ブルックナー交響曲第9番 : スヴェトラーノフ

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スヴェトラーノフとスウェーデン放送響とのライブ録音。スヴェトラーノフのブルックナーは数が少ない上、他のロシアの指揮者の例に漏れず録音状態に不安が多いので、晩年にこうしたライブ録音が残ったのはありがたいことだ。

カラヤン/BPOの旧録が手元にあったので見てみると第1楽章24分、第3楽章25分程度。カラヤンだけでなく9番は第1楽章と第3楽章の演奏時間がだいたい同じことが多いが、このスヴェトラーノフ盤は第1楽章が29分弱で第3楽章が25分半。第1楽章の遅さが際立っている。

実際に聴くと第1楽章の遅さは数字以上である。相当個性的な演奏だが、説得力はある。スウェーデン放送響も頑張ってこの遅いテンポに耐えている。速い演奏よりも遅い演奏の方が難易度は高いと聞いたことがあるが、確かにこのテンポで緊張感を持続するのは並大抵のことでないだろう。

第3楽章は第1楽章との対比もあって割とさっぱりとした禁欲的な演奏だが、抑制された表現が逆にメロディの美しさを際立たせている。

9番のスタンダードにはなりえない演奏だが、この曲が好きな人なら必聴の一枚だと思う。

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