ブラームス交響曲第3番 : ザンデルリンク

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ザンデルリンクのブラームスは交響曲第1番の演奏が圧倒的に良かったので、他の演奏も探していたところ、第3番をディスクユニオンで発見した。

僕の場合、ブラームスの4つの交響曲で最初に嵌ったのが第1番、その次がこの3番だった。というのは、第3楽章のメロディが非常に印象的で、すぐに好きになったからだ。あんな単純な音階なのに、なんともはかなく切なく、ため息の出るような旋律に魅せられてしまった。ところが、この曲への熱はあまり長続きしなかった。しばらくしてクライバーの指揮する4番を聴いて以来、今度はすっかり4番ばかり聞くようになってしまったからだ。

4番からずいぶん間を置いて最近では2番を良く聴くようになっていたので、第3番を聴いたのは実に久しぶりである。冒頭の和音を聴いて懐かしい思いがした。

この曲においてもザンデルリンク/ドレスデン国立管弦楽団の演奏は非常に良い。LPでベームの全集を聴いてからそう思うようになったのだが、小さな音で演奏するのと力を抜いて演奏するのは出てくる音に大きな差があると思う。そういう意味でザンデルリンクの演奏もまた常に緊張感の高い音がする。力が入りすぎてしなやかさが失われるのも良くないので微妙なバランスが問われると思うのだが、この演奏は実に見事にそのあたりのバランスが取れていると思う。

僕が大好きな第3楽章も含め、実に淡々とした普通の演奏で、特徴的な解釈とかライブ的な情熱とかとは無縁の演奏なのだが、しかし、感動的な演奏である。何が良いのか言葉で伝えるのが難しい。解説には「ドイツ人の魂を力強く歌い上げた名盤」と記されている。そうかな?直感的には、ザンデルリンクがそんなことを考えて演奏しているとは思えないが、結論として名盤であることは間違いない。
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こんばんは。

ばけぺんさん、こんばんは。

第3楽章の旋律、私も大好きです。甘く切なく、恋に傷ついた心を癒してくれる名曲ですね。いつまでもいつまでも流していたい曲です。私のお気に入りはオトマール・スウィトナー指揮/NHK交響楽団です。中々の名演だと思います。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。コメントありがとうございました。

本当、良い旋律ですよね。ブラームスはドヴォルザークのメロディメーカーぶりに憧れたり、チャイコフスキーはブラームスのメロディ不足を批判したりしたそうですが、弦楽六重奏曲もこの曲も素晴らしいメロディだと思います。

N響の演奏するこの曲は聴いたことがないのですが、スウィトナーさんもサヴァリッシュさんも正統的なドイツ音楽の伝道師ですから、その薫陶を受けたN響のブラームスは非常に良さそうですね。ちょっと気にかけてみます。

こんばんは

私のはまり順は4→3→1→2のかな。3番は今でも好きですよ。第一楽章の渋い情熱がいいです!
ザンデルリンクは評価が高いですね。私の友人も推していました。

おはようございます。

sankichi1689さん、おはようございます。コメントありがとうございました。

「第一楽章の渋い情熱」、言いえて妙ですね!確かにブラームスの音楽にははっきりと外に出ない感情の塊みたいなものが常についてまわっていて、それが他にはない魅力に感じます。

ザンデルリンク、つい最近までまったくノーケアでしたが、実に良い演奏を聞かせます。ほかの作曲家のものも聴いてみようと思います。
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