ロッシーニ序曲集 : ガンバ

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6枚組デッカサウンズに含まれていた1枚。指揮者のピエリノ・ガンバという人の名前は初めて聞いた。ネットで調べてみるとマゼールと同じく8歳で指揮者としてデビューした天才らしい。1936年生まれなので今年で77歳ということになる。ご健在で今はニューヨークで生活しているそうだ。このLPの録音が1957年なので20歳そこそこでのメジャーレーベルデビュー盤である。

57年録音だが、録音は素晴らしく良い。もちろんステレオ録音で、実に鮮明。デッカの音として選ばれた6枚のLPに収録されているのも納得である。管、弦、打楽器どれも良いのだが、小気味良く炸裂する打楽器を抑えてこのLPの中での白眉はウィリアムテル序曲の冒頭の弦楽器。チェロが朗々と歌うのが気持ちよい。

ガンバ青年の指揮も実に堂に入ったものだ。リズムが歯切れ良く、メロディの歌わせ方も上手い。何より、一つの曲の中での曲想の変化をとても上手く描き出していると思う。

現在はピエロ・ガンバと名乗っているそうだが、ほとんどのオールドクラシック・ファンからも忘れられているのではないだろうか。神童が大成するのはやはり難しいことなんだろうな。
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こんばんは

これは掘り出し物ですね。
20歳でメジャーデビューするとは。看板スターとして育てたかったんでしょうね。確かに仰るように、そこから本当に大成するか、芸の道は難しいものですね。

こんばんは。

sankichi1689さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

このLPセットに含まれていなかったら、きっと一生、ガンバさんのことも知らず、この演奏も聴くことはなかったと思います。これだけの演奏・録音でも風化してしまうのですから、時代を越えて残る演奏というのは本当に数少ないのだと思います。

この方の現在を考えるとマゼールって凄いなと再確認しました。
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