのがラトル/ベルリン・フィルによる演奏。ラトルは指揮者としてのキャリア初期からこの曲を得意としていたそうで、80年にはボーンマス響との録音も残している。80年と言えばラトルがバーミンガム市響の音楽監督に就任した年であり、EMIとの専属契約を結んだ年である。BPOとの録音は99年だが、この年にラトルがアバドの後任になることが発表されている。節目の年にはマーラーの10番を録音するみたいで面白い。もしかしたら来年、LSOと三回目の録音を行うかもしれないな(笑)。

モリス指揮の演奏に比べてより劇的な、説得力ある演奏と感じた。さすがラトル/BPOと素直に思う演奏である。美しい弦楽器、パワフルな金管、重要な役割を担う打楽器もパンチが効いている。そう言えば、ミュート付きの大太鼓がこの演奏では第4楽章のラストに、モリス盤では終楽章の開始に入っているのだが、同じクック版でもいろいろあるのだろうか?録音は十分鮮明。難ありなことの多いEMI録音だが、この演奏に関しては大きな不満はない。
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マラ10

こんばんは
マーラーの10番、作者の本意でないと知りつつ、私も大好きです。
クックという人はイギリスの人で、若い日のラトルも補筆作業のどこかに無関係ではなかったんでしたっけ?
3度目の録音が出たら絶対買います。

マーラーの仮稿だと4楽章の最後の小節と、5楽章の最初の小節に大太鼓の音符が書かれています。
これらは別なものなもの(楽章の終わりとはじまりで2回鳴る)という解釈と、
4楽章の最後の一撃が5楽章の最初の一撃を兼ねる(1回しかならない)という解釈があるみたいです。
クックはあらゆる可能性を排除しないというスタンスだったと思います。そこがこの補筆のキモだと思うんです。
誰も正解を知らないので演奏者と聴き手が判断するみたいな・・
勝手に盛り上がってしまいました。
ありがとうございました。

unagiさん、こんにちは。

こんにちは、コメントありがとうございました。返信が遅れてすいません<m(__)m>

ラトルがEMIデビューしたボーンマス響との10番はクック版に自分で手を入れたものを使ったみたいですね。ボーンマスとの演奏は廃盤みたいですが、BPO盤と聴き比べてみたいです。僕も3度目出たら買いたいですね。

> マーラーの仮稿だと4楽章の最後の小節と、5楽章の最初の小節に大太鼓の音符が書かれています。
> これらは別なものなもの(楽章の終わりとはじまりで2回鳴る)という解釈と、
> 4楽章の最後の一撃が5楽章の最初の一撃を兼ねる(1回しかならない)という解釈があるみたいです。
なるほど、そう言うことなんですね。この後にインバル盤を聴いたら、両方で鳴っていて、「はて?」と思ってました。

> 誰も正解を知らないので演奏者と聴き手が判断するみたいな・・
unagiさんならunagi版を作れそうな気がします(笑)。クック以外のバージョンも聴いてみます。
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