Rigid Float (2)

Rigid Floatを導入して1週間が経過したが、この間、導入時の興奮が冷めてくるどころか聴けば聴くほど音が良くなる(ような気がする)ので、気が付けばかなりの長時間レコードを聴いている。

MA-707Xも決して悪いアームではないと思うのだが、直接比較してしまうと格が違うと言わざるを得ない。棲み分けを考えてMMカートリッジを付けてみたりもしたのだが、手持ちのカートリッジが2M Redなのでオルトフォン同士の比較となってしまうこともあり、いよいよ勝負にならない。AT-F7との組み合わせはスッキリと整理した音になるので深夜に小さな音でBGM的に聴くぐらいしか今のところ使い道を見いだせないでいる。

Rigid Floatは置き場所の自由度が高いのだが、私のプレーヤー設置環境ではアームをプレーヤーの向かって左側に置くしかない。最初は向かって左手前に置いたが針を落とすところの真下にモーター回転部があるのがなんとなく気になって左奥に置いてみた。ところがこうすると針をレコードに落とす時に外周部に上手く落とせない。はじに落としすぎて針がレコード盤から滑り落ちたり、手前過ぎて曲の途中に針を落としたりと使い勝手が悪く、結局、最初の位置に戻した。ちなみに音を聴く限り、モーターの影響はなさそうだ。

最初は見た目で適当にアジマス調整したのだが、その後、真剣に再調整した。Nelson Holdの頭頂部にあるネジの頭にプラスチック製の軽い水準器(ウェルフロートに付いてきたもの。)を乗せて水泡が真ん中に来るように微調整。これは結構大変な作業である。針圧計で測ったところ重さがちょうどMC-30Wの適正針圧と同じ2.3gだったので、ゼロバランスを取ったアームの上に水準器を置き、針を盤面に落とした時の水平バランスを確認してはパイプの角度を微調整することを繰り返して調整した。調整後は(たぶんに精神的な影響もあると思うが)より好ましいステレオ感が得られるだけでなく、内周部の歪みが少なくなった。

Nelson Holdへのカートリッジの取り付けでは、MC-30Wとシェルの間にオヤイデのカーボンスペーサー(1mm)を一枚入れている。これは前回記事に載せたReview記事で薦めていたものだが、音質の改善効果もさることながら、こうしないと頭頂部のネジでカートリッジ上部が凹むこと間違いなしである。そのうちカートリッジを売ろうと思っているわけではないが、なんとなく傷をつけることに抵抗がある。このスペーサーの音への影響は確認することができないのでよくわからない。

アームのパイプにゴムのリングが二本はめられていて、このリングの位置を変えることで響きのコントロールが可能になっている。こんなもので音が変わるのか疑問だったが、大胆に前後させてみると確かにある程度音に影響があることがわかった。乱暴に言えば、根元側に寄せると響きが多くなり、カートリッジ側に寄せると響きが抑制され一層鮮明な音になる。デフォルトがアームをちょうど三分の一ずつ区切るような間隔だったものを今は1:2:3くらいの間隔にしている。真剣に追い込んではいないが、現状で満足している。

IMG_0153 (2)

このアームのもう一つ素晴らしいところはハム音がまったくないところ。試しにアース線を外してしまってもまったくハム音はしなかった。取り説にはハム音がなくてもアース線を結ぶことで音質が改善することがあると書いてあったので一応、繋いではいるが。RCAケーブルも好きなものが使えるし、すこぶる使い勝手の良いアームである。
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楽しそうですね(^^)

ターンテーブルの機構とは完全分離しているRigid Floatは、考えて見れば凄く理にかなったシステムですね。

カートリッジが発電する電気信号は超微細信号ですからターンテーブルのメカを駆動する電気系統から距離があると影響を受け難いですよね。こういう位置関係を構築できるこのトーンアーム(Rigid Float)はレコードプレーヤシステムの理想形ですね。設置調整の苦労も報われると思います。更に、仰るようにRCAケーブルの選択肢が残されているのは嬉しい限りですね。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。

そうなんですよ。楽しくて仕方ない感じです。

このアームは本当に優秀です。アームを交換しただけではるかに上質な再生システムになりました。ターンテーブルの三倍以上高価な製品ですが、将来的にターンテーブルを交換したとしてもフレキシブルに長期間使用可能ですし、満足度は高いです。

こういう画期的なアームが若い日本人によって開発されたというのが嬉しい限りです。
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