ブルックナー交響曲第5番 : ズヴェーデン

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ズヴェーデン/オランダ放送フィルのブルックナー交響曲全集第4弾。

先に出た4番、9番とも50才台前半の指揮者とは思えない落ち着いた演奏だった。5番の開始も非常にゆっくりとしたテンポで始まるのでその印象は途中まで変わらなかったのだが、中間部でけっこうなアッチェレランドがかかる。ちょうどフルトヴェングラーやドホナーニがテンポを上げるのと同じところだ。楽譜に指示があるのだろうか。ただ、この演奏の場合、そこよりも第一楽章の終結部に驚く。弦のピッチカート以降、聴いたことのないようなテンポで最後まで進む。ちょっと意外なほどのテンポの変化である。

第二楽章は弦楽器の扱いに長けたズヴェーデンの得意とするところだろう。終始美しいヴァイオリンに低弦部や木管、それに控えめな金管の音がブレンドされてとても素敵な演奏である。

第三楽章は若々しく爽やかな好演。オランダ放送フィルというのも上手なオーケストラだ。

第四楽章は途中、金管のコラールが厳かに登場するまではゆったりとしたテンポなのだが、それ以降は第一楽章同様、予想以上にテンポがあがる。いつも通り弦楽器群は頑張っているものの、これまで聴いたズヴェーデンの演奏と比較し、特に後半は金管とティンパニの活躍が目立つ。最後は大きなコーダを築くがここでもアッチェレランドがかかり駆け足で演奏を終わるイメージ。なかなか個性的な演奏である。

このシリーズの他の録音と同様、録音はすこぶる良い。
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