スクリャービン ピアノ協奏曲 : アシュケナージ

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昔からスクリャービンのピアノ曲が好きなことは以前、プレトニョフのスクリャービンアルバムを紹介した際にも書いたが、中でもこのピアノ協奏曲は高校生の頃からずっと好きな曲の一つ。あまり録音に恵まれない曲だし、何枚かほかの演奏も聴いたことがあるのだが、個人的にはこのアシュケナージ/マゼール盤が圧倒的にお気に入り。物置で生き延びたアルバムの中の一枚だ。

人気があるとは言えない曲なのでご存じない方も多いと思うが、この曲、まだスクリャービンが若い頃の作品で、全編ショパン+ラフマニノフという感じで切なく美しいメロディに溢れている。実にわかりやすくロマン派の音楽で、様式的には画期的なところは何もないと思うが、そんなことはどうでも良い。全編で30分弱の曲だが、聴き始めると最後まであっという間に終わってしまう。

71年の録音なのでアシュケナージ、マゼールともまだまだ若手の頃。表現も若々しく、全体的にはさっぱりと口当たりが良い。今、この二人が再録音したら恐ろしく濃厚でくどい演奏になりかねないが、幸運なことにマゼールの指揮も実に真っ当で繰り返し聴くにはこれ以上の演奏はないと思う。

アシュケナージはスクリャービンの録音を結構残しているので権威と言って良いと思うが、僕が最初にこの作曲者に嵌ったホロヴィッツがこの曲の録音を残してくれたらどんなに素晴らしかったかと思う。

併録されているのは音楽史的にはより価値が高いと思われる「プロメテウス」。鍵盤により七色の光を発する色光ピアノが採用されていたり、その光を投影すべく合唱団は白いローブを着ることが指定されていたりと革新的なオーケストレーションが用いられているが、このレコードを買って以来30年、一度も聴いたことがない(笑)。今日もB面を聴かずにレコードを仕舞うことにした。
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