ムソルグスキー「展覧会の絵」 : フェドセーエフ



フェドセーエフ/モスクワ放送響による76年の録音。メロディアによる原盤をビクターが制作したレコード。フェドセーエフは確かこの曲を再録しているはず。

非常に個性的で良い演奏である。冒頭のプロムナードのトランペットからしてたっぷりとエコーを効かせて優美かつ朗々と歌っており、聞き手をぐっと惹きつける。休みなしに続く小人では打って変わって弦は激しく動き回り金管は咆哮する。各曲のテーマに沿ってわかりやすく性格付けされており、色彩感も豊か。ブラスセクションのパワーはソ連のオーケストラならではだ。

録音はホールエコーたっぷりでまろやか。ただし、時々牙を剥く金管の響きは生々しい。

ちなみにジャケット裏面は宇野功芳氏による解説で「「展覧会の絵」の本命登場」の見出しに続き、かなり情熱的に演奏を誉めちぎっている。主観的な批評とはいえ、この人以上に読んで面白い演奏批評を書ける人もいないと思う。日本ではショスタコーヴィチの「革命」に続くフェドセーエフ2枚目のLPということで、この時44歳のフェドセーエフはまだ無名に近かっただろうから、これだけ明確に演奏を誉めるのは大したものだ。
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再録音盤

ばけぺんさん、こんにちは。
89年再録音盤を持っております。というか再録音だったとは知りませんでした。宇野氏の著書で確かに激賞していますね。金管楽器の音色がロシア風です。特にトランペットはビブラートたっぷりで不気味感がでていますね。記事を拝見しますと76年盤も同様な印象です。

こんばんは

ばけぺんさん、こんばんは。

展覧会の絵は大好きな曲です。特にバーバ・ヤーガの小屋とキエフの大きな門が
好きですね。カラヤン/ベルリン・フィルとムーティ/フィラデルフィアで聴いています。
フェドセーエフ/モスクワ放送響の刺激ありそな演奏も是非聴いて見たいです。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございます。

89年に再録音していたんですね。仰るとおり、金管楽器の音色はソ連/ロシア独特の響きです。sankichi1689さんのコメントを読んで、再録も同じ路線を引き継いでいると感じました。実際に聴いてみたいです。フェドセーエフの成長ぶりがわかりそう。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございます。

私もその二曲は大好きです。迫力もあるし、堂々として良い音楽ですね。ムーティ/フィラデルフィア管の演奏は以前CDを所有していました。アバドの影に隠れがちですが、ムーティも良い演奏がたくさんありますね。

今日、小澤征爾の「真夏の夜の夢」が届きました。週末にじっくり聴いてみようと思ってます。

フェドセーエフで聴きました

ばけぺんさん、こんばんは。
図書館で1回目の録音と思われる(ビクターVICC-2109)フェドセーエフ/モスクワ放送響のCDを借りてきました。本当に超個性的な演奏ですね。これほど、他の楽団と大きく異なる演奏もないでしょうね。冒頭のプロムナードでのトランペットの甘い音色から早速驚かされました。ユニークですねぇ。めちゃくちゃ楽しめました。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。

おー、図書館、品揃えが良いですね!

私もこの展覧会の絵は大いに気に入りました。そうなんです。最初のトランペットからかなり違うんです。これを聴くとムーティにせよカラヤンにせよ、やはり西側の演奏とは違って一線を画す味わいがあると思います。

次はぜひレコードをお聴きください!



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