ブラームス交響曲第1番 : ベーム

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ベーム/ウィーンフィルによるブラームス交響曲全集。75年にベームは初来日し、空前のブームを巻き起こしたらしい。私はその頃、まだ小学生だったのでまったく知らないのだが。この全集はその直後にセッション録音され、同年中には国内でも発売されている。はっきりと明記はされていないのだが、その当時のものと思われるLPを神保町のディスクユニオンで見つけて購入した。4枚組みで1,080円だった。

先日のマズアほどではないが、ベーム/ウィーンフィルの演奏にはあまり感心したことがなかった。ベーム/ベルリンフィルの演奏は例えばモーツァルトなど颯爽としていて勢いがあるところが好きなのだが、その後のウィーンフィルとの再録はテンポもリズムも緩んでいて良いとは思わない。このブラームスの第1番の演奏も相当前に確かFM放送で聴いたことがあるのだが、冒頭のティンパニのリズムを聴いた途端、これはダメだと思った記憶がある。

「じゃあ、買うなよ」ということなのだが、ブラームスの全集の在庫はこれだけだったし、2番以降は聴いたことがなかったので買ってみた。せっかくだからと思って第1番から聴いたのだが、聴いてびっくり。冒頭のティンパニと弦による導入部から実に緊張感に溢れた音楽ではないか。私が以前聞いたのは本当にこの演奏だろうか?と思うような素晴らしい演奏である。

確かにテンポは遅い。しかし緩んだ感じはない。それどころかどの部分をとってもオーケストラは力一杯の演奏だ。特に弦楽器の張り出し方が素晴らしい。一人一人が一切の妥協なく最大の力を持って弓を弦にこすり付けている感じ。解釈に小細工が一切ないのも良い。見た目ではなく素材と腕で勝負しましたという感じだ。カラヤンとまったく反対で絶対レガートしない結果、確かによく言われるようにごつごつした演奏だが、訴える力は強い。

良い演奏です。
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こんばんは

ばけぺんさん、こんばんは。

レコードプレーヤーが届いてからLP盤が順調に増えておられますねぇ。(^^♪
当時、音が良かった優秀録音盤は現代のオーディオ機器で聴くと更に良い音で
鳴るのでしょうね。レコードの方が何となく生音ってイメージがします。
ベーム/ウィーンフィルによるブラームスの交響曲、聴いてみたいです。

おはようございます。

おはようございます。コメントありがとうございます。

ついつい大量購入しちゃってます…。仰るとおりでレコードを再生して聴く音の方が生音に近く感じます。音に力があるとも言えると思います。ベームの指揮するウィーンフィルは、素朴で力強い演奏を聴かせてくれますね。

この演奏が好きになったのは自分自身が歳をとったからかもしれません。昔はもっと格好いい演奏に惹かれていたのかも。
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