ブラームス交響曲第1番/第4番 : マゼール

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マゼールがクリーブランド管の常任指揮者だった頃のブラームス交響曲全集。もともとはデッカが販売していたが、イギリスのScribendumがライセンス販売している。Scribendumはムラヴィンスキーのモスクワライブも販売しているブランドだ。あまり数はないがスヴェトラーノフのブルックナー8番やポール・パレーの演奏、さらにはクック版マーラー交響曲第10番の世界初録音だったモリス盤などかなりマニアックなラインアップを揃える。スヴェトラーノフの演奏はHMVでは廃盤だが、scribendumのサイトに行くと直販で日本にも輸入できそうだ。(ただし、少々割高。マゼールのブラームス交響曲全集は日本のHMVでは今なら1000円強で買えるが直販サイトでは3000円以上する。)

聴きなれたブラームスの交響曲もマゼールの演奏となると聴き手は自然に何か変わった演奏を求めるらしく、ネットで検索するといろいろな人が「きわめて自然」「びっくりするほど普通」というコメントを残しているのがちょっと可笑しい。確かにブラームスやベートーヴェンの交響曲の定番の演奏としてマゼールの演奏を選ぶのは想像しずらいなあ。

個人的には、ブラームスの1番はショルティ、4番はカルロス・クライバーがファースト・チョイスだが、それぞれ本当に良い曲だし、カラヤン、バーンスタイン、アバド、ジュリーニ等々良い演奏もたくさんある。その中で僕自身、このマゼール盤には何か特殊なプラスアルファを期待していた。が、その期待は良い意味で裏切られた。

1番も4番も非常に優れた演奏だと思う。どうもクリーブランド管時代のマゼールはパッとしないという評価が多いような気がするが、まったくそんなことはない。それぞれ曲の良さを存分に聴かせながら、例えば1番の終楽章の主題の予想外のスピードや4番の1楽章コーダのけれん味などマゼールらしさも控え目ながら健在だ。

この演奏が3枚組みで1,000円なんだから絶対、買いだ。



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