シベリウス交響曲第2番 : プレヴィン

ダウンロード音源全盛の時代で大手レコードショップは厳しい経営状況だ。そもそもレコードショップという言葉時代が適切ではないか。CDショップと言い換えても状況は一緒だ。割と最近もHMVが経営破綻した。幸い、日本のHMVはローソンの傘下だったので無傷だったようだ。良かった。

とはいえ、小さな町にはもうCDショップ自体がほとんど存在しない。TSUTAYAやGEOに行けばほんの気休め程度のセルショップがあるが、ことクラシック音楽に関してはまったく絶望的な状況である。

レコード会社そのものも厳しい。クラシック音源といえば長らくDG、EMI、Decca、Phillips、CBSソニーといったところが大所だったが、いつの間にか前の四つはユニバーサルミュージックという一つの会社になってしまった。現時点ではまだ新譜が結構な数、出ているのが心強いが、このままのトレンドだとそのうち本当にディスクはなくなってしまうかもしれない。哀しい限りだ。

そんな中、Tower Recordはショップ限定で古いCDを再発売してくれている。社内にきっとクラシックが大好きな人がいるのだろう。選曲のセンスも素晴らしい。買えるうちにたくさん買っておこうと思わせる。

今、聴いているAndre Previnのシベリウス交響曲第2番もそのうちの一枚。最近、N響に客演している姿を見ると本当に見る影もないが、まだ颯爽としていた頃のPrevinの演奏である。Previnのシベリウスはあまりピンと来ないが、それもそのはず。ライナーノーツを読んだらPrevin唯一のシベリウス管弦楽曲録音ということだ。

ネットで見て即購入を決意したのだが、その理由はカバーの絵だ。この演奏はLP以来、一度も再発売されたことがなく初CD化ということだから、このカバーの絵はそのLPの絵と同じだと思うが、この絵には確かに見覚えがある。EMIのLPカタログで見たに違いない。懐かしい。

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僕はシベリウスとニールセンが結構好きだ。特にこのシベリウスの交響曲第2番はオーマンディの演奏で初めて聴いて以来のファンである。

僕はこの曲の演奏にはこだわりがあって、続けて演奏される第3楽章から第4楽章にかけてテンポを早める演奏は好きではない。たとえば、マゼールやレヴァインの演奏がこれに当たる。オーマンディやコリン・デイヴィス、カラヤンのように第4楽章に入っても悠揚としたテンポの演奏の方が好みだ。

Previnの演奏は残念ながらテンポが上がるタイプであった。聴いた瞬間に失望しかけたが、不思議なことにこの演奏はいける。おそらくPrevinという指揮者はリズム感がいいのだ。さすがジャズピアニストである。

音楽はフィナーレまで弛緩なく一気に進む。なかなか良い。Tower Recordさん、ありがとう。

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