マーラー交響曲第2番「復活」 : メータ

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1936年生まれのメータももう78歳。僕がクラシックを聴き始めた頃はブーレーズの後任としてNYPの音楽監督になったばかりで、バリバリの若手指揮者としてCBSソニーからたくさんレコードが発売されていた。

メータはNYPの音楽監督になって以降、特に日本においては、それまでの良さがだんだん失われたという評価が一般的で人気も凋落したと思うし、NYP音楽監督時代も成功したという印象が薄いが、在任期間14年というのはバーンスタインよりも長く、おそらくNYPの音楽監督として最も長期政権である。今は特定のポストに就いていないようだが、東日本大震災の直後に日本でチャリティーコンサートを指揮したり、来年のニューイヤーコンサートで指揮することが予定されていたりと相変わらず世界中で活躍している。海外での評価は最近、また高まっているようだ。

メータの録音数は膨大だと思うが、ウィーンフィルを指揮した「復活」はその中でも評価が非常に高い一枚である。LPで解説を寄せている柴田南雄氏は「これを超える演奏は予想できない。」とまで書いている。75年の録音なので、この後同じウィーンフィルを振ったアバドをはじめとして、おそらくその段階では確かに予想できなかったであろう数の「復活」が登場しているが、96年にお亡くなりになるまで柴田氏にとっての復活のベストはメータ盤だったのだろうか。

冒頭からメリハリの効いた歯切れの良い演奏だ。後期ロマン派の音楽はメータにとって最も得意とするところだけに、実に聴かせ上手。第2楽章からの中間楽章ではウィーンフィルの弦がたっぷりと美しい音色を聴かせてくれる。記憶の中との比較だが、CDで聴くよりもLPはやや音の抜けが悪い。しかし、LPの方が弦が艶やかである。

2枚目の裏表一杯に記録された終楽章は感動的に盛り上がる。最後に向かうにつれてだんだん聴いているこちらも力が入り、コーダではついつい目をつぶって指揮してしまう(笑)。聴いているところを誰かに見られると恥ずかしいアルバムである。

メータのマーラーはこの「復活」の評価が突出して高く、その後、断片的にリリースされた演奏にはあまり良い評価を聞かないのだが、他の演奏も聴いてみようかと思った。
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