シューベルト「ザ・グレイト」 : ジュリーニ

カルロ・マリア・ジュリーニとショルティはお互いがお互いを尊敬する指揮者同士だったらしい。ビッグネーム同士が相手を認めることはなかなか難しいと思うが、この二人の友好関係のおかげでシカゴ響は世界的な才能二人に恵まれて世界最高のオーケストラの一つに成長する。

ジュリーニが音楽監督ショルティの下、シカゴ響の首席客演指揮者だったのは73年までだが、その後もシカゴ響との関係は良好だったようだ。もともと録音数の多い指揮者ではないが、シカゴ響とのコンビでマーラーの9番を筆頭に良い演奏を残している。シューベルトの「ザ・グレイト」もその中の一つ。

この交響曲、はじめて知った頃には第9番あるいは第9番(第7番)と表記されていたと記憶するが、現在は第8番ないしは第8番(第9番)となっているようだ。非常に紛らわしい。自分の中では8番は「未完成」なので第9番の方が違和感がないし、最後の交響曲はやはり第9番の方がなんとなくしっくり来る。

ジュリーニらしい、堂々とした大きな構えで良く歌う素敵な演奏。ショルティが指揮するのとまた違ったシカゴ響の響きが楽しめる。オーケストラホールでの録音だが、デッカではなくグラモフォンなので弦楽器の音色をはじめとして雰囲気が違う。このCDはジュリーニ/シカゴ響がグラモフォンに収めた演奏をまとめたBoxセットの一枚だが、もう少し前の録音を含むEMIのセットもあるのでそのうち購入して聞いてみたい。同じ指揮者、同じオーケストラでもまた違った響きが楽しめそうだ。

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ショルティもこの曲を録音していて、そちらも非常に充実した演奏なのだが、面白いことにそこではシカゴではなくウィーンフィルを起用している。契約上のタイミングなのか、シューベルトはやはりウィーンフィルでと思ったのか理由はわからないが、シカゴ響とも録音してくれればジュリーニの演奏と聴き比べが出来たのにと思う。
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