シューマン交響曲第2番 : レヴァイン

ジェームズ・レヴァインはシューマン交響曲全集を2回録音している。最初がフィラデルフィア管、新しい方がベルリン・フィルとの演奏だ。手持ちのCDはフィラデルフィア管との全集。レヴァインがまだ30代前半の頃、77年~78年にかけての録音である。

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オリジナルのジャケットは若い頃のレヴァインの写真だったのだが、廉価版のCDになってからはシリーズ共通の風景写真になってしまった。ちょっと残念だ。若い頃のレヴァインはクラシックを知らない人が見たらちょっと白いジャクソン5か?という風貌なので営業的にはどうかとも思うが、しかし、没個性な現行ジャケットよりインパクトはある。せっかくだから写真をアップしておきたい。

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クラシックを聴き始めた頃、レヴァインはまだ30代だったし、その後、メトロポリタンで活躍して超大物になっていく過程でどんどん風船のように太ったので老けているという印象がなく、演奏もみずみずしいので、いつまでも若いように感じていたが、今年でもう70歳だという。この人にはもっとどんどん録音を残してもらいたい。オペラの映像はかなり残ると思うが、管弦楽曲も出来る限り多く録音してもらいたいものだ。マーラーもすべては録音していないし、レヴァインのベートーベンやブラームス、ブルックナーなんていうのも最新録音で聴いてみたい。

シューマンの交響曲4曲のうち、おそらく2番がもっとも不人気曲だと思うが、最近ではアバドが初めて録音するシューマンとしてこの曲を選んだし、聴けば聴くほど味の出る非常に良く出来た曲だと思う。「春」や「ライン」のようにキャッチーではないし、4番のような造形美もないかもしれないが、しかし純粋音楽として2番はなんというか奥が深い。

レヴァインとフィラデルフィア管の演奏は若さを全開に感じさせる実に快活で清々しい演奏だ。この曲を作曲時、シューマンはすでに病んでいたようだが、そんなことは微塵も感じさせない美しい演奏である。この点、この曲に影を求める人には物足りないかもしれないが、僕はこういう明るいシューマンの方がどちらかというと好きだ。

70歳のレヴァインならどう演奏するのか、やっぱりシューマンも再録音してほしい。

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