R・シュトラウス アルプス交響曲 : ショルティ

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ショルティとバイエルン放送響の共演はライブでは数多いようだが、映像でない純粋なオーケストラものの正規録音となると僕が知っているのはこのアルプス交響曲だけだ。79年の録音なのでショルティ/CSOの黄金時代。客演での録音となるとあとはVPOかロンドンのオーケストラがほとんどなので、あえてバイエルン放送響をパートナーに選んだ理由を聞きたくなる。この曲をR・シュトラウスが作曲したきっかけとなった登山がバイエルン州とオーストリアの国境にある山だったからだろうか。

アルプス交響曲の名盤といえば真っ先にカラヤンが挙げられると思う。ショルティ盤は録音、リリースもほとんど同じタイミングだが、カラヤンの演奏に比べると名演として取り上げられることは少ない。

確かにこの演奏、例えば第3曲「登り道」のところでテンポが異様に速く、日常、想像する登山で登りを歩んでいくイメージとはかけ離れている。その割に開始部分は遅いし、その他の部分も急に速くなったり遅くなったりと聞きなれた演奏とはかなり異なる。一度聴いてなんだこりゃと思われる方も多いと思う。

しかし、時折首を捻りながら聴き進んでいくとこの演奏、結構良いのだ。正直、この曲を聴き始めて途中で飽きたことが何度もあるのだが、この演奏ではそうしたことがない。なぜか?変な話、例えば「頂上」や「嵐」といった聴かせ所で下手にクライマックスを築かないから、と思えなくもない。決してこうした部分が平坦な演奏ではないのだが、あまりあざとい作為を感じない。クレンペラーのマーラーではないが、アルプス交響曲を基本的にスコアの指示通りに演奏したらこういう演奏なのではなかろうか?

パートナーに選んだバイエルン放送響の技術は大したもの。ショルティのテンポに金管がユニゾンでついていくのは簡単でないと思うが見事に演奏している。録音も良い。
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