ブルックナー交響曲第5番 : 朝比奈(73年)

73年に東京文化会館で行われた大阪フィルの演奏会をライブ録音したSACDを聴いた。東京FMがマスターテープを所有していて、そこからSACD化されたものだ。

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朝比奈隆の5番は新日フィルとの演奏のCDを持っていて愛聴盤の一つ。このSACDはそれよりも20年近く前の演奏会の録音である。

オケが違うせいか、指揮者が20年近く若いせいか、演奏会のライブ録音という意味での疵はこの演奏の方が多い。特に金管は力演であるが、けっこういっぱいいっぱいかなという感じがそこここで漂う。全体の完成度は新日フィルとの演奏のほうが高い。

とはいえ、ブルックナーの大家の演奏である。やっぱり、なかなかいい演奏だなあなんて思いながらリラックスして聴いていたのだが、終楽章も終盤になるとだんだんそうも言っていられなくなった。なんというか異様な盛り上がり方なのだ。

ライナーノーツによるとこの部分、大フィルだけでなく新日フィルの金管を借りたそうである。フーガが何重にも重なってコーダに突入する頃になるとこの金管多国籍軍はまさに総力を挙げて最強音を奏でる。これは大迫力だ。加えてティンパニも力一杯。最後は思わず鳥肌が立つ終わり方である。最終和音が終わるや否やブラボーの声がかかるのは好ましくないが、しかし、気持ちがわからなくもない。確かにブラボーだ。

最後の5分間は圧倒的にこっちの勝ち。ただし、曲全体では新日フィルとの演奏の勝ちかな。
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