ブルックナー交響曲第5番 : ドホナーニ

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以前、交響曲第6番について感想を書いたドホナーニ/クリーブランド管によるブルックナー交響曲選集の中の一枚。

第一楽章はゆっくりと厳粛に開始するが、8分過ぎからかなり激しく加速する。一瞬、ちょうど同じ部分で猛烈に加速するフルトヴェングラーの演奏を髣髴とさせるが、全体としてはすっきりとした演奏で、神秘的とか宗教的というイメージはない。健康的なブルックナーだ。第二楽章、第三楽章ではそうした突然のテンポの変化もなく、曲そのものの良さを十分引き出している。ドホナーニの演奏は、一見、さらっとしているようで急に変化球を投げるようなところがあるので、これが好きな人と嫌いな人で評価が大きく分かれそうだ。僕はこの人の演奏は例外なくどれも好きだが。

終楽章は第一楽章同様、非常にゆるやかに始まるのだが、いつの間にかテンポが上がり、中盤以降のフーガは時にオーケストラが置いていかれそうなほど、かなり快速な足取りとなる。オーケストラの響きもすっきりくっきりしているので荘厳な演奏を求めると肩透かしにあう。最後の二重フーガも粘らず引き摺らず一気にフィナーレを迎える。なんとも後味さわやかなブルックナーだ。

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ドホナーニ

ばけぺんさん、こんばんは。

「健康的」、「すっきりくっきり」、「後味さわやか」同感です。
こういうブルックナー個人的に好きです。

ドホナーニは、彼のマーラーを好まれる人も多いですよね。

どちらもハイレベルで曲を造り上げていて、
派手さはないですが、スゴイ指揮者なんでしょうね。

こんばんは

sankichi1689さん、コメントありがとうございます。

ドホナーニは非常に力のある指揮者だと私も思います。オーケストラビルダーとしても優秀ということですし。

彼のブルックナーもマーラーも私は大好きです。
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