マーラー交響曲第9番 : カメラータRCO

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グスターヴォ・ヒメノというスペインの指揮者がRCOのメンバー達と録音したマーラーの交響曲第9番は、クラウス・ジーモンというドイツの作曲家・ピアニスト・指揮者が編曲した室内楽曲版の演奏だ。弦楽器はヴァイオリンが二人にヴィオラ、チェロ、コントラバスが各一人、木管・金管も基本的に一人ずつだが、クラリネットとホルンは二人。それにピアノ、パーカッション、アコーディオンという編成。

オリジナルの9番はフルサイズのオーケストラによる分厚い響きが魅力の一つだが、大音量時には各楽器が混然一体となって、それぞれの音階を聴き分けることは難しい。比較してこの室内楽版は常にそれぞれの楽器がどんなメロディを奏でているのかが手に取るようにわかる。この編曲で初めてマーラーの複雑で高度なオーケストレーションを実感できたような気がする。ピアノに加えてアコーディオンが入っているのが意外な感じだが、実際の演奏ではそれぞれ大きな効果を挙げている。どちらもメロディを補強するのではなく、時に弦楽器を、あるいは打楽器を補完している。

フルオーケストラと比較してどちらが好きかと聞かれたら僕はやっぱりフルオーケストラを選んでしまうが、数多い9番の演奏の新しい切り口として一度は聞いてみて損はない。
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これは珍しい

ばけぺんさん、おはようございます
このようなCDがあるのですねっ、驚きました。確かにすっきり見通し良く曲の造りが手に取るようにわかりますね。そしてこの曲、難しいですね、特に管楽器が。
私もコンサートの余韻に浸り、これを書きながらバーンスタインの第9を日曜の朝から聴いておりました。

こんにちは。

sankichi1689さん、こんにちは。コメントありがとうございました。

コンサート、昨日だったんですね。良いなあ、さぞかしご満喫されたことと存じます。この曲、確かに難しいですねえ。室内楽版で聴くと主旋律以外にいろんな楽器がいろんな旋律を奏でているのがわかります。ほとんどバラバラと言ってもいいくらいに。これらが一体化してあんな風な得も言われぬメロディになっているんですから、これを頭の中で構築できるって凄いなと思います。なるほど作曲家が分裂症気味なのもわからなくない(笑)です。。
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