ショスタコーヴィチ交響曲第4番 : コンドラシン

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コンドラシン/モスクワフィルのショスタコーヴィチ全集の中の一枚。この全集は日本ではビクターからもリリースされていたし、他に韓国盤等もあるようだが、手持ちはロシアのヴェネツィアレーベル(何でヴェネツィアなのか?)からリリースされたもの。

ムラヴィンスキーが5番以降しか演奏しなかったので、作曲後かなり長期間お蔵入りになっていた4番の初演はコンドラシンに白羽の矢が当たったということだが、作曲者存命中に初演を務めた指揮者の演奏なので、作曲者の製作意図にもやはり一番忠実なのだろうか?

緊張感と切迫感に溢れる演奏だ。何かの強迫観念に追いかけられているような印象。オーケストラの音色はかなり特殊に感じる。弦の音に潤いがなく、金管は刺々しく、木管もアタックが鋭い。いろいろな楽器が叫び声をあげているという感じ。ホールエコーはあるのだが、全体として非常にデッドな録音のイメージ。

しかし、聴き終えての満足感は非常に高い。特に第三楽章はさまざまな表情を見せる楽想一つ一つを見事に描き分けて見事だ。オーケストラの技術もきっとすごいんだと思う。

62年の録音だが、この4番に関して言えば鑑賞にまったく問題ないレベル。全体として低音が足りずハイ上がりである点、オーケストラ全体が強奏する時にダイナミックレンジが足りない点(特に三楽章のコラールは残念。実演はきっと凄かったと思う。)に不満はあるが、録音年代を考えれば仕方ないと思う。ロジェストヴェンスキーの録音より100倍マシ。

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