マーラー交響曲第3番 : アバド

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結局、土日で2番、3番、5番とすべて聴いてしまった。ベルリンフィルとの再録やその後のルツェルンとの録音が出て以来、最初のマーラーチクルスの評価はかつてのように必ずしも高くないと思うが、久しぶりに一つ一つ聴いてみるといずれも非常にレベルの高い演奏であることがわかった。

3曲とも素晴らしい演奏だったが、個人的には最後に聴いたこの3番の演奏に最も感銘を受けた。特に終楽章は実に良い。じっくりとしたテンポでどの部分を切り取っても本当に美しい演奏だ。いくらでもスペクタキュラーに演奏できそうな曲だが、アバドはむしろ抑制的な表現で最後まで進む。そして最後にとても大きなフィナーレを造るのだが、この部分、最高である。あまりに良かったので終楽章だけ2回聴いてしまった。

HMVでのレビューを見るとフィナーレでティンパニが弱いことについて批判がある。確かに今まで聴いた演奏の中で最も小さな音かもしれないが、その代わりここでの金管の輝かしさ、オーケストラ全体のパワーはすさまじい。ここでティンパニを炸裂させて他の楽器を覆い隠さないところが若者らしくない若きアバドの良識なんだと思う。いずれにしてもそんな細部にこだわる必要もない名演だ。

5番と同じ80年の録音だが、こちらはデジタル録音。解像度が高くウィーンフィルの妙技がクリアに聴き取れる。
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