マーラー交響曲第2番「復活」 : マゼール

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マーラーの交響曲第3番に続いてマゼール/フィルハーモニア管の「復活」を聴いてみた。

まずこのCD、ライブ録音というのだが、聴衆の気配がまったくない。弦楽器が左右に広がらず真ん中に定位するので我が家で聞くとステージが縦長みたいな感じがするが一つ一つの音はとても鮮明である。

遅めのテンポで劇的な場面を何度も作り上げ、ここぞというときはマゼール得意の「ゆっくりダメ押し」的な表現が出てくるので、全体として相当濃い演出だと思うのだが、全体を通じて感じるのは春の日差しのような、あるいは天国的なイメージの演奏だ。まるで第4番を聴いているみたいだ。

第一楽章からそういう気がした(相当劇的な演奏であるにもかかわらず。)が、とりわけ第二楽章、第三楽章はとても暖かい空気に包まれている。マーラーの標題によれば過去の回想である第二楽章はともかく第三楽章では夢から覚めるはずだが、夢見心地のまま第三楽章が終わるような印象。

後半の二楽章はダイナミックに音楽が展開する。相変わらずそこここで癖のある表現が垣間見られるが、バンダが入った後はむしろ抑制的な表現で最後の最後を迎える。クライマックスは合唱、オーケストラとも熱演。拍手はカットされているが、この演奏をライブで聴いたら感動するだろう。

ウィーンフィルとの演奏とどちらを採るか、悩むところ。マゼールの解釈はどちらも好き嫌いあるだろうし、甲乙つけがたい。ライブならではの高揚感を感じるこちらが僅差で上だろうか。
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こんばんは

ばけぺんさん、こんばんは。
『マゼール得意の「ゆっくりダメ押し」的な表現』。これはナイスな表現ですね。マゼールってテンポが遅い指揮者グループに分類されますよね(笑)
来年はボストン響と来日しマーラー5番をやるらしいですね。
S席が37000円とは当方首都圏に住んでいたとしても考えてしまいます・・・

高すぎる!

sankichi1689さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

マゼール、最近は特にダメ押しに磨きがかかっているようです。自宅のオーディオで聴いてるとちょっとやり過ぎと感じることもありますが、彼の表現はライブで聴いたらCDより遥かに感動すると思います。

S席、37,000円ですか!3泊4日でサイパンに行けますね。今後、何度も実演は見れないかもしれませんが、それにしても海外からのオペラ並みに高いですねえ。常々日本のコンサートは高すぎると思っていましたが。。。それじゃ、若い人達は行かないだろうなあ。
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