マーラー交響曲第7番「夜の歌」 : ショルティ

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ショルティ/シカゴ響のマーラー交響曲全集の中でも名演の一つ。ただし、この曲のサブタイトルである「夜の歌」からおどろおどろしい陰鬱な闇夜を想像する方はお気に召さないと思う。

満月で照らされた明るい夜の歌だ。第一楽章冒頭の弦楽器も金管も雲一つなく、しっかりはっきりと聴き取れる。その後も明快に豪快に音楽はぐんぐんと進む。シカゴ響の演奏も相変わらず完璧だ。ショルティの前のめり気味な指揮によく応えている。

中間楽章の二つの夜曲は楷書的な筆致で描かれるが音色は優しく美しい。スケルツオももちろん完璧。この曲で私が一番好きなのは終楽章。冒頭のティンパニの連打から気分爽快である。なんとも能天気なマーラーだが、マーラーが精神的に病んでいたからといって、彼が作曲した曲はすべて屈折して演奏しなければならないわけでもあるまい。聴き終えて元気になれる健康的なマーラーである。

シカゴ響のアンサンブルはいつもながら素晴らしい。録音も非常にクリア。名盤だと思う。

英盤の2枚組LPを購入したのだが、内袋から覗いたレーベルに「3」と「4」と書いてあるのを見て驚いた。検盤しなかったのだが何かの間違いで2枚目が2枚入っていたのかと思ったのだ。録音時間の兼ね合いだと思うが、このLPは1枚目の表面→2枚目の表裏→1枚目の裏面という順番で再生するように演奏が収録されている。つまり「3」は2枚目の表面、「4」は1枚目の裏面である。個人的にはこの形は初めてだが、ライナーノーツに注意書きの一つもない。この曲を初めて聴く人が疑いもなく第1楽章→第5楽章→第2楽章~第4楽章という順番で再生したりしなかっただろうか?きっと変な曲と思ったに違いない。
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