ベートーベン交響曲第1番 : 飯守

古今東西、番号付き交響曲を作曲した作曲家の交響曲第1番の中で最も優れたものはどれだろう?

ハイドンやモーツァルトの1番はまだ習作みたいだから除くとして、シューベルト、ドヴォルザークはまったく聴いたことが無い。ニールセン、チャイコフスキー、ブルックナー、ラフマニノフも印象薄し。シベリウス、シューマン、ショスタコーヴィチ、マーラーあたりになると1番もかなり聴き応えがあるが、まあ、やっぱりブラームスかなあ。

エルガーはどうした、とか、実はグラズノフの第1番は名曲だというご意見もあるかもしれないが、良く知らないのでご容赦を。なにぶん非常に偏った話ですので。

で、ベートーベンの第1番だが、さすがのベートーベンでも俺はベートーベンの交響曲では1番が一番好きだという人はたぶん少ないだろう。僕も今まであんまり真剣に聴いたことがなかった。たまたまラジオで流れていたとか、カップリングの英雄を聴く前にこの曲が入っていたとか、全集買ったのでとりあえず番号順に聴いてみたくらいが関の山である。

実はこの飯守泰次郎の演奏も「全集が届いたので最初のCDを入れてみたところ順当にこの曲から始まった。」という経緯で聴いたのだが、これがなんとも良い演奏だった。

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飯守泰次郎はこの後、マルケヴィチ版による世界初録音という全集も録音しているが、この演奏は新ベーレンライター版による演奏。複雑な版の問題はよくわからないが、90年代までの伝統的な大オーケストラによる大交響曲というイメージから脱却し、ハイドンやモーツァルトとの連続性を感じられる軽快かつ見通しの良い曲として演奏される。

飯守と東京シティフィルの演奏はこのチャーミングな曲を溌剌と演奏していて見事だ。デッドな録音も楽譜も1番の曲想に良く合っている。本場物の素晴らしい演奏が数え切れないほどあるが、日本人指揮者と日本のオーケストラの演奏もまったく見劣りしないと思った。
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