スメタナ弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」 : ジュリアード弦楽四重奏団

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久しぶりにジュリアード弦楽四重奏団の「アメリカ」を聴こうと思ってLPを引っ張りだしてきた。60年代後半に収録されたジュリアード弦楽四重奏団の演奏は弦楽器の音がとても太くて暖かい。ピチカートとかも張り詰めた感じではなくて音が丸い。そこが昔から気に入っている。

A面を聴き終えたところで長らく聞いていなかったB面も聴いてみた。スメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」の演奏だ。同じチェコの巨匠同士、両方とも有名なカルテットなのでこの組合せはよくあると思うが、A面はいつもドヴォルザークのような気がする。スメタナの方がA面という録音もあるのだろうか。

まるでベートーヴェンのように、スメタナの耳が晩年聴こえなくなったことは音楽の授業で「モルダウ」を聴いた時に先生から聴いたかもしれない。とにかく長い間、そのことも終楽章で耳鳴りが音符になっていることも知っていたのだが、今日、久しぶりにこの曲を聴いて、なぜかもの凄く悲しくなった。

ジャケット裏面の解説をあらためて読んだからかもしれない。実に久しぶりにレコードで聞いたからかもしれないが、1楽章からずっとこんなに悲劇的で美しい音楽だったとは。すでに聴力を失っていた作曲家はどんなに切ない気持ちでこの曲を作ったかと思うとやりきれない。すべての楽章がはかない喜びと不安に満ちているが、特に妻を回想する第3楽章は良い音楽だ。快活にスタートするだけに終楽章の終わりは余計に暗い。

演奏はさすがに息がぴったりあっていて立派。ことさらに厳しい表現をしているわけではないが、心に響く演奏だと思った。
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おはようございます。

ばけぺんさん、おはようございます。

弦楽四重奏も中々好きなジャンルになりつつ有ります。良いですね。
とは言っても知っているのはほんの数曲ですが(^^)
そしてスメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」、是非聴いてみたいと思います。
ジュリアードがなかったのでアルバン・ベルク四重奏団を図書館で借ります(^^)

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。

私はレコードを聴くようになってから室内楽曲を今までよりも聴くようになりました。なんというかレコードで聞くには室内楽曲はちょうど良い大きさのような気がします。ジャズと同じなのかもです。でも、私もこのジャンルはまだまだ知らない曲ばかりです。

アルバン・ベルク四重奏団はすごくシャープで厳しい表現のイメージがあります。「わが生涯より」もジュリアードよりも一層シリアスな演奏を想像します。どんな演奏だったかまた教えてください。

アルバン・ベルクで聴きましたよ(^^)

ばけぺんさん、おはようございます。

アルバン・ベルク四重奏団の「わが生涯より」の演奏、凄く良かったですよ。それにこの曲、良い曲ですね。
アルバン・ベルクは上手いです。抜群のアンサンブルで朗々としたスケール感がありますね。とにかく安心して聴いていられます。
また、特に「アメリカ」はこれまでに「エマーソン弦楽四重奏団」や「スメタナ四重奏団」でも聴いていましたが3者の中ではアルバン・ベルク四重奏団が1番だなと思いました。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。コメントありがとうございました。

やっぱり良かったですか!スメタナも気に入っていただけたようで何よりです。

アルバン・ベルクは本当に上手いですよね。以前、シューベルトのカルテットを持ってましたが、切れ味抜群な演奏でした。アメリカも良いということなので、次に見かけたら手に入れてみようと思います。
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