ベートーヴェン交響曲第6番「田園」 : モントゥー

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ピエール・モントゥー/ウィーンフィルによるベートーヴェンの「田園」は名盤の誉れ高いワルター/コロンビア響と同じ58年の録音。56年前の録音だが音は良い。ステレオイメージはそんなに広くないが、中央に定位したオーケストラの音は克明に捉えられている。

モントゥーの指揮を初めて聴いたのは確か北ドイツ放送響と録音した「幻想交響曲」だった。先に感想を記したステファンスカのピアノ協奏曲と同じコロンビアの1300円廉価盤シリーズの一枚。今、振り返るとこのシリーズは安いが味のある名演奏揃いだ。

ワルターの演奏同様、この「田園」は往年の名演奏として知られているが、僕は今回初めて聴いた。名前からも録音年代からも古風な演奏を想像していたのだが、実際に聴いてみるとぜんぜんそんなことはない。録音年代を伏せて聴いたら最近の録音を思うかもしれない。誠実で丁寧だが、全体に陽性の演奏だ。細かくどこが良いというわけではないが、全体としてすごい良い演奏だと思う。僕は聴き始めて30秒で気に入った。

最近、やはり50年代終わりに録音されたカラヤンとの演奏を聴いていても思うのだが、この頃のウィーンフィルって、少なくとも録音で聴く限り最近より良いのではないかと思う。あるいは、デッカの方がDGよりもこのオーケストラの録音が上手なのかもしれない。この「田園」の演奏でも「木彫り」の印象を受ける音色がする。楽器が豊かに鳴っている。CDでどういう音がするかわからないのだが、LPで聴く限り、これは実に優れた「田園」の演奏だと思う。
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古き良き時代

ばけぺんさん、こんにちは。

やはり優れた指揮者の下で鍛えられた時代のオケは現在よりも巧かったってことは
ありますよね。私もスイトナー/N響のドヴォ8を聴いた時、そのことを確信しました。
私は録音年代の極力新しいものにこだわっていましたが、古いものも聴いてみるべし。ですね。(*^_^*)

こんにちは。

akifuyu102さん、こんにちは。コメントありがとうございました。

やはり、実際、この頃の方が巧いオーケストラだったということなんでしょうか。技術的なことはよく分からないのですが、聴いている限り、実に良い演奏です。ソリストの技術は最近の奏者の方が高いと思っていたのですが、どうしてなんでしょうね。

楽器の音色なのか、ホールの音響か、はたまた世界中のオケのレベルは上がっていて、相対的にウィーンフィルのような有名オーケストラに名人が集まらなくなったのか。ちょっと不思議です。

録音年代は古くてもデッカやRCAの録音はびっくりするほど鮮明だったりするので、ぜひいろいろ聴いてみてください!
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