モーツァルト交響曲第38番 : カザルス

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パブロ・カザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団によるモーツァルトの後期6大交響曲のライブ録音は、私が高校生の頃に愛読していた交響曲名曲名盤的な本でお薦め盤になっていたのだが、実際聴いたのは初めて。ディスクユニオンには35番、36番、38番、39番という二枚のLPがあったので両方購入した。

演奏は熱演という表現が相応しい。強靭な推進力でドラマティックに演奏する。ベートーヴェンの交響曲を聴いているようだ。指揮者の意気込みもすごいもので、そこここでカザルスの唸り声や足踏みする音が聞こえる。最近の古楽器による演奏や古楽的な演奏とは対極に位置するロマンティックな演奏だ。同時に全体を通じてなんとも温かい血の通った演奏である。

演奏終了後はすべての曲に拍手が収録されている。こんな演奏を生で聴いたら聴衆もさぞかし興奮するだろう。マールボロ音楽祭管弦楽団の素性は知らないが、オーケストラも熱演。指揮者の求めによく応えている。BPOやVPOの演奏とはまったく違ったいろいろな意味で唯一無二の一枚。一聴の価値は十分ある。

36番以外は67年~68年の音楽祭での収録のようだ。59年録音の36番も含め、このライブ演奏の歴史的価値を記録するには十二分な音質。

実に良い演奏だった。
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