モーツァルト交響曲第40番、第41番「ジュピター」 : ブリュッヘン

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このブログにリンクさせていただいているakifuyu102さんのブログ「音楽いろいろ 鑑賞日記」でブリュッヘンの演奏が絶賛されていたので興味を持っていたところ、ディスクユニオンでこのCDを中古で発見し購入した。もう昨年末のことなのだが、折りしもレコードプレーヤーが届いた頃だったので、購入以来、ずっと聴く機会がなく、今日、ようやく聴いてみた。

40番の冒頭から、私が先入観として抱いていたつまらない古楽器のイメージとはまったく違う演奏であることがわかる。奏法と編成から透明感が高く清潔な印象を与えつつ、同時に実に熱い演奏だ。強弱もテンポも非常に表現の幅が大きく、指揮者の身振り手振りが浮かんでくるようだ。

ライナーノーツを読んで初めて知ったのだが、ブリュッヘンと18世紀オーケストラの録音は、彼らが年2回行うコンサートツアーの最後、オランダでの帰国コンサートのライブ録音のみらしい。なるほど、この演奏全体に漲る緊張感と高揚感も納得である。ライブ録音とはいえ演奏は磐石。最後に拍手がなければわからないほど背景も静かである。

40番の演奏はこのコンビとして最初の録音だ。85年に録音されている。当時は雨後の筍のように古楽器演奏が登場していた時期に当たるらしいが、その中でもこの演奏はきっと驚きをもって迎えられたに違いない。

41番は古楽器演奏に対するステレオタイプを笑うようなゆっくりしたテンポで始まる。これまたかなり濃い表情である。そして実にスケールの大きい演奏だ。演奏の迫力はモダンオーケストラを完全に超えている。壮大な演奏である上、リピートを省略していないので、「ジュピター」が通常にもまして大曲になったように感じる。これは軽い気持ちでちょっと聴くことの許されない演奏である。最後の最後まで一瞬の緩みもないまま大きなフィナーレを迎える。満場の拍手も納得の凄演だ。

あまりに凄い演奏すぎて聴き終えて疲れてしまった(笑)。
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こんばんは。akifuyu102です。

ばけぺんさん、こんばんは。(^^)

ブリュッヘンと18世紀オーケストラのCD、手に入れられたのですね。
演奏について、とても適格に表現しておられ感動しました。
これから嵌って行きますよ、ご注意ください。(*^_^*)

ブリュッヘン

akifuyu102さん、ふたたびこんばんは。コメントありがとうございます。

12月27日にはこのCD買っていたのですが、ちょうど、レコードプレーヤーが届いた日だったと思うんです。それでしばらくお蔵入りでした。

凄い迫力と集中力を感じる演奏ですね。なんというか、CD一枚聴ききったら、がっくりと疲れました。この人たちの演奏に立ち向かうには聴く側にもそれなりの覚悟が求められますね。少しずつ、他の演奏も聴いてみようと思います。

良い演奏を教えていただきました。ありがとうございました。

中古屋へ

ばけぺんさん、こんばんは。
このCD、昔売ってしまったのですよ。
ジュピターは良かったのに、なんでだろう?今考えてもよくわからないのですが、私時々断捨離したくなるので、たぶんその勢いか。

「疲れてしまった」とのご感想ですが、まさにこれかもしれません。当時の私の心理・・・。

疲れます(笑)。

sankichi1689さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

凄い演奏すぎて一度聴いたらしばらく聴けないかも、と思いました。なんとも張りつめた演奏ですね。このCDを売却してしまう気持ちもわからなくはありません。そういう経緯でどなたかが売却されたCDを今回私が購入したかもしれません。

それにしてもブリュッヘンという指揮者の構成力は凄いと思いました。「ジュピター」をあのテンポで入って最後まで聴かせるのは難しいことだと思います。
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