シューマン交響曲第4番 : サヴァリッシュ

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サヴァリッシュのシューマンと言えばドレスデン国立管弦楽団と録音した全集が有名だが、この第4番はバイエルン放送響とのライブ録音。2003年のミュンヘン・オペラ・フェスティバルでの演奏だが、ライナーノーツによれば、この録音はバイエルン国立歌劇場から80歳を祝ってサヴァリッシュに贈られたということだ。

サヴァリッシュの指揮は非常にみずみずしく、とても80歳の指揮者が振っているとは思えない。盤石の解釈で流れるように演奏が進むが、決して単調にならず表情は豊かで細かい。それに打楽器、特にティンパニのスパイスが効いていて実は熱い演奏である。ライブ録音で聴くサヴァリッシュはスタジオ録音とまた違った一面を見せてくれる。

第三楽章まで細かい変化はあるものの基本的にインテンポで進んでくるが、終楽章の導入部で一度ぐっとテンポを落とし、主題でまたテンポを上げる。この辺り、指揮者によってはあざとく感じてしまいそうなものだが、サヴァリッシュの演奏はあたかもそれが必然といった説得力がある。もっと単純に言うと、聴いてて実に気持ち良い。このまま快速に最後まで行くかと思うと最後でもう一度ぐっと溜めてからフィナーレを迎える。いや、これはなかなかの名演である。

併録されているのはバーバーの交響曲第1番。初めて聴く曲でハッキリ言ってよく分からなかった。もう少し聴いてみないと何とも言えない感じ。最新の優秀録音と比較すると抜けがもう一歩と言ったレベルの録音だが、十二分に演奏の素晴らしさを伝えてくれる。
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