ホルスト「惑星」 : 富田勲

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富田勲さんが編曲した「惑星」が僕にとっての「惑星」初体験。当時我が家にあったステレオで聞いても感動ものだったが、夜、スピーカーからの音がうるさいので親が買ってくれたヘッドフォンを通じて聞いた時にはさらに感動した。まるで音の中に身体を投げ出したような体験にしばらく夢中になった記憶がある。ちなみにLPでは確か水星までがA面で、A面ばかり聞いていたために有名な木星にたどり着いたのはずいぶん後になってからだ。

ちょっと前にそういえばと思い出してCD版を買った。2012年に再発されたBlue-spec盤だ。買ってすぐに聞いてみた時には「あー、なんて懐かしい。」とは思ったが、LPをヘッドフォンで聞いた時の記憶と比べると少し迫力不足かなというのが正直な感想だった。

昨日、これまたふと久しぶりにこのCDを取り出して聴いてみたのだが、結果は大袈裟に言うと実に驚くべきものだった。音が前後左右あらゆる方向から聴こえてくる。あたかもサラウンドで再生しているようだ。いやこれは実に面白いし、なんというか快感。ただし人によっては酔ってしまうかもしれない。

ライナーノーツで富田さん本人の解説を読むと、この演奏は本来4チャンネルでの再生が念頭に置かれていて、それをステレオ収録する際にサラウンド側の音を左右スピーカーのさらに外側に出したと書かれている。この効果によってあたかも聴き手は音空間の中に放り込まれたように感じることができるのだが、今まで何度となく聞いた中でそれをハッキリと認識できたことがなかった。今のシステムになって位置情報が正確に再現できるようになったのかもしれない。

今から40年近く前にこれだけのクオリティのシンセサイザー音楽を手掛けた富田さんの凄さを再確認した。
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サラウンドで聴いてみたいです。

ばけぺんさん、こんばんは。

私も富田勲の惑星は初盤(1977年 LP盤)とリメイク盤(2011/6/1 SACD 4.0 サラウンド HYBRID)を持っています。
LP盤発売時は本当に衝撃的で興奮して聴いていた記憶があります。

部屋を真っ暗にして聴いた時の浮遊感は格別ですね。あたかも宇宙に放り出されたような。
これはもう、一つの感動巨編ドラマですね。自分が主人公になって冒険しているような気分にもなります(^^)

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。コメントありがとうございました。

akifuyu102さんもお持ちでしたか!良いなあ、私のLPは借り物だったので手元にはないんです。それにSACD盤もあったんですね。確かにこれはサラウンドで聴くのが本来の姿だと思います。

「部屋を真っ暗にして聴く。」なるほど、早速、採用させていただきます!仰るとおり、このアルバムはただの音楽ではなくドラマですね。実に秀逸なアイディアの編曲だと思いました。
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