ブルックナー交響曲第6番 : ドホナーニ

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80年代終わりから90年代前半までにドホナーニ/クリーブランド管によって録音されたブルックナーの交響曲第3番から第9番までのCDがまとめて再発売された。タワーレコード新宿店15周年記念ということで、新宿店の客に聞いたアンケートの回答上位5タイトルが選ばれたとのこと。ずいぶんマニアックなタイトルが選ばれたと思ったが、よく読んでみるとそもそもあらかじめタワーレコードが選んだ10タイトルのうち上位5タイトルということだった。あいかわらずタワーレコード限定タイトルの選定は渋い。

発売された時期にこの演奏がどれほど話題になったかまったく承知していない。ドホナーニ/クリーブランド管がブルックナーの主要交響曲を録音していたと知ったのは廃盤になってすでにかなりの時間が経過した後だった。ネット上の評価を見る限り自分の好みに合いそうだと思っていたのだが、中古もまったく見かけなかったので今回の再発売はうれしい限り。7枚組み4,800円という最近では決して安くない価格であったが、キャンペーン時にもらったクーポンが残っていたので迷わず購入した。

最初の一曲として第6番を聴いてみた。ドホナーニはショルティの指名でフランクフルトでのポストを得たくらいだから、その演奏スタイルはどことなくショルティを髣髴とさせる。他方、ヴァントとも知り合いだったらしい。となるとこの6番は(自分にとって)悪くなさそうだ。

演奏は予想に違わず贅肉の少ない均整のとれたアプローチ。ショルティ盤のように他を圧倒するような迫力はないが、実にすっきりとこの曲の魅力を伝えている。クリーブランド管も当然のことながら上手い。弦楽器も良いが、金管が落ち着いた音色ながら非常に力強い。

録音はホールトーンが少なめでどちらかというとデッドな音だ。ブルックナーというと教会で録音というケースが結構あるが、残響も多ければいいというものではない。曲によっても違うが、まるで風呂で聞いているような残響過多の録音はこの曲には合わない。その点、この録音は過不足ない出来。

他の曲を聴くのが楽しみだ。
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ドホナーニ

ばけぺん さま

こんばんは。
実は、ドホナーニのブルックナー、当時買いそびれ、上京の際にディスクユニオン等でボチボチ探していたところでした。入手できたのは5番のみ。

そんなところ、この記事で再発を知りました。ありがとうございました。

近年、6番の良さがやっとわかりました。もっと聴かれてもいいような作品だと思っています。

Re: こんばんは。

sankichi1689さん

 こんばんは。コメントありがとうございます。

 そうでしたか!発売当時からご存知だったんですね。私はもはや手遅れかとあきらめていたんですが、どうやらタワーレコードから9月に発売されたようです。ブロムシュテット/ゲヴァントハウスの9番(旧録)もあって、それも一緒に買ってしまいました。

 ブログにも結構書いてますが、僕は5番と並んで6番が大・大好きなんです。ドホナーニがお気に召すのであれば、(そして、まだ聴かれていなければ)ショルティの6番も是非聴いてみてください。僕は完全にノックアウトでした。
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