SM-SX10(1)

Sharpははるか昔、オプトニカというブランドでそこそこ立派なオーディオを売っていたらしい。「オーディオの足跡」さんのサイトで見るとなかなか格好いいプリメインアンプのカタログが載っている。その頃からSMという品番なんだなあ。

時代は下って20世紀末にSharpは1ビット技術を使った高級プリメインアンプを発売する。SM-SX100だ。このアンプ、ブランドにこだわらない人の間ではすこぶる評判がいい。往年のオーディオ好きたちはいわゆるデジタルアンプを毛嫌いする人が多い。アナログアンプを営々と販売してきたオーディオメーカーはデジタルアンプのことを評価しないだろうし、そうしたメーカーと二人三脚だった多くのオーティオショップも然り。客観的にデジタルアンプを評価するのは難しいだろう。加えて一口にデジタルアンプと言っても様々だから、実際、音のいいものもあれば首をかしげるようなものも存在する。

僕は2003年にオーディオを再開してからしばらくしてSM-SX100を購入した。2005年くらいだったか。その存在を知ってから割とすぐのことだったと思う。福岡の吉田苑さんから試聴機を借り、すっかり気に入ってそのままその試聴機を購入した。吉田苑さんもちょうどデモ機処分のタイミングだった。

僕は何につけてもB級グルメだ。この場合、SM-SX100がB級ということではないのだが、その分野で保守本流ではなく「知る人ぞ知る」とか「わかる人にはわかる」といったものになぜか強く惹かれてしまう。試聴機を聴いて音が気に入ったことは間違いないが、金額的にはAccuphaseでもLuxmanでも海外製品でも買えたのにSM-SX100を買ったのは普通の人ならテレビか生活用品だと思っているSharp製だったことが最大の理由だった。

このアンプはとても気に入った。とにかくグリップ力がある。レンジも伸びており凸凹がない。低音が弾むこの音が気に入るとほかに選択肢がなかなかないのだ。それ以来ずっと使っていたのだが故障が増えたので下取りに出し、最近、別のアンプを買った。

今度は中国製のDUSSUNだ。こちらは輪をかけて不人気モデルだろう。ネット上でこのアンプをよく言う人は非常に少ない。そもそも実機を聴いた人が少ないだろう。聴いてみると良いアンプである。SN比がよく、上から下まで変な癖もない。音像は奥に展開する。クラシックを聴くにはとても良い。このアンプ、アウトレット品で25万円だった。中古なら15万円くらいで売っている。国産のアンプと比較しても圧倒的に安い。さすが中国製だ。一旦、ヨーロッパに輸出してダニエル何とかという名前でもつければ100万円でも安いと言われるだろう。

DUSSUNには満足しているのだが、最近、ネットでSM-SX10の中古を見つけた。ノーマルではなく吉田苑さんがクロック交換した改造機だ。僕の環境ではプリメインアンプが二台あっても仕方ないのだが、速攻で購入してしまった…。

SM-SX10は1ビットではジュニア機だ。100や200とは造りも違うし、同じ音はしないだろう。しかし、僕は10が特に欲しかったのだ。なぜならこの10のみがIEEE1394に対応しているからである。現在使用しているSCD-DR1にはiLinkがついていてSACDを含めデジタルアウトできるが、ご存知のとおりこの規格はオーディオでは絶滅寸前である。開発者であるソニーすら現行製品ではSCD-DR1と、そのコンビとなるTA-DR1しか対応がない。それどころかiLinkケーブルも付属品以外はデジタルビデオ用を販売するのみ。いくらなんでも開発者としてひどいと思うが、嘆いていても仕方ない。

ネットではiLink経由の音が良いという評価が多く、いっそTA-DR1を買おうかと思ったこともあるがiLinkのためにだけに買うには高すぎると逡巡していた。他にEsotericという手もあるが、VRDSに興味はあってもDACにはそれほどの興味がない。だいたいDACはもうPerfectwaveがあるので十分だ。こう思っていたところに10の中古が出た。まさにうってつけだ。

iLinkは相性があるらしいので認識してくれるかちょっと不安ではあるが。とにかく今は到着が待ち遠しい。
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