ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 : ホロヴィッツ

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ホロヴィッツ・ゴールデン・ジュビリー・コンサートのライブ録音。売り上げのほとんどはバックを務めるNYPへの寄付となったのでホロヴィッツも指揮者のオーマンディもただ働きだったらしい。一夜にして16万8000ドルを寄付したのだから大したもの。

ホロヴィッツ73歳、オーマンディ78歳の時の演奏だが、幸いなことにホロヴィッツのピアノに衰えはなく、少し金属質のまさに鋼のようなタッチは健在。ペダルが少ないので打鍵音が明確で独特の響きを持つ。そしてフレージングが最高に格好いい。

いつか中村紘子さんがテレビでピアノ協奏曲はこの曲が頂点でこれでおしまい、という趣旨のことを話していた。ピアニストにとって最高の腕試しであろうこの曲には他にも優れた演奏がたくさんあると思うが、僕にとってはこの演奏が最高だ。アメリカを象徴する街でアメリカを代表するオーケストラと共演しているにもかかわらず、紛れもないスラヴの音がする。華麗な音の中にほの暗い情熱と哀愁が漂う。実に素晴らしい演奏だと思う。

ホロヴィッツはオーマンディの伴奏ならいつでも協奏曲を弾くと言っていたらしい。オーマンディとNYPの共演も30年以上ぶり。一期一会の組み合わせが作り上げた歴史的名盤である。

23本もマイクを使ったマルチ録音は実際のコンサート会場とはずいぶん違った音になっているに違いないが、少なくともホロヴィッツのピアノの音は鮮明に収録してくれている。それだけで十分である。
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