マーラー交響曲第9番 : スヴェトラーノフ

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スヴェトラーノフ晩年の録音。オーケストラはスウェーデン放送交響楽団。ブルックナー9番と並んでマーラー9番も優秀な録音が残って何よりである。

ブルックナーよりもスタンダードな名演だ。普通というと評価していないようだが、良い意味で普遍的な名盤と呼べる演奏だと思う。

第一楽章は遅めのテンポだが、ブルックナーの第一楽章のような異常な遅さではない。落ち着いた抑制の効いた演奏である。これみよがしな表現はなく、音楽は淡々と深々と進んでいく。決して盛り上がりに欠けるわけではないが、大げさなクライマックスは作らない。が、聴き始めたら止められない演奏である。

中間楽章になるとテンポが上がりメリハリの効いた演奏となる。特に第三楽章は早めのテンポで進む。ライブだがオーケストラは実に巧く、録音も非常に良い。

終楽章は速めのテンポだ。ここでも人為的な演出はない。大げさなクライマックスもないし、テンポを揺らすようなこともない。すすり泣くような弱音もつんざくような強音もないのだが、感動的だ。

音楽を文章で表現するのは僕にとって常に難しい作業だが、この演奏を言葉で表すのはとりわけ難しい。一聴の価値あり。
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