ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 : クレーメル/アーノンクール

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クレーメルとアーノンクールというちょっと変わり者同士の競演。片やピアソラを筆頭にクラシックの範疇にとどまらない活動を行うヴァイオリニストと古楽復興の立役者という二人がベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏するとなるとどんなものになるか聴く前からワクワクする。

で、そのワクワクがちょっとした驚きに変わるのが第一楽章のカデンツァ。もう有名な話だが、この演奏では、ピアノ協奏曲に編曲された際のピアノ用カデンツァが使用されているのだ。しかもそのピアノ譜をヴァイオリンで弾くのではなく結構な部分をピアノが弾いているので、内容を知らずに初めて聴くとびっくりする。僕は、録音ミスか何かで突然、ピアノ協奏曲が始まったかと思った。この部分だけのために呼ばれているピアニストもなかなか大変だ。

カデンツァはちょっと飛び道具的な感じがするが、それ以外の演奏は至極真っ当。クレーメルの演奏はいつもの例に漏れず、実に繊細。そして知的な感じだ。アーノンクールの伴奏も堂々としたもの。オケはヨーロッパ室内管弦楽団だが、特に小規模な編成という感じではなく、演奏法もこれみよがしに古楽器的なものではない。前衛的な趣はなく、デリケートに美しいハーモニーを奏でている。







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おはようございます。

それにしてもこのCD、カデンツァが型破りですね。(^^)

私は最近、メンデルスゾーン、チャイコフスキーと聴いて来たので次はベートーヴェンかブラームスかと思っていたところでした。ばけぺんさんのこの記事でベートーヴェンが無性に聴きたくなってきました。

Re: おはようございます。

akufuyu102さん、おはようございます。

ほんと、面白いカデンツァです。カデンツァそのものもちょっと風変わりなんですよね。
私はakifuyu102さんのブログにインスパイアされて昨日この曲聴きました。ヴァイオリン協奏曲、ちょっと久しぶりに聴きましたが良いですねえ。

しかし、今年はなかなか秋にも冬にもならない気候ですね。
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