シェーンベルク「浄夜」 : タルミ

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いつごろからだろうか?ニューイヤーコンサートを指揮してからだろうか?とにかくジョルジュ・プレートルの録音が最近脚光を浴びている。昔はカラスと共演したオペラの録音だけが有名で、しかも「カラスは最高だが、指揮はイマイチ」くらいの評価だったのに、晩年に入ってから急に再評価が進んでいるようだ。

注目していたところ、今年になってタワーレコードから再発された85年録音の「幻想交響曲」の中古を発見したので購入した。期待して聞いたのだが、「幻想交響曲」は普通に良い演奏だった。予想したよりコントロールの効いた秀演であったが、名盤目白押しの「幻想交響曲」だけにびっくりするほどではなかった。

このCDにはフィルアップとしてヨアフ・タルミ指揮イスラエル室内管弦楽団の演奏によるシェーンベルクの「浄夜」が収められている。作曲者も指揮者もオーケストラも収録場所も何もかも違うこの二曲がなぜ組み合わせになったのか謎である。ライナーノーツにもなんら記述がない。フルオーケストラと室内管弦楽団の違いもあるが録音レベルも合っていない。不思議な気がしたが「浄夜」も好きな曲なので引き続き聴いてみた。

で、結論から言うとこっちの「浄夜」の演奏はめちゃめちゃ良い。弦の艶が妖しくダイナミクスに富んだ非常に濃厚な演奏だ。この曲はフルオーケストラだとひんやりと冷たいブーレーズや分厚い響きで圧倒的なカラヤンの名演があるし、室内管弦楽団だったらオルフェウス室内管弦楽団も良いし、ブーレーズには弦楽六重奏盤もあってそっちも良かったが、それらに勝るとも劣らない名演奏だと思った。

ネットで調べてみるとこの演奏は録音1年後の87年にチャイコフスキーの曲と組み合わせでCD化された後廃盤になったままのようだ。タワーレコードのサイトには「幻想」発売時には未収録だったこの演奏と組み合わせたとだけ記述がある。あえてこの演奏を選んだ担当者には思いがあったと思うのだが、それ以上のコメントはない。

とにかく、なんの期待もせずこれだけの演奏が聴けたので大満足だ。
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