シューマン交響曲第1番「春」 : カラヤン

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カラヤン/BPOの70年代の録音をまとめた82枚組のBox Setの中の一枚。このカラヤン70'sはEU製だが、韓国製の別バージョンもありそちらは88枚組。EU盤の方はオリジナルリリースの曲目が適宜組み合わせられている。韓国盤はオリジナルに忠実なせいか実売価格がはるかに高い。(EU盤が17,000円程度に対し韓国盤は30,000円程度。)

僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、手にするカラヤン/BPOの演奏の多くは70年代の録音だった。CD時代に入ってカラヤンはデジタル録音で多くの曲を再録音しているが、ほとんどの場合、70年代の演奏の方が良いと感じる。

Box Setが届いてから時間が経っているが、今日、初めて開封した。なんといっても82枚もあるとどれから聞くか迷ったが、カラヤンの演奏をあまりじっくり聴いたことのない交響曲から聞こうと思って最初に手にしたのがこのCD。セットの中では6枚目。1番と4番のカップリングである。

実に素晴らしい演奏だ。70年代のカラヤンの演奏は颯爽とスマートだが、同時にデリカシーに満ちているし、オーケストラのバランスも素晴らしい。木管の美しさも特筆物。晩年はさすがのカラヤンもちょっと鈍重な感じがしたが、この頃の指揮は溌剌としたリズム感も良いし、フレージングも精彩に富んでいて本当に文句のつけようがない。

70年代初頭にカラヤンがグラモフォンと契約した際にメンデルスゾーンとシューマンの交響曲全集が契約に含まれていたそうだが、それまでカラヤンが公で演奏したことがあるのはシューマンの4番だけだという。つまりここで聴く1番は全集録音のために新たにレパートリーにしたということである。それにしては恐るべき完成度だ。思い入れのある曲や十八番の曲以外でも完璧な再現ができるところがこの指揮者の卓越した才能なんだろう。

カラヤンの演奏は疵一つなく磨き上げられているせいか、あるいはレパートリー以外も録音するせいか、表面的と良く言われるのだが、この演奏を聴いているとまったくお門違いだと感じる。なお、もともとのレパートリーである4番の方ももちろん名演である。

録音はオリジナルのアナログマスターからDGお得意のオリジナルイメージビットマスタリングされている。70年代最初期だが十分に鮮明な録音。
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こんばんは。「春」、好きです。

82枚組とは正にカラヤンの一生が入っていますね。貴重ですね
70年代のカラヤン/BPOの演奏は後世に残る大きな遺産と言えますね。

「春」はパーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニーのCDを図書館で借りたのですが、シューマンがホルンの使い方に卓越しているのに驚きました。実はシューマンの交響曲を真面に聴いたのはこのCDが初でした。

「春」はホルンが活躍しスピード感溢れる第1楽章と第4楽章が好きですね。

おはようございます

akifuyu102さん、おはようございます。

ヤルヴィの演奏、CD持ってますが、スピード感溢れるモダンな演奏ですね。カラヤンの演奏は比較するとどっしりと重厚です。双方、魅力ある演奏だと思います。

シューマンの交響曲は四曲それぞれが素敵な曲なので僕は大好きです。ぜひいろいろ聴いてみてください。
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