ショスタコーヴィッチ:交響曲第10番

村上春樹の新刊「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」が大人気だ。出版前から50万部印刷して初日の売れ行きでもう60万部だという。すごい。

「巡礼の年」はリストの曲だが、今回の作品の名前がアナウンスされた段階でタワーレコードはこれをリストの曲と読んで何人かのピアニストの弾く「巡礼の年」のCDをメーカーに発注したと言う。素晴らしいマーケティング能力だ。もちろん演奏者が誰かわからなかったので最小単位の発注だったということだ。ふたを開けてみればベルマンの演奏だったらしい。早速ネット上はこのCDが売り切れ。しかし、外れだった「巡礼の年」はどうなってしまうのか?

村上春樹の小説にはよく音楽が登場する。前作「1Q84」では「シンフォニエッタ」、「海辺のカフカ」では「大公トリオ」といった具合に。クラシック以外にジャズ、ロックもちょくちょく出てくる。

こうした直接の引用はないのだが、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んだ時、僕はショスタコーヴィッチの交響曲第10番が頭に浮かんで離れなかった。薄暗い雰囲気、突然の喧騒、言いようのない危機感といった曲の印象と小説の印象が自分の中でピッタリなのだ。

僕以外にこのサイトを見ている人はまずいないと思うが、もしいたら、そして、もしあなたが村上春樹が好きならば、ぜひ一度お聴きあれ。
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