シベリウス交響曲第2番 : セル

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セルにはコンセルトヘボウと録音したシベリウスもあるが、こちらは70年万博に合わせて来日した際、東京でのコンサートを録音したもの。同時に来日していたカラヤン/BPOよりもセル/クリーブランド管の演奏の方が凄かったという話を聞いたことがあるが、さもありなんと思わせる素晴らしい演奏である。

コンサートが行われた東京文化会館は音響がデッドなことで知られているが、この録音もホールの残響が少なく、結果としてクリーブランド管の音色がとてもクリアに聴こえる。

始まりから最後まで贅肉の落ちたスリムな造形だが、ライブ録音であるせいか演奏はとてもホットだ。ライナーノーツにセルが音楽に大切なものは1にリズム、2にリズム、3にリズム、4が正確なアーティキュレーション、5にバランスと言ったと書かれているが、まさにそのとおりの演奏。わずか2ヵ月後に骨髄腫で亡くなった指揮者の演奏とは思えない。音楽は生気に溢れ、希望に満ちている。圧倒的な名演だ。

直接音が多目の録音でヒスノイズも多いが、かまぼこ型の録音バランスで温かく聴きやすい音で録音されている。歴史的な演奏がこういう形で残されたことに感謝。
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