ブルックナー交響曲第5番 : 小泉和裕

最近、レコード芸術では日本のオーケストラ紹介をシリーズで行っているらしく、付録CDにも従来からの新譜サンプルに加え、当該号で取り上げたオーケストラの演奏が取り上げられている。

僕は気づいたときに買う程度の読者なので飛び飛びでしかこのCDを持っていないのだが、7月号の付録に九州交響楽団の演奏するブルックナーの6番が第1楽章のみ収められていた。指揮者は小泉和裕。名前は存じ上げているものの実演も録音も聴くのは初めて。6番好きの僕としては興味津々。早速聴いてみたところ、これが(失礼ながら)意外に良いのである。やや早めのリズムで颯爽と演奏している。この曲では絶対譲れないリズムラインもなかなか勢いがある。金管がふらつくのが残念だが、録音を前提としないライブの記録としては全体として見事な演奏だと思った。余談だが、日本のオケはどうしておしなべて金管が弱いのだろうか?肺活量とか体力の問題か?

早速、小泉さんの指揮するブルックナーで検索したところ4番、5番、6番という中堅どころ3曲を収めたCDがあるではないか。しかし、さすがは国内盤、5000円もする。一昔前ならこれでも廉価盤だが、今のご時世、この価格には二の足を踏んでしまっていた。

ほとんど忘れかけていたのだが、今日、神保町のディスクユニオンに寄ってみたらうれしいことにこのCDセットを発見した。Bランクで2900円。これでも安くはないが、頻繁に中古が出るとも思えないのでレジに持っていったところ、さらに幸運なことに品物によって割引セール期間中とのことで、その中でも最大割引の30%引きで購入できた。元の価格の6割引なら文句ない。

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帰宅後、早速聴いてみた。ただし6番ではなく5番である。そもそものお目当てを取っておきたい気持ちもあったし、小泉和裕/大阪センチュリー交響楽団がこの難曲をどう演奏するか、これまた興味津々だったのだ。

演奏は九州交響楽団との録音で聴いたのと軌を一にするスリムでシャープなスタイル。大上段に構えた厳めしい演奏を期待する人には物足りないかもしれないが、僕はこのスタイル、なかなか好きだ。

全体を通じてオーケストラも力演。ライブではなくセッション録音なので時間をかけて作り上げた甲斐あって疵はほとんどない。ホールエコーをほど良く取り込んだ録音も良い。

それにしても今まで小澤征爾、朝比奈隆以外の日本人指揮者が指揮する演奏をCDで聴いたことがほとんどなかったが、飯守泰次郎も小泉和裕も良い仕事をしてるなあ。これから他の指揮者も含めて重点的に聴いてみよう。

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おはようございます。

小泉さん、懐かしいです。一度だけ、大昔に大阪フィルの演奏で生で聴きました。

チャイコフスキーの交響曲第6番 悲愴だったような、記憶はあやしいですが。

日本人では好きな指揮者です。いやぁ、良い買い物が出来ましたね。

Re: こんにちは!

こんにちは!コメントありがとうございます。
> 小泉さん、懐かしいです。一度だけ、大昔に大阪フィルの演奏で生で聴きました。

生をお聴きになったことがあるとは、うらやましいです。セッション録音のこの演奏も良かったですが、九州交響楽団との演奏を聴くかぎり、ライブではもっと情熱的な演奏をされるんじゃないでしょうか?聴いてみたいなあ。

大阪フィルにしてもセンチュリー交響楽団にしても自治体からのサポートがなくなったり財政的には大変な状況みたいですが、地域に根付いたオーケストラにはなんとか頑張ってもらいたいです。
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