ショスタコーヴィチ交響曲第5番 : マゼール

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長い間探していたがなかなか巡り合わなかったLPを発見した。マゼール/クリーブランド管によるショスタコーヴィチの交響曲第5番。録音は81年。デジタル録音の文字が誇らしい。テラーク盤。国内盤だが、簡単な解説が裏面に記載された帯がついているだけでジャケットもレコード盤面も本国仕様のままだ。国内の輸入元に品質の問い合わせをする際には「帯」が必要ですと書いてある(笑)。定価4,000円という値付けにちょっとびっくり。初期のCDよりも高い。

マゼールの指揮するショスタコーヴィチというのはどうやらこれが初録音らしい。もっとも他にショスタコーヴィチの演奏があるかどうかも良く知らない。膨大なレパートリーの中にあってかなり疎遠な作曲家のようだ。

演奏はぱっと聞いた感じ、テンポも中庸でごくオーソドックスなのだが、よくよく聴いてみるとやっぱり少し変わっている。なんというか、この曲の他の多くの演奏が力を入れるところが非常にあっさりしているし、と思えば、特になんということもない部分を妙に強調したり。マゼールの他の演奏でも良くあることだが、盛り上がるポイントが微妙にずれている感じだ。やや不思議な感覚のまま終楽章まで進んで最後の部分は急激にテンポが上がって「はい、おしまい。」って感じで終わる。これはマゼールによるマゼールファンのための演奏と言っても良いかもしれない。

残念ながらこのLPは盤面の状態が悪くスクラッチノイズが多かったのだが、録音は極めて優秀。ダイナミックレンジが広く、最強音でも音に余裕がある。
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こんばんは

私も初めてお目にかかりました。
こんなLPあったんですね。CD化されていないのかな?マゼールとショスタコは全くイメージが湧きません。でも素敵じゃありませんか。ファン垂涎ですよ。こういうのを地道に収集するのは楽しいものですね。
それにしても「盛り上がるポイントが微妙にずれている感じ」とはおもしろい表現です。

おはようございます。

録音が81年と言うとレコード生産も最終盤の製品ですね。4000円もの値付けは音質への自信の表れでしょうね。
CD JournalのWebページで調べてみた限りでは「これが」唯一のショスタコの録音のようですね。

http://artist.cdjournal.com/d/shostakovich-symphony-no5tchaikovsky-romeo--/3203061161
2003年8月にSACDハイブリッド盤として再発売されていましたが、amazon、HMV、TOWER RECORDSでも購入が困難な状況です。我が図書館にも蔵書なし。残念。

sankichi1689さん、こんばんは。

コメントありがとうございました。

akifuyu102さんのコメントにもあるとおりCD化されたみたいですが、今となっては入手困難だと思います。テラークのCDはこの演奏に限らず日本ではあんまり流通していないですね。存在を知ってからしばらく経つのですが、現物は初めて見つけました。

今、もう一度聴きなおしているんですが、この演奏、クリーブランド管の音色はすごく良いです。ちょうど同じ頃の「幻想交響曲」と同じようにスマートで洗練された演奏と言っても良いかもしれません。ただ、見た目は綺麗なのにノイズがすごいんです。。。残念ながら以前の持ち主はかなり手荒く扱っていたようです。

akifuyu102さん、こんばんは。

コメントありがとうございました。

たぶん4,000円の定価はこのレコードが直輸入盤だからだと思います。調べてみたら81年の円ドル相場はまだ1ドル220円くらいなので、版権を買って日本でプレスするのに比べておそらく輸入原価が高かったんでしょう。いずれにしても録音は見事です。

実はamazon.comなら新品のSACDもCDも購入可能です。でも一番安い店ならCD本体が400円弱なのに送料が1,500円くらいかかるので割に合わない感じなんです。CDは「春の祭典」との組み合わせなので惹かれるんですけどねえ。
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