ベートーヴェン交響曲第1番 : バーンスタイン

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マーラーの交響曲第5番におけるバーンスタイン/NYPの演奏はなんともフラフラといった感じで技術的に決して褒められたものではなかったが、ほぼ同時期に録音されたベートーヴェンの交響曲の方は印象がずいぶん異なる。

曲に対する馴れが違うだろうし、技術的にはベートーヴェンの方が容易なのだろうが、それに加えて録音会場が片や現在のエイブリーフィッシャーホール、ベートーヴェンはマンハッタンセンターという違いも大きいと感じる。オーケストラの響き、ホールエコー、どちらをとっても後者に軍配が上がる。録音会場としてのサイズの問題があったのか。もし、マーラーをマンハッタンセンターで録音すれば印象はかなり違ったのではなかろうか。

バーンスタインのベートーヴェンと言えば、後年のウィーンフィルとのライブの方がずっと有名で評価も高い。クラシックを聴き始めた頃にはすでにVPOとの演奏がリリースされていたので、実はNYPとの演奏は今回初めて聴いた。時にバーンスタイン46歳、実に若々しくて元気の良い陽気なベートーヴェンである。しかし、解釈はまっとう、乱暴なところもなく、基本的な部分はVPOとの演奏と大きく違わない。推進力はNYPの演奏の方が強く、そこが魅力である半面、時にリズムが前のめり気味。テンポが多少落ち着いたVPOの演奏の方が深みを感じる。完成度を求めるならVPO、勢いを買うならNYP。僕はどちらでも楽しめた。

難しいことを言わなければ録音は十分なレベル。シンフォニーエディションに収められたCDのマスタリングはナチュラルで悪くないと思った。
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