サン・サーンス交響曲第3番「オルガン付き」 : アンセルメ

IMG_0155 (2)

エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるレコードは私がクラシックを聴き始めた頃にはずいぶんポピュラーで、デッカによる鮮明な録音と相まって、特にバレエ音楽やフランス物については定評があった。

このサン・サーンスは62年の録音だが、発売当時から優秀録音として名高いものだったようで、78年に再発された手元のLPの帯にも「16Hzで揺がすオルガンの超重低音!」とある。演奏もさることながら、オーディオ装置のチェック用としても重宝されていたようだ。

どうもこういう形でのPRが徹底していたせいか、個人的にはアンセルメ/スイス・ロマンド管の演奏はあまり興味がなく、メディアを問わず録音を購入したのはこれが初めてだ。こう言いながら自分自身、半分くらいはプレーヤーのテスト用としてという気持ちだった。

しかしながら、聴いてみるとこの演奏、とてもレベルが高い。オーマンディ/フィラデルフィア管の演奏と同様、何か他とは大きく違う特徴があるとか、解釈が面白いとかいうことはほとんど感じないのだが、しかし、盛り上がるべきところはきちんと盛り上がり、正しいテンポで最後まで立派な演奏を聴かせてくれる。この曲が聴きたくなった時にまずはこの演奏を聴いてみようか、間違いないから。と思うような演奏である。

なるほど62年の録音としては鮮明な音だが、各楽器を少しクローズアップし過ぎだと思う。マルチマイクで収録されたのだと思うが、遠近感がやや不自然でオーケストラの各奏者が横にずらっと並んでいるように聞こえる。ただ、録音のせいで演奏がスポイルされることはない。録音を前面に出すよりもっと演奏にスポットライトを当てるべきだと思う。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク